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介護現場でのOJTとは?
成功させるポイントなど分かりやすく解説

2024.03.25


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多くの業務を抱える介護現場では、新人職員の教育に悩む方も多いのではないでしょうか。そのような状況に合う教育方法のひとつに、実践を通じて介護の仕事が学べる「OJT(On the Job Training)」という育成方法があります。

OJTは、現場で対応できる人材を育成するために効果的な教育方法で、実践経験を積ませ、現場で対応できる人材を増やしたいときに導入されることが多いです。しかし、OJTでは基本的な知識として学ぶべき領域を網羅できない可能性もあるため、講義型の研修やe-ラーニングなど「Off-JT(Off The Job Training)」と呼ばれる研修を併用するのがおすすめです。

そこで本記事は、OJTのメリットと新人職員の教育を成功へ導くためのポイントをご紹介します。

【PROFILE】監修者:マンベンダ奈穂子

資格:
介護福祉士
介護支援専門員(ケアマネジャー)
福祉住環境コーディネーター1級
福祉用具専門相談員

2005年に信州大学工学部(建築)を卒業。福祉リフォームの現場で建築の経験を積む。小規模多機能型居宅介護サービスで、ケアマネ・介護士として、7年間、介護の経験を積み、訪問サービスを含め、生活介護や身体介護に携る。

「OJT」とは

OJTとは、「On the Job Training」の略で、業務を進めながら仕事の仕方を伝える育成方法です。OJTは、4つのステップを繰り返して実施します。

Show(やってみせる):業務全体を見てもらう
Tell(説明・解説する):業務の意義と詳細を解説する
Do(体験する):実際の業務を実践する
Check(評価・指導をする):よかった点や改善点を具体的に伝える

OJTの目的は、現場で対応できる人材の育成や定着率の向上です。介護職員は、慢性的な人材不足といわれています。人材が不足する理由の1つとして、教育体制が整っていないことが挙げられます。そこで、実践を通じて人材を育成できるOJTが重要視されています。

介護現場においてOJTを実施するメリット

ここからは、OJTを実施するメリットを、研修を受ける側と指導担当、事業者の3視点から解説します。

介護現場におけるOJTのメリットには、現場で通用する力をつける職員が育成できること、マネジメント力が育成できること、社内コミュニケーションが活性化できることなどがあります。詳しく見ていきましょう。

OJTを受ける側(トレーニー)のメリット

OJTを受ける側(トレーニー)から見たOJTのメリットは、以下の6つです。

  • 現場の業務が早く学べる
  • より実践的なスキルと知識を習得することができる
  • 個人の理解度にあわせた教育が受けられる
  • 実践後すぐに振り返りができる
  • 仕事に対する不安や孤立が解消できる
  • 仕事への責任感が芽生える

OJTを行う大きなメリットは、現場の仕事を直接学べることです。介護職は、入浴や歩行の介助、ベッドから車いすへの移乗など、言葉だけの説明では難しい業務があります。マニュアルや口頭の説明で作業がイメージできたとしても、実際に動くとうまくいかないことも多いでしょう。

OJTを取り入れれば、実際に介助する様子を見て指導が受けられるため、実践経験の中でスキルが身につけられます。またOJTは、トレーナーとトレーニーが行動を共にしながら業務を行います。困った際に相談できる先輩が身近にいるということは、新人職員に安心感を与えることができるでしょう。

指導担当者(トレーナー)のメリット

介護現場の指導担当者(トレーナー)から見たOJTのメリットは、以下の3つです。

  • トレーナー自身のスキルが上がる
  • マネジメント能力が上がる
  • 先輩としての責任感が生まれる

OJTを担当すると、同じ業務でも以前より深く理解できるようになります。自分がきちんと理解しなければ、人へ業務を教えられません。そのため、教えることを踏まえて、OJTの前に細部まで業務を見直す必要があります。そうすることで、自然と業務のスキルが上がるでしょう。

さらにOJTは、事前に計画を作成し、順序に沿って実施する研修です。計画書に記載した通りに実行することで、マネジメント能力やスケジュール管理能力が向上します。

OJTを担当すると、トレーニーへ的確なアドバイスができない経験をする人も多いでしょう。過去の自分を思い返したり、自分の甘えに気づいたりなど、指導者としての意識が生まれます。

