新型コロナウイルス感染症 関連情報

2020年2月24日時点

概要

2019年12月31日、中国政府当局より世界保健機関(以下、WHO)に対して原因不明の肺炎の発生が報告され、2020年1月9日、当該肺炎患者から新型コロナウイルスが特定されたとする予備的な確定が中国当局により行われました。

1月30日、国際保健規則に基づく新型コロナウイルス感染症に関する緊急委員会が開催され、新型コロナウイルス関連肺炎の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」*に該当すると宣言しました。
 
日本においては、感染症法で定める「指定感染症法」に指定され、2月1日より施行されました。また、政令によりウイルス名を「新型コロナウイルス」、疾患名を「新型コロナウイルス感染症」と定めました。WHOは、2月11日付けで疾患名を「COVID-19」と命名しました。

*国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)とは
国際保健規則(IHR)に基づく、次のような事態。
(1)疾病の国際的拡大により、他国に公衆の保健上の危険をもたらすと認められる事態
(2)緊急に国際的対策の調整が必要な事態

コロナウイルスとは
ヒトや動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスの1つです。コロナウイルスは風邪のウイルス4種と動物から感染する重症肺炎ウイルス2種(SARSとMERS)が知られています。

医療機関での感染対策について

新型コロナウイルス感染症に対応した医療体制

■以下のいずれかに該当する方は、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
 ・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)
 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

■以下のような方は重症化しやすいため、この状態が2日程度続く場合には、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
・高齢者
・糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等)の基礎疾患がある方や透析を受けている方
・免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方
・妊婦の方 

新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596905.pdf

帰国者・接触者相談センター
各都道府県の新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター 保健所等による電話相談窓口
電話番号・開設時間は下記をご確認ください。
 
厚生労働省 新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

帰国者・接触者外来
「帰国者・接触者外来」の一般への公表については、原則行わない

感染が疑われる患者の要件
患者が次のア、イ、ウ又はエに該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らかでなく、新型コロナウイルス感染症を疑う場合。
 

ア.発熱または呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、新型コロナウイルス感染症であることが確定したものと濃厚接触歴があるもの
イ.37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前14日以内に中華人民共和国湖北省及び浙江省に渡航又は居住していたもの
ウ.37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状を有し、発症前14日以内に中華人民共和国湖北省及び浙江省に渡航又は居住していたものと濃厚接触歴があるもの
エ.発熱、呼吸器症状その他感染症を疑わせるような症状のうち、医師が一般に認められている医学的知見に基づき、集中治療その他これに準ずるものが必要であり、かつ、直ちに特定の感染症と診断することができないと判断し(疑似症に相当)、新型コロナウイルス感染症の鑑別を要したもの

濃厚接触とは
  • 新型コロナウイルス感染症が疑われるものと同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があったもの
  • 適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの
  • 新型コロナウイルス感染症が疑われるものの気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高いもの

新型コロナウイルス感染症疑いや感染症患者診療時の感染予防策


患者本人


  • サージカルマスク着用
  • 入院病床は個室が望ましい
  • 入院病床は十分換気する




     



医療従事者


  • 標準予防策に加え、接触、飛沫予防策を行う
  • 診察室は個室が望ましい
  • 診察室は十分換気する
  • エアロゾル発生手技*
    N95マスク(それに準ずるマスク)、眼の防護具(ゴーグルまたはフェイスシールド)、長袖ガウン、手袋を装着する
    *患者の気道吸引、器官内挿管、検体採取など


新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(改訂2020年2月14日)国立感染症研究所 国立国際医療研究センター 国際感染症センター
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9310-2019-ncov-01.html

消毒・環境清掃について

「新型コロナウイルスに関するQ&A(医療機関・検査機関の方向け)」より

手などの皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。

「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第1版」より

新型コロナウイルスはアルコールに感受性を有します。高頻度接触部位、聴診器や体温計、血圧計等の器材などは、アルコールや抗ウイルス作用のある消毒剤含有のクロスでの清拭消毒を行います。病室内の環境清掃を行うスタッフは手袋、サージカルマスク、ガウン、フェイスシールドまたはゴーグルを着用します。

「感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き」SARSおよびMERS コロナウイルスの物品消毒・環境清掃について より

