キラリアハイジーン

オフィスの衛生管理とは?衛生管理のポイントなど分かりやすく解説

2023.12.22


企業・団体の感染対策にお悩みのご担当者様へ 施設の感染リスクを診断し、改善につなげていく感染予防ソリューション ソリューション紹介資料はこちら

企業・団体の感染対策にお悩みのご担当者様へ 施設の感染リスクを診断し、改善につなげていく感染予防ソリューション ソリューション紹介資料はこちら

企業・団体の感染対策にお悩みのご担当者様へ 施設の感染リスクを診断し、改善につなげていく感染予防ソリューション ソリューション紹介資料はこちら


「オフィスの衛生管理は、こまめに掃除していればいいの?」「コロナは落ち着いてきたし、感染対策ももうやめてもいいのかな?」

人が多く集まるオフィスでは、衛生観念も多様化する傾向にあります。明確な指針や衛生管理の担当者が設けられていなければ、オフィス内の衛生状態が損なわれたり、ストレスや病気に苦しむ従業員が増えたりと、さまざまなリスクが想定されます。

オフィスの衛生管理は、労働安全衛生法によって定められた大切な業務であり、従業員の健康を守る手段です。企業にとって重要な取り組みとなるため、正しく理解する必要があります。

本記事では、オフィスの衛生管理を深掘りし、そのポイントや感染症対策まで詳しく解説します。

また「Kiralia INFECTION CONTROL(キラリア インフェクション コントロール)」では感染予防プログラムを提供しております。各企業に合わせて、感染予防の最適化をトータルサポートいたしますので、衛生管理の取り組み方についてお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。

【PROFILE】監修者:涌井 好文

平成26年より神奈川県で社会保険労務士として開業登録を行い、以後地域における企業の人事労務や給与計算のアドバイザーとして活動を行う。
また、近時はインターネット上でも活発に活動しており、クラウドソーシングサイトやSNSを通した記事執筆や監修を中心に行っている。

オフィスの衛生管理とは

オフィスは、従業員にとって長い時間を過ごす場所です。そのため、その空間を清潔に保ち、安全と健康を確保することは重要な取り組みとなります。

オフィスの衛生管理が行き届いていなければ、従業員は疲労やストレスを感じるものです。散らかった空間では仕事に集中しにくく、人やものが密集していて空間にゆとりがないと作業効率の低下や空気の汚染なども懸念されます。

50人以上のオフィスには衛生管理者の設置が必要

こうした事態を防ぐために、オフィスの衛生管理を徹底することを目的とした「労働安全衛生法」が制定されています。常時50人以上の労働者を使用する事業者は、事業場専属の衛生管理者を設置しなくてはならないと定められています。また、使用する労働者が常時1,000人を超えるなど、一定以上規模の事業場では衛生管理者の業務のみに従事する専任の衛生管理者が必要となります。

衛生管理者は、作業環境の衛生管理や従業員の健康管理を行います。職場の衛生管理に問題が見られる際には、迅速に対策をとる必要があります。さらに、従業員に対しての衛生教育、健康の保持・増進なども業務となります。ほかにも、従業員の健康診断の結果を確認し、必要な場合は産業医の面談につなげる役割を担っています。

労働衛生基準の改正について

職場を安全で健康的な空間に保つための労働衛生基準が、「事務所衛生基準規則」と「労働安全衛生規則」です。最近では、令和3年12月1日に改正されています。すべての働く人々を視野に入れ、事務所の照度の基準を引き上げた一方、トイレや救急用具の基準は一部緩められました。

「事務所衛生基準規則」は、オフィスを快適な労働環境にすることを目的として定めた基準です。温度や湿度、照度、騒音などの環境の適切な状態が定められているので、その状態になるよう調整する必要があります。

