排泄の基礎知識

排泄の基礎知識を学び、正しいケアを

排泄はとてもデリケートな問題です。健康なときは当たり前のように行える排泄行動も、高齢になると、運動機能の低下や、尿意・便意の感覚が薄くなることで自分で行えなくなることもあります。
また、加齢により皮膚の再生能力が弱まっているため、肌トラブルが起きないようにケア方法やケア用品選びに配慮することも必要です。
一人ひとりに適した排泄ケアを行いQOLを高めるためにも、まずは排泄の基礎知識を身に付けましょう。

問題なく排泄できるためのプロセス
どこか1箇所でも問題があると、排泄に支障が生じる

問題なく排泄できるためのプロセスを表した図。1.尿意や便意を感じる 2.トイレや便器が認識できる 3.トイレまで移動する 4.下着をおろす 5.便器に上手に座る 6.排尿・排便をする 7.後始末をする 8.衣類をつける 9.部屋に戻る

問題なく排泄できるためのプロセスを表した図。1.尿意や便意を感じる 2.トイレや便器が認識できる 3.トイレまで移動する 4.下着をおろす 5.便器に上手に座る 6.排尿・排便をする 7.後始末をする 8.衣類をつける 9.部屋に戻る

問題なく排泄できるためのプロセスを表した図。1.尿意や便意を感じる 2.トイレや便器が認識できる 3.トイレまで移動する 4.下着をおろす 5.便器に上手に座る 6.排尿・排便をする 7.後始末をする 8.衣類をつける 9.部屋に戻る

排尿のしくみ

排尿のしくみ

排泄のメカニズムを知ることはアセスメントを深め、排泄ケアの質向上につながります。
尿意を感じてから排尿するまでの流れを見ていきましょう。

尿意を感じてから排尿まで
蓄尿・排尿のコントロールは自律神経の働きが大きくかかわります

尿意を感じてから排尿までを表した図。膀胱に尿が200ml程度溜まると大脳にその情報が伝わり、尿意を感じる。排尿時は大脳からのOKサインを受けて膀胱筋肉が収縮して、排尿する。【蓄尿時】膀胱の排尿筋が緩み、尿道括約筋が締まって尿が溜まる。【排尿時】膀胱の排尿筋が収縮し、尿道括約筋が緩んで尿が排出される。

尿意を感じてから排尿までを表した図。膀胱に尿が200ml程度溜まると大脳にその情報が伝わり、尿意を感じる。排尿時は大脳からのOKサインを受けて膀胱筋肉が収縮して、排尿する。【蓄尿時】膀胱の排尿筋が緩み、尿道括約筋が締まって尿が溜まる。【排尿時】膀胱の排尿筋が収縮し、尿道括約筋が緩んで尿が排出される。

尿意を感じてから排尿までを表した図。膀胱に尿が200ml程度溜まると大脳にその情報が伝わり、尿意を感じる。排尿時は大脳からのOKサインを受けて膀胱筋肉が収縮して、排尿する。【蓄尿時】膀胱の排尿筋が緩み、尿道括約筋が締まって尿が溜まる。【排尿時】膀胱の排尿筋が収縮し、尿道括約筋が緩んで尿が排出される。

排尿のトラブル

歳を重ねると、身体機能の衰えにより排尿プロセスを正しく行えず、排尿障害になることがあります。主な排尿障害は「頻尿」「尿失禁」「排尿困難」の3つです。「頻尿」「尿失禁」の2つは蓄尿障害に、「排尿困難」は排出障害に分類されます。それぞれの症状や要因、対処法を詳しく見ていきましょう。

主な排尿障害

主な3つの排尿障害を表した図。一つ目の頻尿とは、尿の出る回数が多い状態。要因:・膀胱の過活動 ・膀胱支配神経の障害 ・骨盤底筋の機能低下 ・前立腺肥大 ・水分摂取過剰 ・精神的ストレス 対処法:・骨盤底筋体操 ・膀胱訓練 ・薬の服用 2つ目の尿失禁とは、自分の意志と関係なく尿が出る状態。要因:・膀胱の機能低下 ・骨盤底筋の機能低下 ・疾患による障害や後遺症 ・運動機能障害や認知機能障害 対処法:・骨盤底筋体操 ・膀胱訓練 ・カテーテルの挿入 ・住環境の整備 ・介助方法の工夫(トイレ誘導など) 3つ目の排尿困難とは、尿が出にくい状態の総称。要因:・膀胱がんや膀胱結石 ・膀胱支配神経の障害 ・前立腺肥大 ・尿道内の傷、尿道腫瘍 ・薬の副作用 対処法:・薬の服用 ・排尿日誌をつける 「頻尿」「尿失禁」の2つは蓄尿障害に、「排尿困難」は排出障害に分類される。