SARS およびMERS コロナウイルスはエンベロープを持つウイルスであり、本ウイルスの消毒薬抵抗性は高くないが、感染拡大を防止するためには厳重な消毒が必要である。
消毒の実施は、マスク、ガウン、手袋、シューカバー、キャップを含む防護服を着用して行う。 患者が使用した物品や病室が消毒対象となる。
グルタラール、フタラール、過酢酸、次亜塩素酸ナトリウム、アルコール、ポビドンヨードなどの消毒薬や、80℃・10分間などの熱水消毒が有効である。
オーバーテーブル、ベッド柵、椅子、ドアノブ、トイレの便座、および水道ノブなどには、アルコール清拭で対応する。また、ベッドマット、毛布、シーツ、および下着などのリネン類に対しては,80℃・10 分間の熱水洗濯が適している。ただし,熱水洗濯機の設備がない場合には、0.05~0.1%(500~1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムへの30分間浸漬で対応する。
手指消毒には、消毒用エタノールを主成分とする速乾性手指消毒薬が適している。

「2020年版 消毒と滅菌のガイドライン」新型コロナウイルス感染症の汚染物の消毒について より


床頭台、オーバーテーブル
 


リネン
 


呼吸器関連の器材
 
 



アルコール清拭、0.05~0.1%(500~1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムで清拭


熱水洗濯(80℃・10分間など)、0.05~0.1%(500~1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムへ30分間浸漬


ウォッシャーディスインフェクター(80℃・3分間)、0.01~0.02%(100~200ppm)次亜塩素酸ナトリウムへ30~60分間浸漬


厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A(医療機関・検査機関の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00004.html

日本環境感染学会 医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第1版 
http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=332

厚生労働省 感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000417412.pdf

大久保憲他 「2020年版 消毒と滅菌のガイドライン」へるす出版

指定感染症としての対応

政府は1月28日に、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、感染症法で定める「指定感染症」に指定すると同時に検疫法の政令も改正し「検疫感染症」にも指定することを閣議決定し、公布しました。2月1日施行となりました。

(1)指定感染症とは、既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症、三類感染症及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)であって、感染症法上の規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるもの。
(2)検疫感染症とは、国内に常在しない感染症のうちその病原体が国内に侵入することを防止するためその病原体の有無に関する検査が必要なものとして政令で定めるもの。

新型コロナウイルス感染症について講じることのできる主な感染症法上の措置


疑似症患者に対する適用(第8条第1項)
 


就業制限(第18条)
 


検体の収去等
(第26条の3)
 


物件に係る措置
(第29条)



医師の届出(第12条)
 
 


入院(第19条及び第20条)


検体の採取等
(第26条の4)
 


死体の移動制限等
(第30条)



感染症の発生の状況、動向及び原因の調査
(第15条)


移送(第21条)
 


感染症の病原体に汚染された場所の消毒
(第27条)


質問及び調査(第35条)



健康診断(第17条)
 
 


退院(第22条)
 


ねずみ族、昆虫等の駆除(第28条)
 


入院患者の医療
(第37条)


感染症指定医療機関の指定状況(平成31年4月1日現在)
特定および第一種感染症指定医療期間 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02.html
第二種感染症指定医療機関 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02-01.html

新型コロナウイルス感染症に関する相談窓⼝

新型コロナウイルス感染症に関する相談窓⼝は下記をご参照ください。

・新型コロナウイルスに係る厚生労働省電話相談窓口(コールセンター)
厚生労働省の電話相談窓口
電話番号:0120-565653(フリーダイヤル)
受付時間:9時~21時(土日・祝日も実施)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

・外国人患者の対応にかかわる医療機関向けの相談窓口
国が設置する休日・夜間ワンストップ型相談窓口
受付時間:平日17時から翌9時まで(土日祝日 24時間)
料金  :無料(ただし、相談を受けて事業者等のサービスを利用した場合は除く) 
電話番号:各都道府県衛生主管部(局)へお問合せください
 
・日本政府観光局のコールセンター(外国人旅行者向け)
英語)https://www.japan.travel/en/plan/hotline/
電話番号:050-3816-2787
対応時間:365日、24時間
対応言語:英語、中国語、韓国語、日本語
対応範囲:緊急時案内(病気・事故等)、災害時案内、一般観光案内

外国人対応

外国人の方に関わる機会も存在しますので外国人患者に対応に係る資料を下記にまとめました。

今回は2月24日時点の情報を掲載していますが、感染が拡大している現在、新型コロナウイルス感染症に関する情報、対策などは日々更新されています。下記のサイトに各種マニュアルが掲載されていますのでご参照ください。

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