手指衛生の基礎知識

正しい⼿指衛⽣が感染を予防する

感染症が伝播する経路には「空気感染」「飛沫(ひまつ)感染」「接触感染」の3つがあります。
空気感染は空気中を浮遊する飛沫核や、ほこりの中に存在する微生物を吸い込むことで感染するものです。飛沫感染は咳やくしゃみなどで飛び出した病原体に触れたり、吸い込んだりして感染します。
接触感染は感染経路によってさらに「直接接触」と「間接接触」の2種類に分けられます。直接接触とは、感染者の皮膚や粘膜に直接触れて感染することで、間接接触とは、感染者が使用した食器やドアノブなどに触れて感染することを指します。
 
感染を最小限に食い止めるためには、手指衛生によって感染経路を遮断することが重要です。厚生労働省の「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」には「感染予防の基本は、『手洗いに始まって手洗いに終わる』」と記述があり、このことからも手洗いの重要性が分かります。

 感染成立の3要素を表すイラスト。感染源、伝播経路、感受性宿主の3つがあって感染が成立する。感染源とは、感染の原因となる細菌やウイルスを含んでいるもの。電波経路には接触感染、飛沫感染、空気感染がある。感受性宿主については、感受性に影響する因子の例として、年齢、基礎疾患、栄養状態などがある。

 感染成立の3要素を表すイラスト。感染源、伝播経路、感受性宿主の3つがあって感染が成立する。感染源とは、感染の原因となる細菌やウイルスを含んでいるもの。電波経路には接触感染、飛沫感染、空気感染がある。感受性宿主については、感受性に影響する因子の例として、年齢、基礎疾患、栄養状態などがある。

 感染成立の3要素を表すイラスト。感染源、伝播経路、感受性宿主の3つがあって感染が成立する。感染源とは、感染の原因となる細菌やウイルスを含んでいるもの。電波経路には接触感染、飛沫感染、空気感染がある。感受性宿主については、感受性に影響する因子の例として、年齢、基礎疾患、栄養状態などがある。


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CDCガイドラインに基づいた⼿指衛⽣管理

米国CDC(Centers for Disease Control and Prevention:疾病管理予防センター)は世界最大の感染症対策組織です。日本の厚生労働省に相当する組織で、国内外の公衆衛生の管理・維持を目的としています。
CDCでは手洗い、院内感染防止、歯科医療での感染制御など、医療現場で指針となるガイドラインを公表。多くの文献やデータを網羅しているCDCのガイドラインは、世界標準として信用されています。

感染予防の観点からも、CDCのガイドラインに基づいた管理を行うことが重要です。花王プロフェッショナル・サービスでは、CDCが2002年に公表した「医療機関における手指衛生のためのガイドライン」に基づいて手指衛生の手順を定めています。
次のページ以降では感染予防における手指衛生の重要性と、正しい手指衛生の手順についてご紹介しています。

⼿荒れに潜むリスク

 医療・介護従事者66名の⼿荒れの状況を調査した結果を円グラフにしたもの。⼿荒れしている・少し⼿荒れしている人は64%、⼿荒れしていない・わからない人は36%。

(2016 花王調べ N=66)

スタッフ様の手荒れは感染リスクを高める大きな要因の1つです。
乾燥やひび割れのある手のひらは細菌が増殖しやすく、手指衛生を行っても細菌の数が減少しにくい状態になっています。皮膚のバリア機能も低下するため、スタッフ様自身の感染リスクも高まります。
花王の調査によると、医療・介護に関わるスタッフ様のうち手荒れに悩んでいるのは全体の42%。手荒れを予防するハンドケアの実践が大きな課題となっています。
 
さらに、手荒れが常態化すると皮膚に「バイオフィルム」が形成される場合があります。バイオフィルムとは、手肌に黄色ブドウ菌が吸着して形成される細菌の集合体です。殺菌・消毒効果を阻害するため、しっかりと手洗いを行ったつもりでも皮膚に細菌が残ってしまう可能性があります。つまり、接触感染のリスクを高めてしまうのです。
これからの手指衛生を考える際には、このようなバイオフィルムの存在も考慮する必要があると思われます。

手荒れに潜むリスク

手指衛生をしても細菌の数が現象しにくい
⇒ 医療関連感染リスク増加

皮膚のバリア機能が低下
⇒ 自分自身の職業感染リスク増加

かゆみ、痛みが発生
⇒ 医療従事者の手指衛生のコンプライアンス低下

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