新型コロナウイルス感染症 関連情報

2020年2月4日時点

概要

2019年12月31日、中国政府当局より世界保健機関(以下、WHO)に対して原因不明の肺炎の発生が報告され、2020年1月9日、当該肺炎患者から新型コロナウイルスが特定されたとする予備的な確定が中国当局により行われました。

2月3日12:00現在、25カ国・地域で感染者17,362名、無症状病原体保有者4名、死亡者362名の症例が報告されています。国内の発生状況は、感染者16名、無症状病原体保有者4名と発表されています。

1月30日、国際保健規則に基づく新型コロナウイルス感染症に関する緊急委員会が開催され、新型コロナウイルス関連肺炎の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」*に該当すると宣言しました。WHOは現状の認識として、「まだ明らかになっていないことは多い。直近1か月で感染エリアが拡大。ヒトからヒトへの感染症例が中国以外の国でも確認されている。各国が早期発見、患者の隔離・治療、接触者の健康観察、接触機会を減少させる対策を実施することで、感染拡大を防ぐことができる。」と発表しています。

外務省は湖北省全域に対して感染症危険情報レベル3「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を発出していますが、1月31日に、その他中国全土の地域の感染症危険情報レベルを1「十分注意してください」から2「不要不急の渡航は止めてください」に引き上げました。

*国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)とは
国際保健規則(IHR)に基づく、次のような事態。
(1)疾病の国際的拡大により、他国に公衆の保健上の危険をもたらすと認められる事態
(2)緊急に国際的対策の調整が必要な事態

コロナウイルスとは
ヒトや動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスの1つです。コロナウイルスは風邪のウイルス4種と動物から感染する重症肺炎ウイルス2種(SARSとMERS)が知られています。

医療機関での感染対策について

新型コロナウイルス感染症に対応した医療体制

厚生労働省は、2月1日に各都道府県に対して、「新型コロナウイルス感染症に対応した医療体制について」事務連絡を発出しました。

・2月上旬を目途に二次医療圏ごとに1箇所以上の「帰国者・接触者外来」を設置する。
・2月上旬を目途に各保健所等に「帰国者・接触者相談センター」を設置する。

「帰国者・接触者外来」は一般への公表については、原則行わない

*新型コロナウイルス感染症の疑い定義
以下のⅠおよびⅡを満たす場合を「疑い例」とする。
Ⅰ 発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状を有している。
Ⅱ 発症から2週間以内に、以下の(ア)、(イ)の曝露歴のいずれかを満たす。
 (ア)武漢市を含む湖北省への渡航歴がある。
 (イ)「武漢市を含む湖北省への渡航歴があり、発熱かつ呼吸器症状を有する人」との接触歴がある。

帰国者・接触者相談センターの対応
・疑い例から電話で相談を受け、「帰国者・接触者外来」へと受診調整する。
・その際、受診するよう指導した「帰国者・接触者外来」の電話番号を本人又はその家族等に伝え、受診前に必ず連絡して、受信する時刻および入口等について問い合わせるよう指導する。
・状況に応じて、相談対応、受診調整が円滑に実施されるよう、適宜、対応人数、開設時間等を調整する。
・疑い例に該当しない場合は、適切な情報を与え、必要に応じて一般の医療機関を受診するよう指導する。

新型コロナウイルス関連肺炎の疑い例に対する感染対策

*中国湖北省武漢市で報告されている新型コロナウイルス関連肺炎に対する対応と院内感染対策(改訂1月21日)よりhttps://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/nCoV_200121-2.pdf

指定感染症としての対応

政府は1月28日に、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、感染症法で定める「指定感染症」に指定すると同時に検疫法の政令も改正し「検疫感染症」にも指定することを閣議決定し、公布しました。2月1日施行となりました。

(1)指定感染症とは、既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症、三類感染症及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)であって、感染症法上の規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるもの。
(2)検疫感染症とは、国内に常在しない感染症のうちその病原体が国内に侵入することを防止するためその病原体の有無に関する検査が必要なものとして政令で定めるもの。

