おむつ交換とスキンケア

スキンケアはおむつ交換といっしょに

おむつ交換は、スキンケアができるタイミングでもあります。「ソフティ」スキンケアシリーズでは、デリケートな肌にやさしい「洗浄」「保湿」「保護」が、3ステップで簡単に行えます。肌トラブルになりにくい、ご利用者様もスタッフ様も快適なスキンケアをご提案します。

乾燥と刺激が、高齢者の肌トラブルの原因に

高齢になることで起こりやすい肌の変化に、肌の乾燥があります。年齢を重ねるとともに、肌の表面を覆う皮脂や、角層細胞間物質(セラミド)が減少し、刺激に弱くなります。実に高齢者の95%が老人性乾皮症ともいわれ、かゆみに悩まされるご利用者様は少なくありません。

高齢者の肌は乾燥する傾向に

介護施設入所者の約4分の1の方がかゆみを感じているというデータがあります。また、65歳以上では、かゆみの発生頻度が64歳以下の約10倍に上昇しています。

介護施設入所者の肌状態

介護施設入居者の肌状態を示すグラフ。介護施設入所者の約4分の1(27%)の方がかゆみを感じている。

2004年 花王調べ

かゆみの発生頻度

かゆみの発生頻度を表すグラフ。65歳以上では、かゆみの発生頻度が64歳以下の約10倍に上昇している。

東京都老人医療センター

肌トラブルの経験は、おむつ使用者で約8割に

 おむつ利用者の臀部の肌トラブル経験率を表すグラフ。発赤83%、じょくそう53%、湿疹・カブレ41%

(花王調べ)

おむつで覆われた肌は、汗や排泄物でムレやすい状態にあります。ムレた状態が続くと、膨潤してふやけてしまい、傷つきやすくなるため、汚れや摩擦などの刺激に敏感です。

体外に排出された尿、便はアルカリ性に

尿のpH比較

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(花王調べ)

通常、尿は弱酸性ですが、排泄後は雑菌に分解され、時間と共にアルカリ性に変化します。また、便にはアルカリ性の消化液が含まれており、下痢便は残った消化酵素でpHが高くなります。さらに、おむつを使う高齢者は、尿のpHが高い傾向にあります。このようなアルカリ性の汚れは弱酸性の肌に対してトラブルの原因になります。

肌トラブルはご利用者様の身体的負担に

肌トラブルによるかゆみや痛みは、安眠を妨げたり、入浴や着替えの負担を増加させたりとQOLの低下を招きます。感染症や褥瘡につながる可能性もありますので、肌を守るケアが重要です。

かゆくなる場所

  • 外温の影響されやすい腕や脚
  • 腰、背中、お腹あたり

かゆくなる時

  • お風呂から上がったあと
  • 床に入ってから

体温の上昇でかゆみが増し、睡眠時などに影響が出ることがあります。

肌のうるおいを守るセラミド

肌表面の角層にあるセラミドは、外部刺激をブロックし、角層の水分を保つバリアの役割を担っています。バリア機能が低下した肌は、外部刺激に弱く水分も失われます。十分なセラミドがあれば角層が壊れにくく、肌のうるおいが守られるのです。

バリア機能に大切な「セラミド」とは

【バリア機能に大切な「セラミド」とは】正常な肌を表した図。セラミドの保湿によって角層に水分が満たされており、バリア機能が正常に働き外部刺激をブロックしている。〈「セラミド」の働き〉セラミドは皮膚の角層に存在し、・外部刺激をブロックするバリア機能 ・角層の水分を保持して肌に潤いを与える という2つの重要な働きがあります。