主な3つの排尿障害を表した図。一つ目の頻尿とは、尿の出る回数が多い状態。要因:・膀胱の過活動 ・膀胱支配神経の障害 ・骨盤底筋の機能低下 ・前立腺肥大 ・水分摂取過剰 ・精神的ストレス 対処法:・骨盤底筋体操 ・膀胱訓練 ・薬の服用 2つ目の尿失禁とは、自分の意志と関係なく尿が出る状態。要因:・膀胱の機能低下 ・骨盤底筋の機能低下 ・疾患による障害や後遺症 ・運動機能障害や認知機能障害 対処法:・骨盤底筋体操 ・膀胱訓練 ・カテーテルの挿入 ・住環境の整備 ・介助方法の工夫(トイレ誘導など) 3つ目の排尿困難とは、尿が出にくい状態の総称。要因:・膀胱がんや膀胱結石 ・膀胱支配神経の障害 ・前立腺肥大 ・尿道内の傷、尿道腫瘍 ・薬の副作用 対処法:・薬の服用 ・排尿日誌をつける 「頻尿」「尿失禁」の2つは蓄尿障害に、「排尿困難」は排出障害に分類される。

主な3つの排尿障害を表した図。一つ目の頻尿とは、尿の出る回数が多い状態。要因:・膀胱の過活動 ・膀胱支配神経の障害 ・骨盤底筋の機能低下 ・前立腺肥大 ・水分摂取過剰 ・精神的ストレス 対処法:・骨盤底筋体操 ・膀胱訓練 ・薬の服用 2つ目の尿失禁とは、自分の意志と関係なく尿が出る状態。要因:・膀胱の機能低下 ・骨盤底筋の機能低下 ・疾患による障害や後遺症 ・運動機能障害や認知機能障害 対処法:・骨盤底筋体操 ・膀胱訓練 ・カテーテルの挿入 ・住環境の整備 ・介助方法の工夫(トイレ誘導など) 3つ目の排尿困難とは、尿が出にくい状態の総称。要因:・膀胱がんや膀胱結石 ・膀胱支配神経の障害 ・前立腺肥大 ・尿道内の傷、尿道腫瘍 ・薬の副作用 対処法:・薬の服用 ・排尿日誌をつける 「頻尿」「尿失禁」の2つは蓄尿障害に、「排尿困難」は排出障害に分類される。

日本コンチネンス協会ホームページを参考に作成
http://www.jcas.or.jp/

排泄ケアの際に欠かせないアイテムの1つがおむつです。ご利用者様の状況に合わせたおむつ選びは、排泄機能を向上させ、看護・介護の負担を軽くすることも可能です。


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排便のしくみ

排便のプロセス

それでは、次に便意を感じてから排便するまでの流れを見ていきましょう。

排便のプロセスを表した図。目が覚め、睡眠から覚醒して体内の様々な反射が活性化される。起立によって起立大腸反応が起こる。朝食をとることで胃結腸反射が起こり、このとき便意が起こる。排便反射のあと肛門直腸反射が起こり便が排出される。

排便のプロセスを表した図。目が覚め、睡眠から覚醒して体内の様々な反射が活性化される。起立によって起立大腸反応が起こる。朝食をとることで胃結腸反射が起こり、このとき便意が起こる。排便反射のあと肛門直腸反射が起こり便が排出される。

排便のプロセスを表した図。目が覚め、睡眠から覚醒して体内の様々な反射が活性化される。起立によって起立大腸反応が起こる。朝食をとることで胃結腸反射が起こり、このとき便意が起こる。排便反射のあと肛門直腸反射が起こり便が排出される。

主な排便障害

歳を重ねると、身体機能の衰えにより排便プロセスを正しく行えず、排便障害になることがあります。主な排便障害は「便秘」「下痢」「便失禁」の3つで、普段の生活習慣とも密接に関わってくる問題です。それぞれの症状や要因、対処法を詳しく見ていきましょう。

主な排便障害

主な3つの排便障害を表した図。1つ目の便秘とは、3日以上便が出ない、または出にくい状態。要因:・食事、水分摂取量の減少 ・老化現状による活力の低下 ・腸の萎縮や機能低下 ・ストレスや睡眠不足 対処法:・一定の時間に目覚め、身体を動かす ・消化管を起こすために冷たい水や牛乳を飲む ・毎朝きちんと朝食をとり、便意があったら必ずトイレにいくようにする ・便の出やすい姿勢を取る ・繊維質の食べ物や腸内細菌のバランスを整える食べ物を十分に接種する 「②下痢:便が液状、またはそれに近い状態」要因:・細菌やウイルスによる感染 ・腸の病気や腫瘍 ・食あたりや食中毒 ・アレルギー ・ストレス 対処法:・身体を冷やさない ・湯冷ましやスポーツドリンクなどを冷たくしないで飲む ・下痢が治まったら、刺激が少なく、消化の良い、暖かい食事を少しずつ食べる 「③便失禁:無意識、もしくは自分の意思に反して便が排出される状態」要因:・肛門括約筋の機能低下 ・骨盤底筋の機能低下 ・陰部神経の機能低下 対処法:・下痢止め剤の服用 ・骨盤底筋体操・肛門括約筋のトレーニング ・肛門の緩みを直す手術