事業者のメリット

OJTを導入すると、事業者側にも3つのメリットがあります。

  • 社内コミュニケーションが促進される
  • 現場で通用する人材を育成できる
  • 教育に関するコストを削減できる

OJTは、1対1で指導するスタイルが基本です。トレーナーとトレーニーでコミュニケーションをとらなければ適切な指導が受けられません。OJTという同じ目標を持ちながら仕事を進めることで、自然とコミュニケーションが生まれます。

現場で通用する人材に成長すると、生産性の向上や仕事への満足度向上などの二次的なメリットが見込めます。

さらにOJTは、現場で直接学ぶため、外部講師の招集や専用テキストなど、研修のためにかかる費用を抑えられます。

介護現場におけるOJTを成功させるポイント

介護現場におけるOJTは、目標を設定したうえで、現場研修と振り返りを繰り返します。OJTを成功へ導くためには、トレーナーとトレーニーの両方で目標設定と作業手順を把握しておくことが大切です。

また、お互いに適切なコミュニケーションが取れれば、より成功へ近づくことができます。ここからは、OJTを成功させるために大切なポイントをご紹介します。

目標と期限を明確にする

OJTを実施する前に、目標と期限を明確にし、トレーナーとトレーニーで共有することが大切です。OJTでは「何を」「どの程度まで」できるようになればいいのか、業務内容とスキルレベルを定めます。さらに、目標を達成するまでの期限も設定しておきます。

目標と期限を明確にするために作成するのが、OJT計画書です。OJT計画書を作成すると、次のようなメリットがあります。

  • 教育内容を明確化できる
  • 教育の抜け漏れを防止できる
  • トレーナーとトレーニー双方の認識あわせができる

計画書に書く業務内容は、具体的かつ明確に記載しましょう。具体的にイメージできる業務を書けば、トレーニーのモチベーションアップに効果的です。

また、OJTを実施する際は、厚生労働省が作成した「介護技術に関する評価チェックシート」が便利です。このシートを各自の事業所の業務内容に合わせて、カスタマイズするといいでしょう。

作業の手順と目的、考え方を明確にする

OJTでは「なぜこの業務が必要なのか」「どうしてこの順番で進めるのか」なども説明すると理解が深まります。各業務の意図もしっかり伝えると、指示された通りに進めるだけでなく、自分で考えて行動できるようになります。

新人のころは、作業を覚えるのに精一杯で、周囲が見えていない人も多いのではないでしょうか。考え方や目的を知らずに作業すると、ミスにつながる恐れがあります。業務の目的と考え方は、しっかり伝えましょう。

定期的なフィードバックを実施

研修の理解度を知るため、トレーナーから定期的にフィードバックする時間を設けましょう。定期的なフィードバックにより、知識が定着するといわれます。フィードバックするときは、次の点を盛り込みながら伝えるのが大切です。

  • できたこと・できていないこと
  • よかった点
  • 改善すべき点とそれに対する改善方法

トレーニーのモチベーションを維持するために、できたことやよかった点は積極的に伝えましょう。また、改善すべき点やそれに対する改善方法は、トレーニーとディスカッションすることで、モチベーションを保ちながら解決できます。また、一緒に考えることで知識の定着にもつながるでしょう。 

職場全体で参加する

トレーナーが通常業務に加えてOJTを実施する場合、大きな負担となります。そこで、トレーナーの負担を減らすため、職場全体でOJTに参加しましょう。周囲の人ができる作業は、次のようなものがあります。

  • OJTで行う業務の見直し
  • 指導担当者が抱える業務の見直し
  • (指導担当者が不在の場合)OJTの代役
  • 職場全体とトレーニーのコミュニケーション

OJTをトレーナーにまかせっきりにする様子をトレーニーが見たら、職場への不安を感じる恐れがあります。声かけや雑談など、積極的にコミュニケーションをとって、職場全体でトレーニーの不安を解消してあげるのも大切です。