●「セラミド」の働き


「セラミド」は皮膚の角層に存在し、
・外部刺激をブロックするバリア機能
・角層の水分を保持して、肌にうるおいを与える

という2つの重要な働きがあります。

「セラミド」が不足した肌は

【セラミドが不足下肌は】セラミドが不足した肌を表した図。セラミドが不足しているため水分が体外へ逃げ、バリア機能が低下して外部刺激が侵入しやすくなる。〈「セラミドが不足した肌は」〉「セラミド」が不足すると、水分を保つことができず、カサカサした状態になるばかりか、バリア機能を十分に果たせず外部刺激が侵入しやすくなり、様々なトラブルを引き起こす原因となることがあります。

●「セラミド」が不足した肌は


「セラミド」が不足すると、水分を保つことができず、カサカサした状態になるばかりか、バリア機能を十分に果たせず外部刺激が侵入しやすくなり、様々なトラブルを引き起こす原因となることがあります。


 業務改善のヒント「おむつ交換とスキンケア」資料配布中! このページを勉強会に使用したい方へPDF資料をご用意しております。印刷用にもおすすめです。無料ダウンロードはこちらをクリックしてください。フォームにご入力後、ダウンロードができます。

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 ソフティのロゴマークの画像

おむつ交換時のスキンケアのポイント

高齢者のデリケートなお肌にやさしいスキンケアをご提案します。

代表的なトラブル・・・ IAD(失禁関連皮膚炎)とは?

尿または便(あるいは両方)が長時間、あるいは繰り返し皮膚に接触することによって皮膚が浸軟し、バリア機能が低下することによって起こる皮膚炎をIAD(失禁関連皮膚炎)といいます。

IADの予防・管理のポイント

IADの予防・管理の基本は、皮膚に付着した排泄物(便・尿)を除去し、皮膚を清潔に保つための「清拭・洗浄」、排泄物による皮膚生理機能への影響を少なくするための「保湿」です。付着する排泄物に応じたスキンケアを選択することが重要です。

  • 皮膚に付着する排泄物と皮膚を清潔に保つための管理方法の表。有形便・軟便・水様便・正常な尿・感染尿すべてで洗浄・保湿を行い、軟便・水様便・感染尿の場合は保護(撥水)も行う。

  • 笑顔の介護士とご利用者様の写真

[編集]一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会編:IAD-setに基づくIADの予防と管理 IADベストプラクティス:照林社,2019:21 を参考にして作成

おむつ交換時のスキンケア

  • 清拭・洗浄

1日1回のケア・・・皮膚洗浄剤を用いて皮膚に付着した排泄物や垢を除去し洗い流します。
●1日1回、皮膚洗浄剤を用いて皮膚に付着した排泄物や垢を除去し、洗い流します。
●皮膚への刺激を抑えるために、弱酸性の洗浄剤がおすすめです。
●洗浄剤を何度も使用することにより、皮膚が受ける刺激が大きくなるため、洗浄剤の使用は1日1回にします。

排泄(失禁)ごとのケア
●排泄(失禁)ごとに行ないます。
●機械的刺激を最小限にするために皮膚は強くこすらず、タオルの使用は控えます。
●機械的刺激の軽減ができるジメチコンやオイルが含有されたものがおすすめです。

  • 保護

排泄(失禁)ごとのケア 軟便・水様便などの場合は、上記のケアに皮膚の保護(撥水)をプラスします。
●排泄物が皮膚へ付着することを防ぐために、撥水皮膚保護剤を塗布します。
●皮膚保護剤は、排泄物が付着しうる部位すべての範囲に塗布します。

ソフティ 保護オイルの製品画像。スプレーするだけで塗り広げる手間がかかりません。臀部全体に直接スプレーして使います。目安は1〜3プッシュ。オイルのベールは長時間持続します。逆さにしても使えるので、トイレやベッド上でも便利です。

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「IAD-setに基づくIADの予防と管理  IADベストプラクティス」の書籍画像。

「サニーナ」、「ソフティ 泡洗浄料」、「ソフティ 保護オイル」は一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会「IAD-setに基づくIADの予防と管理 IADベストプラクティス」(照林社刊)に掲載されています。
詳しくは書籍の紹介ページをご覧ください。

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