新型コロナウイルス感染症について講じることのできる主な感染症法上の措置


疑似症患者に対する適用(第8条第1項)
 


就業制限(第18条)
 


検体の収去等
(第26条の3)
 


物件に係る措置
(第29条)



医師の届出(第12条)
 
 


入院
(第19条及び第20条)


検体の採取等
(第26条の4)
 


死体の移動制限等
(第30条)



感染症の発生の状況、動向及び原因の調査
(第15条)


移送(第21条)
 


感染症の病原体に汚染された場所の消毒
(第27条)


質問及び調査(第35条)
 



健康診断(第17条)
 
 


退院(第22条)
 


ねずみ族、昆虫等の駆除(第28条)
 


入院患者の医療
(第37条)


感染症指定医療機関の指定状況(平成31年4月1日現在)
特定および第一種感染症指定医療期間 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02.html
第二種感染症指定医療機関 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02-01.html

消毒・環境清掃について

厚生労働省から出ている「新型コロナウイルスに関するQ&A(令和2年2月4日時点版)」では「手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。」と記載されています。
また、「感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き」ではSARSおよびMERS コロナウイルスの物品消毒、環境清掃について以下のように記載されています。

SARSおよびMERS コロナウイルスはエンベロープを持つウイルスであり、本ウイルスの消毒薬抵抗性は高くないが、感染拡大を防止するためには厳重な消毒が必要である。消毒の実施は、マスク、ガウン、手袋、シューカバー、キャップを含む防護服を着用して行う。患者が使用した物品や病室が消毒対象となる。
グルタラールフタラール過酢酸次亜塩素酸ナトリウムアルコールポビドンヨードなどの消毒薬や、80℃・10分間などの熱水消毒が有効である。
オーバーテーブル、ベッド柵、椅子、ドアノブ、トイレの便座、および水道ノブなどには、アルコール清拭で対応する。また、ベッドのマット、毛布、シーツ、および下着などのリネン類に対しては、80℃・10分間の熱水洗濯が適している。ただし、熱水洗濯機の設備がない場合には、0.05~0.1%(500~1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムへの30分間浸漬で対応する。
手指消毒には、消毒用エタノールを主成分とする速乾性手指消毒薬が適している。

「新型コロナウイルスに関するQ&A(令和2年2月2日時点版)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
感染症法に基づく消毒・滅菌の⼿引き
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000417412.pdf

新型コロナウイルス感染症に関する相談窓⼝

新型コロナウイルス感染症に関する相談窓⼝は下記をご参照ください。

・新型コロナウイルスに係る厚生労働省電話相談窓口(コールセンター)
厚生労働省の電話相談窓口
電話番号:0120-565653(フリーダイヤル)
受付時間:9時~21時(土日・祝日も実施)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

・各都道府県の新型コロナウイルスに関わるお知らせ・電話相談窓口
保健所等による電話相談窓口
電話番号・開設時間は下記でご確認ください。
https://www.kantei.go.jp/jp/pages/corona_news.html
 
・外国人患者の対応にかかわる医療機関向けの相談窓口
国が設置する休日・夜間ワンストップ型相談窓口
受付時間:平日17時から翌9時まで(土日祝日 24時間)
料金  :無料(ただし、相談を受けて事業者等のサービスを利用した場合は除く) 
電話番号:各都道府県衛生主管部(局)へお問合せください
 
・日本政府観光局のコールセンター(外国人旅行者向け)
英語)https://www.japan.travel/en/plan/hotline/
電話番号:050-3816-2787
対応時間:365日、24時間
対応言語:英語、中国語、韓国語、日本語
対応範囲:緊急時案内(病気・事故等)、災害時案内、一般観光案内

外国人対応

外国人の方に関わる機会も存在しますので外国人患者に対応に係る資料を下記にまとめました。

今回は2月4日の情報を掲載していますが、感染が拡大している現在、新型コロナウイルス感染症に関する情報、対策などは日々更新されています。下記のサイトに各種マニュアルが掲載されていますのでご参照ください。

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