介護現場の用語集
コンタクトポイント（高頻度接触部位）
こんたくとぽいんと（こうひんどせっしょくぶい）
コンタクトポイントとは高頻度接触部位とも呼ばれ、手が頻繁に触れる部位を表します。介護施設におけるコンタクトポイントには、ベッドサイドレールやテーブル、ドアハンドルなどがあります。病原体の中には、こういった「もの」を介して感染する「環境由来の病原体」があるため、コンタクトポイントを清掃することで接触感染の発生を防ぐことが大切です。
介護施設のコンタクトポイント
介護施設の主なコンタクトポイントは以下の通りです。
・テーブル、いす
・ベッドサイドレール
・オーバーテーブル
・ドアハンドル
・手すり
・蛇口
・床頭台
・ナースコール
・ポータブルトイレの手すりや便座
・スイッチ
・キーボード、マウス
・電話、タッチパネル
・車椅子のレバー
・リハビリ器具
清掃のポイント
コンタクトポイントは接触感染源となるリスクが高いため、清掃は1日に1回以上を目安に実施します。除菌剤や消毒剤を使って清掃を行う場合は、手あかなどの汚れが残っていると除菌・消毒効果が低下するため、汚れを十分に取り除いてから実施することが大切です。洗浄と同時に除菌ができる製品もあり、効率よく清掃作業を行いたいなど、場合によりこのような製品を使用することも可能です。
消毒が必要なときは消毒用アルコール、第4級アンモニウム塩などを使用すると良いでしょう。ノロウイルス感染症が発生した場合は濃度0.02％、新型コロナウイルス感染症が発生した場合は濃度0.05％の次亜塩素酸ナトリウム液を使用します。
なお、環境整備前後に手指衛生を実施することを徹底しましょう。清掃時には、個人防護具を忘れずに着用してください。
コンタクトポイントの清掃の啓発にご活用ください
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