キラリアハイジーン

労働衛生とは?労働衛生の3管理や感染症に対する衛生管理のポイントについて

2023.12.22


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「労働衛生管理に取り組みたいけど、そもそも労働衛生ってどんなもの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?なんとなく「労働環境をよくすればいいのでは?」と単純に考えてしまうかもしれませんが、労働衛生管理を行うには、具体的な施策に落とし込まなければなりません。

まずは、労働衛生や労働安全衛生法を理解し、労働衛生の肝である「3管理」の特徴を押さえておきましょう。本記事では、労働衛生の基本やウィズコロナ時代における衛生管理のポイントを解説します。

労働衛生についての理解を深め、皆様の職場の事情に即した労働衛生管理施策を考える一助となれば幸いです。
また「Kiralia INFECTION CONTROL(キラリア インフェクション コントロール)」では感染予防プログラムを提供しております。各企業に合わせて、感染予防の最適化をトータルサポートいたしますので、労働衛生の取り組み方についてお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。

【PROFILE】監修者:涌井 好文

平成26年より神奈川県で社会保険労務士として開業登録を行い、以後地域における企業の人事労務や給与計算のアドバイザーとして活動を行う。
また、近時はインターネット上でも活発に活動しており、クラウドソーシングサイトやSNSを通した記事執筆や監修を中心に行っている。

労働衛生とは

労働衛生とは、従業員が健康な状態を維持できるように、作業内容や職場環境、労働条件などを整えることです。労働衛生は「作業環境管理」「作業管理」「健康管理」の3つを基本としています。また、この3つに「総括管理」「労働衛生教育」を加え、5管理とすることもあります。

企業は、従業員の健康維持のために労働安全衛生法に基づく、健康対策を行わなければなりません。

労働衛生は、肉体的な疲労を考慮するだけでなく、心の健康も踏まえたうえで労働環境を整える必要があります。業務改善によって作業量が減ったとしても、それによってストレスの負荷が大きくなることは、労働衛生上望ましい対策とはいえません。

従業員が健康な状態を維持するためには、肉体的な負担と精神的な負担を踏まえた環境を整える必要があるのです。

労働安全衛生法とは

労働安全衛生法とは、企業が従業員の安全と健康を考慮し、働きやすい職場環境を形成するために定められた法律です。高度経済成長期に労働災害死亡者が続出したことをきっかけに、昭和47年に成立しました。

労働安全衛生法では、企業に対して主に以下の3つの措置を講じることを求めています。

  • 危険又は健康障害防止措置
  • 安全衛生教育措置
  • 健康増進のための措置

危険又は健康障害防止措置とは「機械などによる危険」「爆発性・発火性・引火性のあるものによる危険」「電気・熱エネルギーによる危険」などへの対策を取らないといけないというものです。また、ガスや粉じん、病原体などによる健康障害の発生を防止することも求められています。

安全衛生教育措置は、業務に関して発生する恐れのある疾病を正しく学んだり、職場の整理整頓や清潔の維持について理解したりすることです。健康増進のための措置とは、「自発的な健康診断の結果の提出」「保健指導・面接指導の実施」「病者の就業禁止、受動喫煙の防止」など、従業員が健康を増進するために必要なものです。

これらのほかにも、労働安全衛生法の中でさまざまな措置を取るよう具体的に記されています。労働衛生管理を行ううえで、参考にしてください。

労働衛生の3管理

労働衛生の3管理とは、以下の3つの項目を指します。

  • 作業環境管理
  • 作業管理
  • 健康管理

これらは労働衛生管理で重要な要素ですので、内容をしっかりと理解しておきましょう。それぞれについてイメージできるように具体的に説明していきます。

作業環境管理

作業環境管理とは、労働する環境で有害となる原因を取り除き、働きやすい状態にすることです。作業環境によって従業員はストレスを感じたり、身体的な不調を被ったりするからです。

例えば、照明やパソコン機器、机や椅子の環境を例に考えてみましょう。照明の場合、机の上の照度は300ルクス以上で、太陽光が差し込むときは窓にブラインドを設置するよう推奨されています。

パソコン機器の場合、画面の明るさ調整が可能なことや、位置や向きの調整、キーボードやマウスが動かせるなどの機能があるものを使用する必要があります。机や椅子の場合、椅子は安定して座れて移動しやすく、座面の高さや背もたれが調整できるもの。机や作業台は作業に必要な機器や書類が置ける十分な広さがあり、作業者に合った高さのものを用意するようすすめられています。

快適に作業できる環境を作るための基準は厚生労働省がパンフレットやガイドラインを発信しているので、ぜひ参考にしてみてください。

作業管理

作業管理とは、労働環境を改善するための作業方法や、労働衛生に悪影響を及ぼす可能性のあるものや作業負荷を軽減する作業方法を定め、適切に実施できるよう管理することです。作業環境管理との違いは、作業をする環境ではなく、作業内容に焦点を当てられているところです。

