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わかると意味が見えてくる
“感染症への備え方”

はるか昔から多くの人の命を危険にさらしてきた「感染症」。
科学技術の進歩した現在でもその脅威は変わりません。
またいつ、どこで新たな感染症による、パンデミックが起こるか予測するのも困難です。
 
そのような「未知の感染症」に対し、今後どのように備えていけばよいのでしょうか?
感染症の歴史やメカニズムを紐解きながら、「これからの感染症への備え方」を考えていきましょう。

感染症っていつからはじまったの?

History


人類と感染症の戦いの歴史は、人類が誕生した約20万年前の狩猟採集時代から始まっています。狩猟採集を中心とした生活で、獲物の血肉、毛皮などから炭疽菌やボツリヌス菌に人が感染していたことが分かっています。この時代は小さなコミュニティで移動しながら生活をしていたため、人を介した大きな感染症の流行はなかったと考えられています。
その後農耕と定住が始まった約1万1000年前から、密集しながら1つの場所に留まる生活が定着すると、大規模な感染症の流行が起こるようになりました。

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NCGM「わが国の新興・再興感染症対策について」を基に2022年4月20日に作成

産業革命以後の都市化が進んだ社会では、さらに人口の密集や衛生環境の悪化などが進み、コレラや結核などの感染症が流行しています。衛生環境の改善によりこれらの感染症は下火になった一方で、グローバルな往来や環境破壊などによって風土病だったエボラ出血熱、デング熱などの感染症が地球規模で広がっています。
また、どこで「未知の感染症」が発生するかは、誰にも分らないと言っていいでしょう。

感染するってどういうこと?

Means


「感染」とは病原微生物が身体のある部位で増殖することで、「感染」による疾患を「感染症」といいます。

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「微生物学・感染看護学 第2版 微生物から感染防止を考える 岡田 忍 (編集), 小池 和子 (編集), 白澤 浩 (編集)」を基に2022年4月25日に作成

細菌やウイルスが人の体に入り込むまで、すなわち感染が成立するには、感染源・感染経路・宿主(しゅくしゅ)といわれる3つの要素が関係しています。

①感染源・・・細菌・ウイルスを持ち、感染させるヒトや動物、物のこと。
(感染源になりうる可能性が高いものに、血液や体液・分泌物、排泄物、粘膜、汚染された器具などがある)
②感染経路・・・細菌・ウイルスを感染源から体に運ぶ経路のこと。
③宿主(しゅくしゅ)・・・細菌・ウイルスが感染し体内で増殖するヒトや動物のこと。

感染対策は、この3つの要素のうち一つでも取り除くことが重要です。

「未知の感染症」に備えるには?

How to deal with


ここまでは、感染症の歴史やメカニズムについてご紹介しました。では今後発生するかもしれない「未知の感染症」に、私たちはどのように備えていけばよいのでしょうか。

感染対策の三原則

感染対策の三原則は、「感染源の排除」「宿主の抵抗力向上」「感染経路の遮断」です(図1参照)。しかし、「未知の感染症」に対して、細菌やウイルスなどの感染源をゼロ(感染源の排除)にすることや、人間や動物などの宿主の抵抗力を高めても(宿主の抵抗力向上)完全に感染を防ぐことは困難です。

感染経路の遮断、病原体(感染源)の排除、宿主の抵抗力の工場

図1:感染対策の三原則

当然のことながら、未知の細菌・ウイルスによる感染症に対して、人間は免疫を持っていません。また、未知の感染症はまず「未知の細菌・ウイルスを知る」ことから始まります。細菌・ウイルスの大きさや構造などの基本的な情報や、どうやって感染するのか(感染経路)、感染しやすいのか(感染力)、感染症による致死率などもなにも分からない上に、特効薬やワクチンもないのが当たり前です。ワクチンや特効薬の開発、承認にはとても時間がかかります。

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私たちにできる感染対策とは?

「感染経路の遮断」は、感染源を宿主に運ばないようすることであり、感染対策の三原則の中で重要です。
未知の感染症に対して急激な感染拡大を防ぐためには、日々の暮らしの中で「感染経路の遮断」である手洗いや手指消毒、清掃などが最も現実的で効果的な対策です。

「感染経路」とは?

Transmission route


感染経路には、空気、飛沫、接触、母子、経口などのヒトからヒトに伝播するものや、蚊や動物を媒介するものなどがあります。

<空気感染>感染した人の咳・くしゃみ等の飛散ったしぶきの中に含まれている5μm以下の小さな飛沫核を吸い込むことによる感染<飛沫感染>感染した人の咳・くしゃみ等の飛散ったしぶきの中に含まれている5μmより大きい粒子の飛沫を口や鼻から吸い込んだり、目などの粘膜に浴びることによる感染<接触感染>感染者と直接的に接触、またはドアノブやトイレ、スマホなどを介して間接的に接触することで手指などが汚染され、さらに汚染されたまま目、鼻、口などに触れることによる感染<母子感染>何らかの微生物(細菌・ウイルスなど)が母体から赤ん坊に感染すること。子が母のお腹の中で感染する「胎内感染」、分娩が始まって産道を通る時に感染する「産道感染」、「母乳感染」の3つがある<経口感染>感染した動物由来の食品や感染者の糞便で汚染された水などによる感染<血液感染>注射や輸血により、血液に含まれている細菌・ウイルスなどによる感染<蚊や動物を介した感染>感染源である動物から直接人間に感染する直接感染、感染源動物と人間の間に蚊やダニなど何かしらの媒介物が存在する「間接感染」の2つがある