積極的なコミュニケーションを大切にする

OJTは、トレーナーとトレーニーの信頼関係がなければ効果的な指導ができません。信頼関係が構築されていないと、トレーニーはトレーナーとの関係性の中で不安や緊張を感じ質問をためらってしまうこともあります。このような場合は、トレーナーから積極的にコミュニケーションをとることで、質問しやすい環境を作ることが大切です。

話題は、教育に関するものだけでなく、職場環境や不安に感じることなど、どんなことでも構いません。トレーナーから積極的に会話して、信頼関係を構築することができれば、OJTの運用がスムーズに進むでしょう。

介護現場においてはOJTとOff-JTの組み合わせが大切

OJTは、現場のスキルと知識が学べる教育制度です。しかし、OJTだけでは学べない知識をOff-JTで補うことも重要です。ここからは、Off-JTについて解説します。

Off-JTとは

Off-JTとは「OFF the Job Training」の略で、現場を離れて行う研修のことです。座学を中心として、次のようなことを学びます。

  • 介護に関する基本的なスキルや知識
  • 企業・法人理念
  • 管理職や新人職員など役職ごとに必要な知識
  • 専門技術
  • ビジネスマナー

Off-JTの開催形式は、取り扱うテーマによって、講義やグループワーク、ロールプレイングなどのさまざまな方法から選択します。近年は、通信教育やe-ラーニングなども利用されています。

専門知識などの研修は、外部講師を招いて実施するケースがあります。しかし、外部講師を招くと費用がかかるため、目的にあった公開講座へ参加する企業もあるようです。

Off-JTの目的

Off-JTの目的は、主に3つあります。

  • OJTだけでは補えないスキルや知識の習得
  • 専門家による質の高い指導
  • 主体性やモチベーションの向上

Off-JTでは、基礎知識や心構えなど、座学でも学べるテーマを扱います。専門知識を持つ人が社内にいない場合は、外部講師への依頼や外部研修を活用します。

介護業界におけるOff-JTとは

Off-JTとは、通常は職場から離れて行われるトレーニング形式ではありますが、介護施設においても一部のトレーニングやスキル獲得においては利用することができます。例えば、新しい介護技術や特定のケアに焦点を当てたトレーニングなどがOff-JT (Off The Job Training)の対象として考えることができます。

介護施設におけるトレーニングや教育は、従業員が最新の介護手法や規制について学ぶことなどが重要であり、Off-JTを導入することで、従業員がより専門的なスキルや知識を獲得し、高品質な介護を提供できるよう支援することができます。

したがって、介護施設において適切に実施されるOff-JTは、従業員のスキル向上や施設全体のサービス向上に寄与することができるのです。

―まとめ

OJTとは、実践を通じて業務が学べる育成方法です。OJTを導入することで、トレーニーは実践的なスキルを習得し、トレーナーは業務の深い理解を得ることができます。事業者にとっては、OJTによって現場で通用する人材が育成されるため、生産性の向上や従業員の満足度向上などの二次的な効果が期待できます。OJTを成功へ導くポイントは、目標と手順をトレーナーとトレーニーの双方で意識合わせすることと、円滑なコミュニケーションを取ることです。OJTとOff-JTを適切に組み合わせて育成していきましょう。

Kiralia(キラリア)とは?

Kiraliaは、職場の衛生管理をサポートするトータル衛生ソリューションプログラムです。
感染予防ソリューションである「Kiralia INFECTION CONTROL」は介護現場で重要な、感染症対策をトータルでサポートいたします。

なおINFECTION CONTROLは、通常アセスメントの実施から職員の教育サポートまでを行いますが、部分的なサポートも可能です。

INFECTION CONTROLの教育制度には「Kiralia MANUAL(オペレーションに関するご提案)」と「Kiralia TRAING(教育のサポート)」があります。

「Kiralia MANUAL」は、マニュアルやガイドラインを整備するサービスです。イラストが豊富で理解しやすい内容です。OJTで使用する手順書の整備にも利用できます。

「Kiralia TRAING」は、オンライン講習会とe-ラーニングを組み合わせた学習支援サービスです。感染症に関する基礎知識のほか、現場に活かせる感染予防の実践トレーニングができます。e-ラーニングは、動画視聴と試験を組み合わせることも可能なため、Off-JTで基礎知識を学びたいときにおすすめです。

予算に応じて適切なプランを提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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