手荒れのQ&A
Q3
手荒れの症状や重症度に応じた適切なケア方法やハンドクリームの使い方などについて、正しく伝えたいです。スタッフにどのように情報提供すればよいでしょうか?
A3
院内感染対策マニュアルの周知を徹底させ、その中に手荒れ対策も組み込みましょう。定期的に適切なタイミングでフォローアップしていくことも大切です。
この質問の回答者
四宮 聡 先生
箕面市立病院 感染制御部副部長
感染管理認定看護師
まず、院内感染対策マニュアルの周知を徹底しましょう。学習会などで集まるとき、手指衛生のフィードバックのときなど、適切なタイミングで伝えましょう。メールを利用してもいいですが、大切なことを伝えたいときは一斉メールではなく、直接伝えるのが効果的です。
マニュアルの中には必ず、手荒れの対応方法を組み込むことが大切です。また、ハンドケア剤や皮膚保護剤を導入できるかどうかも明らかにしておきましょう。さらに、困っているスタッフがいたら個別の相談に応じて、アドバイスできる体制を整えましょう。相談内容をいくつか想定して、情報提供を始める前に準備しておくと安心です。
その後、定期的に適切なタイミングでフォローアップしていきます。タイミングとしては、1週間程度では効果がわかりませんが、数か月後では遅すぎます。数週間~一月くらいを目安と考えましょう。
特に、ICNのみなさんとスタッフが信頼関係を築く段階では、手荒れしているスタッフの様子を対面やメールで確認するようにすると、効果的に介入しやすいと思います。「いつも見てくれているな」というような、気に留めていることが相手に伝わる頻度で確認するのがよいでしょう。そのときに皮膚保護剤の使い方、1回の使用量、適切な塗り方、塗るタイミングなども伝えられるとよいですね。
流水手洗いと比べて、手指消毒の方が手荒れの原因となると勘違いしているスタッフが多いかもしれません。目に見えない汚れの場合は、手指消毒を行った方が手荒れが少ないなど、正しい情報を伝えていくことも重要です。
ハンドクリームの塗り方をスタッフに説明する際には以下の資料も活用できます。
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