また、衛生環境の維持に関しても定められており、オフィス管理者は給水・排水、害虫・害獣の防除、廃棄物の適切な処理、便所・洗面の衛生状態などを管理します。

「労働安全衛生規則」とは、厚生労働省が労働安全衛生法に基づき発令したもので、労働環境の安全や衛生を確保し、快適な職場環境をつくることを目的とした基準です。

作業環境の管理、作業方法の改善、労働者の疲労回復施設・設備の設置や整備、その他施設の維持管理などを行うことが定められています。

オフィスの衛生管理を行う必要性

そもそも、オフィスの衛生管理はなぜ必要なのでしょうか。ここからは、オフィスの衛生管理を行うメリットや、労働安全衛生法に違反した際の罰則について紹介します。

オフィスの衛生管理を行うメリット

オフィスの衛生管理を行うことで、従業員の心身の健康を守ることができます。オフィス環境が乱れていると、徐々に従業員のストレスが高まる懸念があります。また、怪我や病気にかかるリスクも高まるため注意が必要です。衛生管理を徹底することで、従業員が快適に働けるようになり、生産性の向上にも寄与するでしょう。

さらに、衛生管理には空気清浄や室温・湿度管理が含まれており、感染症の拡大抑制にも大きく関わるポイントです。適切に空気清浄、室温・湿度の管理を行えば、感染症の原因となるウイルスの増殖を防ぐことができます。

労働安全衛生法の違反による罰則

オフィスの衛生を保ち、従業員の安全と健康を守ることは、労働安全衛生法によって定められています。つまり、衛生管理を怠ると、法律の違反行為になります。違反があった場合の罰則があるので、その内容も確認しておきましょう。

労働衛生に関する罰則に該当する行為があった場合、主に経営者が処罰の対象となります。衛生管理者が従業員の安全や衛生を守るための提言をしたのにもかかわらず、その内容を実行しなかった場合、50万円以下の罰金もしくは6カ月以下の懲役刑が科せられます。衛生管理者が職務を怠った場合は、衛生管理者が処罰対象になる可能性もあります。

ウィズコロナ時代に求められるオフィスの衛生管理のポイント

新型コロナウイルスやインフルエンザなど、さまざまな感染症リスクが懸念される昨今、安全かつ健康に過ごすためには、衛生管理においてより高い意識が求められます。ウィズコロナ時代に求められるオフィスの衛生管理のポイントを理解しておきましょう。

日常的な健康管理を徹底

従業員一人一人が毎日元気に働けるように、定期的に健康診断や保健指導などで健康状態をチェックする機会を設けましょう。病気の早期発見や、進行・悪化の防止などにつながります。

なお、職場で粉じんや鉛などの有害物質を扱う場合、従業員が健康被害を受ける恐れがあり、特殊健康診断を実施する必要があります。

また、強いプレッシャーを感じている従業員がいることもあります。身体的なヘルスチェックだけでなく、メンタルヘルスの観点も重視しましょう。役職や人間関係だけでなく、命に関わる業務によって過度な緊張状態が続いているケースもあるため、状況に応じた丁寧なケアが必須です。

感染防止のための柔軟な働き方の導入

ウィズコロナ時代の衛生管理では、感染防止の対策が欠かせません。職場の感染対策の責任者や担当者を決定し、従業員に感染防止対策を周知しましょう。(感染の)状況に応じて、手洗いや身体的距離の確保、マスクの着用などを促します。身体的距離の確保には、座席の配置変更、テレワークやビデオ会議の導入・継続なども場合により検討する必要があるでしょう。オフィス内の換気や消毒なども、継続的に行うことが大切です。

そして、感染の拡大を防ぐには、従業員が自身の体調に気を配り、無理なく働けるような環境づくりを整えることが重要です。

体調不良の際に休みやすい環境をつくっておくことも大切です。日頃から感染症に罹患した場合の連絡や自宅待機期間、フォロー体制などを明示・周知することで、急な罹患にも対応しやすくなります。