作業管理では、作業負荷が大きくなりすぎないように注意します。例えば、デスクワークを行う従業員の場合、パソコン作業は眼や肩などの身体に負荷がかかります。1日の作業時間が長くなりすぎないように、1サイクルを1時間以内にとどめ、サイクル間に10〜15分の休憩を取ることがすすめられています。

作業管理を徹底することで、従業員に過度な負担がかかることを防ぎ、労働災害の防止につながるでしょう。リモートワークを可能としている企業の場合、事業者から目の届かないところで従業員が労働しています。その場合、定期的にヒアリングを行い、作業内容や方法が適切かどうかをチェックしておくとよいでしょう。

健康管理

健康管理とは、健康状態のチェックや運動習慣の促進などによって従業員の心と身体の健康を管理することです。また、健康状態を回復するための措置や、健康を増進して労働適応能力を高めることも健康管理として求められるようになってきました。

健康管理の項目には、例えば以下の2つが挙げられます。

  • 健康相談
  • 職場体操

健康相談は、メンタルヘルスや身体の健康上の不安、慢性疲労などによる症状について相談できる機会を設けることです。悩みのヒアリングと同時に、自己管理方法を伝えられる場にすることも大切だとされています。

また、運動は健康維持に欠かせないものなので、職場体操などを設けることで、従業員に運動習慣をつけてもらうことも健康管理の一例です。健康管理に関する措置を行うことで、健康異常の早期発見や健康維持につながります。

ウィズコロナ時代の職場の衛生管理のポイント

次に、ウィズコロナ時代の職場の衛生管理ポイントを2点紹介します。

  • 感染予防対策
  • 日常的な健康管理

感染予防対策

衛生管理を行うにあたって、従業員が働く環境での感染予防対策は基本となります。必要に応じたマスクの着用やこまめな手洗いと消毒、体温の計測といった感染予防を適宜、指導できるようにしておきましょう。

また、感染予防対策は喫緊でない限り、意識が薄れる傾向があるので、張り紙や声かけなどを通して組織全体で継続的に対策を講じる必要があります。また、個々人の対策だけでなく、状況によっては、職場の各所に手指消毒剤を設置したり、定期的に換気をおこなったり、デスクにアクリル板を設置するなど、感染予防のための環境づくりも大切です。

日常的な健康管理

日常的な健康管理も衛生管理を行ううえで重要なものとなります。日常的に健康状態をチェックしていると、睡眠や運動、食事のいずれかによって体調に異変が生じたとき、すぐに気づける可能性が高くなるからです。

身体の違和感に早い段階で気づけると、対処しやすくなります。従業員には、健康に対する基本的な知識を身につけ、常に健康状態に意識を向けてもらうことが大切です。

職場としても、健康状態に異変が出た社員に対する対応方法も整えておくと、より的確な対処ができるようになるでしょう。

―まとめ

労働衛生とは、従業員の健康維持のために職場環境や労働内容を整えることです。高度経済成長期の労働災害をきっかけに、労働安全衛生法が施行され、労働衛生の改善が進められてきました。

継続的に適切な労働衛生を保つには、「3管理」と言われる「作業環境管理」「作業管理」「健康管理」を徹底して進める必要があります。また、それらを継続するために、管理体制の確立や労働衛生教育も重要です。

労働衛生における3管理に関して、具体例を挙げながら解説したので、管理方法のイメージを持っていただけたかと思います。ぜひ、みなさまの職場に応じた管理方法を見出し、実践してみてください。

また、ウィズコロナ時代においては、感染予防対策と日常的な健康管理が衛生管理のポイントとなります。これらは今後も衛生管理で引き続き重要となるので、社内で衛生管理を強化する際には参考にしていただければと思います。

Kiralia(キラリア)とは?

Kiraliaとは、キラリアハイジーン株式会社が提供する衛生ソリューションです。職場の衛生管理をおこなう事業者様に向けて、現場の課題と世の中の流れに応じた衛生対策を提供しております。

Kiraliaには、以下の2つのプログラムがあります。

  • 感染拡大を防止する「Kiralia INFECTION CONTROL」
  • 食品の自主衛生管理をサポートする「Kiralia FOOD SAFETY」

「Kiralia INFECTION CONTROL」では、モニタリングにより現場課題を抽出し、現場に適したオペレーションやマニュアル作成、スタッフ教育をサポートします。これにより、感染予防の最適化をトータルでサポートいたします。

また、「Kiralia FOOD SAFETY」では、徹底した衛生管理をもとに、安全安心な食の実現をサポートします。PDCAサイクルを円滑に回し、衛生管理体制の構築をお手伝いするので自主衛生管理のレベルアップが可能です。

企業様の現状に応じたサポートをいたしますので、衛生管理にこれから取り組まれるという場合でもお気軽にお問い合わせください。Kiraliaは感染予防と食品衛生の2つのトータル衛生ソリューションプログラムによって、本質的な衛生課題を発掘し、確実で労務負荷が少なく実行できる解決方法をご提案します。

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