<空気感染>感染した人の咳・くしゃみ等の飛散ったしぶきの中に含まれている5μm以下の小さな飛沫核を吸い込むことによる感染<飛沫感染>感染した人の咳・くしゃみ等の飛散ったしぶきの中に含まれている5μmより大きい粒子の飛沫を口や鼻から吸い込んだり、目などの粘膜に浴びることによる感染<接触感染>感染者と直接的に接触、またはドアノブやトイレ、スマホなどを介して間接的に接触することで手指などが汚染され、さらに汚染されたまま目、鼻、口などに触れることによる感染<母子感染>何らかの微生物(細菌・ウイルスなど)が母体から赤ん坊に感染すること。子が母のお腹の中で感染する「胎内感染」、分娩が始まって産道を通る時に感染する「産道感染」、「母乳感染」の3つがある<経口感染>感染した動物由来の食品や感染者の糞便で汚染された水などによる感染<血液感染>注射や輸血により、血液に含まれている細菌・ウイルスなどによる感染<蚊や動物を介した感染>感染源である動物から直接人間に感染する直接感染、感染源動物と人間の間に蚊やダニなど何かしらの媒介物が存在する「間接感染」の2つがある

<空気感染>感染した人の咳・くしゃみ等の飛散ったしぶきの中に含まれている5μm以下の小さな飛沫核を吸い込むことによる感染<飛沫感染>感染した人の咳・くしゃみ等の飛散ったしぶきの中に含まれている5μmより大きい粒子の飛沫を口や鼻から吸い込んだり、目などの粘膜に浴びることによる感染<接触感染>感染者と直接的に接触、またはドアノブやトイレ、スマホなどを介して間接的に接触することで手指などが汚染され、さらに汚染されたまま目、鼻、口などに触れることによる感染<母子感染>何らかの微生物(細菌・ウイルスなど)が母体から赤ん坊に感染すること。子が母のお腹の中で感染する「胎内感染」、分娩が始まって産道を通る時に感染する「産道感染」、「母乳感染」の3つがある<経口感染>感染した動物由来の食品や感染者の糞便で汚染された水などによる感染<血液感染>注射や輸血により、血液に含まれている細菌・ウイルスなどによる感染<蚊や動物を介した感染>感染源である動物から直接人間に感染する直接感染、感染源動物と人間の間に蚊やダニなど何かしらの媒介物が存在する「間接感染」の2つがある

このような感染経路があり、とくに空気感染や飛沫感染、接触感染や経口感染、蚊や動物を介した感染が日常の中で遭遇する機会があります。
感染症の中には、日常的に行う手洗いや手指消毒、清掃等の対策だけでは防ぐことができない感染症があるので、経路に応じた感染リスクにアプローチし、「感染経路を断つ」対策を確実に実施することが大切です。

「感染経路」を断つためには?

How to deal with


ここまで、「どのようにして感染が広がるのか」「感染経路への対策が重要である」という事実について確認してきました。では具体的にどのように感染経路にアプローチした対策を実施すればよいのでしょうか?
 
そこで、政府や団体が指導方針として掲げるガイドラインが必要です。
ガイドラインは、エビデンス(根拠・証拠)に基づいた、もっとも効果がある対策が記されており、国内および国外でさまざまなガイドラインが公開されています。
公開されている感染対策のガイドラインのほとんどが医療機関でのガイドラインです。

国内外のガイドラインについて詳しく解説!

感染拡大してから対策をするのではなく、日常的に感染症に備えることで、いつ「未知の感染症」がきても、感染を広げない社会をつくることに繋がります。
これからは、未知の感染症に備えるため、社会に参加する個人、店舗、事業所ごとに日常的に感染症に備える責任が求められるようになるでしょう。

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それぞれに合った感染対策を継続的に実施

私たちは、社会に参加する一員として、自身の責任で自身に合った「感染対策ガイド」を作成し、継続的に実践していくことが求められるようになるのです。

社会生活・事業活動の中で
効果的な感染対策を継続するには?

How to continue


感染症は人の命を脅かすものではありますが、正しく知って、予防・対策を行うことで、感染リスクを低減することができます。
ただ「どうすれば?」が、目に見えない細菌・ウイルスが相手では、実践するのが難しいでしょう。

自身の判断で店舗や事業所に適した「感染対策ガイド」を作成しようとしても「私たちの業種はここまで感染対策をすればよい」「私たちの業種ではこの対策の工程は削っても良い」など踏み込んだ基準や対策を決めるには専門的な知見も必要です。

<飲食業>どれくらいの頻度で消毒するのが良い?何人までお客さんを店内にいれる?<宿泊業>バイキング提供時の対策は?大浴場の掃除の頻度は?<オフィス>デスクの間隔は?パーテーションの高さは?

<飲食業>どれくらいの頻度で消毒するのが良い?何人までお客さんを店内にいれる?<宿泊業>バイキング提供時の対策は?大浴場の掃除の頻度は?<オフィス>デスクの間隔は?パーテーションの高さは?

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花王プロフェッショナル・サービス(KPS)では、「国内外のガイドライン」はもちろん「花王の衛生科学研究*」さらには飲食店をはじめとするフード事業、ホテルや旅館などの宿泊施設、病院・介護施設などにおける衛生管理の知見・ノウハウを基にした、感染対策ソリューションをご提案します。
「どうすれば?」「どうしてこの対策が必要なのか?」といった感染対策に関するご質問にも、研究成果とエビデンスとともにお答えし、貴社の事業継続、「はたらくを衛る」取り組みをサポートいたします。

多様な業態業種×エビデンス×効率性×継続性

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他社はどんな取り組みを?
企業・団体の感染対策レポート

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