換気をこまめにする

オフィスには人が多く集まるため、換気がとても重要です。オフィス内の換気が滞ると、人の動作や会話によって空気がよどんで不快感も高まります。ウィズコロナ時代では、感染リスクの面でも大きな鍵を握る対策です。

また、オフィスを換気する頻度は、以下要因などによって異なります。

  • オフィスの広さ
  • 従業員数
  • エアコンや空気清浄機の種類や性能
  • 建物の構造や周辺環境

冬季や夏季など、気温の変化が大きい場合は、特に換気に注意する必要があります。冬季は暖房によって空気が乾燥し、夏季はエアコンによって空気が冷えすぎるため、湿度や温度を調整しながら、適宜換気するようにしましょう。

最適な換気頻度を確認するには、オフィスの広さや従業員数などの条件に合わせて、専門家に相談することをおすすめします。

従業員への衛生教育・安全教育の実施

職場の衛生状態を維持するには、従業員への衛生教育・安全教育の実施も重要です。衛生管理の対策と並行して、従業員教育も行いましょう。安全衛生委員会などで感染症に関する正しい知識と、予防のための意識や行動について教育するのが望ましいです。

教育の担当者は、産業医や保健師などの専門職に依頼するのがベストです。正しい知識を伝えることができますし、従業員への説得力も高まります。専門職による直接的な指導が難しい場合は、資料の作成や監修を依頼するとよいでしょう。

参加できない従業員も内容を確認できるように、資料は全体に行き渡るようにします。紙の場合は不参加者への配布、データの場合は従業員全員への共有を行いましょう。

―まとめ

オフィスの衛生管理はただ清潔にすればいいというものではありません。従業員の安全や健康を守るために欠かせない要素であり、法律に基づいて定められた重要な取り組みです。

適切に運用するためにも、労働安全衛生法に基づいて定められた指針を必ず確認しましょう。事務所衛生基準規則と労働安全衛生規則に具体的な指針が書かれているので、これらを参照して基本的な衛生管理を実施することをおすすめします。

Kiralia(キラリア)とは?

キラリアとは、キラリアハイジーン株式会社によるトータル衛生ソリューションプログラムです。時代の変化、現場の実態に応じて柔軟に対応できるよう、最適な衛生対策をご提案します。

企業・団体の感染対策ご担当者向けのソリューション「Kiralia INFECTION CONTROL」は、専門コンサルタントによるヒアリングや現場訪問を行い、行動分析によるリスクシミュレーションと環境モニタリングを総合し、現場のリスク評価を実施します。そして、現状のオペレーションに関する改善等をご提案し、マニュアルやガイドラインの整備もサポートします。

さらに、勉強会の実施や、e-ラーニングによる学習システムなどで、教育面でもサポート。感染対策体制に関する監査を受けていただき、合格となった施設に対し、認定証と認定ステッカーを進呈。ご利用者様へのPRにもご活用いただけます。そして、定期的に現場のアセスメントを確認し、感染対策を継続的にサポートします。

オフィスの衛生管理にお困りの企業様はキラリアハイジーンまでお気軽にご相談ください。

企業・団体の感染対策
お悩みのご担当者様へ

施設の感染リスクを診断し、
改善につなげていく
感染予防ソリューション

トータル衛生ソリューション
プログラム

企業・団体の感染対策ご担当者様向けのソリューション

Kiralia INFECTION CONTROL:リスクを早期に発見することで、 感染拡大防止を年間を通じてサポート

食品の衛生管理ご担当者様向けのソリューション

Kiralia FOOD SAFETY:安全安心な食の実現をサポート ~KiraliaでSmart・着実に自主衛生管理のレベルアップ~

お問い合わせ

Kiraliaの導入に関する
ご相談、ご要望など、
何なりとお問い合わせください。

お電話の混雑状況によって、つながりにくい場合がございますので、メールによるお問い合わせも併せてご利用ください。
ご不便とご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

Page Top