主な3つの排便障害を表した図。1つ目の便秘とは、3日以上便が出ない、または出にくい状態。要因:・食事、水分摂取量の減少 ・老化現状による活力の低下 ・腸の萎縮や機能低下 ・ストレスや睡眠不足 対処法:・一定の時間に目覚め、身体を動かす ・消化管を起こすために冷たい水や牛乳を飲む ・毎朝きちんと朝食をとり、便意があったら必ずトイレにいくようにする ・便の出やすい姿勢を取る ・繊維質の食べ物や腸内細菌のバランスを整える食べ物を十分に接種する 「②下痢:便が液状、またはそれに近い状態」要因:・細菌やウイルスによる感染 ・腸の病気や腫瘍 ・食あたりや食中毒 ・アレルギー ・ストレス 対処法:・身体を冷やさない ・湯冷ましやスポーツドリンクなどを冷たくしないで飲む ・下痢が治まったら、刺激が少なく、消化の良い、暖かい食事を少しずつ食べる 「③便失禁:無意識、もしくは自分の意思に反して便が排出される状態」要因:・肛門括約筋の機能低下 ・骨盤底筋の機能低下 ・陰部神経の機能低下 対処法:・下痢止め剤の服用 ・骨盤底筋体操・肛門括約筋のトレーニング ・肛門の緩みを直す手術

主な3つの排便障害を表した図。1つ目の便秘とは、3日以上便が出ない、または出にくい状態。要因:・食事、水分摂取量の減少 ・老化現状による活力の低下 ・腸の萎縮や機能低下 ・ストレスや睡眠不足 対処法:・一定の時間に目覚め、身体を動かす ・消化管を起こすために冷たい水や牛乳を飲む ・毎朝きちんと朝食をとり、便意があったら必ずトイレにいくようにする ・便の出やすい姿勢を取る ・繊維質の食べ物や腸内細菌のバランスを整える食べ物を十分に接種する 「②下痢:便が液状、またはそれに近い状態」要因:・細菌やウイルスによる感染 ・腸の病気や腫瘍 ・食あたりや食中毒 ・アレルギー ・ストレス 対処法:・身体を冷やさない ・湯冷ましやスポーツドリンクなどを冷たくしないで飲む ・下痢が治まったら、刺激が少なく、消化の良い、暖かい食事を少しずつ食べる 「③便失禁:無意識、もしくは自分の意思に反して便が排出される状態」要因:・肛門括約筋の機能低下 ・骨盤底筋の機能低下 ・陰部神経の機能低下 対処法:・下痢止め剤の服用 ・骨盤底筋体操・肛門括約筋のトレーニング ・肛門の緩みを直す手術

日本コンチネンス協会ホームページを参考に作成
http://www.jcas.or.jp/

おしりの清浄剤「薬用 サニーナ」

おむつ交換時に、トイレットペーパーやティシュペーパーでおしりを拭いている方は多いでしょう。実は、それらペーパーの多くは、わずかなざらつきがあり、肛門部周辺の皮ふに微細な傷をつけることがあります。特殊オイル成分のなめらか効果で、ペーパー表面のざらつきをなくし、肛門周辺部の皮ふの損傷を防ぎ、ふきとるときの痛みをやわらげます。

効果

  • トイレットペーパーをやわらかくして、ふくときの痛みをやわらげます。
  • すぐれたふきとり効果で、さっぱりキレイにふきとれ、おしりはいつも清潔です。
  • 消炎剤が、かぶれ、ただれ、股ずれを防ぎます。
  • ふきとり後の皮膚を保護し、清潔に保ちます。(スクワラン(基剤)配合)

排泄ケアのためのアセスメント

介護の基本ともなる排泄ケアには、ご本人の協力はもとより、介護に関わる人たちの協力が必要です。できること(残存能力)とできないことを見極め、できることを大切にしたケアを行いましょう。
また、観察やコミュニケーションを通して情報収集を行い、排泄機能低下の要因をしっかりとアセスメントしましょう。十分なアセスメントが排泄ケアの質を向上させます。
ご利用者様の排尿状態を把握し、排泄機能向上に役立てるために「排泄日誌」をつけることもおすすめです。

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