キラリアハイジーン

導入事例|山中湖村 様


  • お問い合わせはこちらから

村ぐるみで守る住民の生活
教育機関・保育所から広げる
山中湖村の感染対策モデルとは

山中湖村では、村全体の衛生環境向上を目指して2023年7月に花王プロフェッショナル・サービス株式会社およびキラリアハイジーン株式会社との包括連携協定を締結しました。

その取り組みの第一号として、感染予防ソリューション「Kiralia INFECTION CONTROL」を活用して村内の教育機関・保育所の感染対策と衛生管理の強化を実施。

下図の流れで感染対策・衛生管理を進め、高い衛生水準を実現できていることを証明する「Kiralia認定」を受けました。

Kiralia INFECTION CONTROLを活用した
感染対策・衛生管理の流れ

Step1 リスクと汚れの見える化 Step2 実践度検証 保育者、教職員の皆様の衛生に関する実践度をスコア化しました。 Step3 勉強会・e-トレーニング 保育者、教職員向けに課題に応じたテーマで衛生に関する知識を深めていただきました。 Step4 効果測定 再度実践度の確認により衛生活動の改善状況の確認をしました。 Step5 最終確認 感染対策が適切に改善及び維持継続されていることを点検しました。 Step6 認定授与 衛生に関する取り組みを実行いただいた証として認定書・認定ステッカーを進呈しました。

現場の職員・スタッフや子どもたちが日常の中で無理なく衛生意識を高められるよう、教育とオペレーション設計を通じて持続可能な衛生環境の構築をサポートしています。

そこで今回は、山中湖村の村長と、平野保育園・山中保育所の各所長、東小学校・山中小学校の各校長にKiralia INFECTION CONTROLの導入背景や取り組み後の効果についてお話を伺いました。

  • お問い合わせはこちらから

村民や観光客に安心感を与えたい。
特に感染リスクの高い学校や保育所から対策を強化

山梨県南都留郡山中湖村 
村長 高村 正一郎様

ー 山中湖村全体で感染対策・衛生管理を強化すると決定したきっかけを教えてください。

高村様: コロナ禍により、村内の学校や保育所、観光施設は大きな影響を受け、疲弊してしまいました。特に子どもたちが集団生活を送る学校や保育所では感染拡大のリスクが高く、村として村民や観光客に安心感を与えることが重要だと考えたのです。
そこでまずは、集団生活の場であり、感染が広がりやすい公共施設を中心に、感染対策の見直しに取り組むことにしました。

ー Kiralia INFECTION CONTROLのどのような点に魅力を感じてくださったのですか?

高村様: 学校や保育所の職員は、本業がある中で清掃や衛生管理を行う必要があります。そのため、専門家から科学的根拠に基づいた効果的な清掃方法を指導していただき、無駄な労力を省きながら効率的な感染対策を実施したいと考えました。

Kiralia INFECTION CONTROLは、衛生の専門メーカーである花王が提供しているソリューションですので、企業への信頼感から利用を決めました。


専門家の介入により「感染対策の基準」ができた。
子どもたちも自発的に手洗いをするように

山中湖村立山中保育所 
所長 田中 美代子様

ー Kiralia INFECTION CONTROLの導入前にはどのような衛生課題がありましたか?

田中様: コロナ禍では「あれもだめ、これもだめ」となり、日々の業務に大きな負担を感じていました。

それに加えて5類移行後は、保育士それぞれが独自に情報を仕入れるようになったことで、感染対策の考え方に個人差が出てしまったのです。例えば「感染対策を厳格にするべきと考える保育士」と「そこまで厳しくしなくてもよいのではと考える保育士」がいましたが、どの程度の対策が適切なのか管理者として明確にすることが難しい状況でした。そのため、園全体で統一した衛生管理の基準を持つことが必要だと感じていました。

ー 導入後はどのような変化がありましたか?

田中様: 第三者であるKiraliaが介入したことで、職員に感染対策を再認識してもらう機会になりました。保育士ごとに考え方が異なるため、同僚同士では指摘しにくいものでしたが、Kiraliaの説明によって基準が明確になり、適切な判断ができるようになりました。職員の中には「この対策で十分なんだ」と安心する人もいれば、「もっとしっかり対策しないと」と気付きを得る人もいました。

Kiraliaの専門家から園児向けに「手洗い勉強会」をしてもらったことで、適切な手洗いの定着に繋がり、保育士から「手を洗いなさい」と指示しなくても、子どもたちの自発的な行動が生まれたため、「えらいね」とほめる機会が増えたのです。

「自己点検シート」の活用によって、職員が点数化された評価をもとに自分の対応を見直すきっかけができ、個人の意識向上につながりました。さらに、Kiraliaの認定証書を受け取ったことで、「認定を受けたからには、しっかり感染対策を続けよう」という意識が職員の間で高まり、継続的な衛生対策に繋がっていくと考えています。


Kiralia INFECTION CONTROLによって
感染対策の意識が高まった。
独自に「バイバイキーンウィークリー」を開始する動きも

山中湖村立平野保育所 
所長 大森 江身子様

ー 平野保育所でも感染対策に課題を感じていたのですか?

大森様: どこにリスクがあるのか、どのような感染対策が正しいのかが分からないという課題がありました。特に「汚れた箇所に対する清拭の方法」が統一されておらず、保育士ごとに対応がバラバラになっている状況でしたね。新型コロナウイルスの5類移行も受けて、感染対策を徐々に緩和し始めていたこともありました。

ー 導入によって感染対策がどのように変化しましたか?

大森様: Kiralia INFECTION CONTROLの各取り組みを通じて、感染対策の改善を図りました。まず「Kiralia MONITORING(モニタリング)※1」によって施設のリスク状況を踏まえて清掃方法の見直しを行い、消毒剤の使用を共通化したことで、統一した基準で清掃ができるようになりました。
職員の感染対策の振り返りに「自己点検シート」を活用したことで、職員個人が自身の不足している対策に気付く機会となり、意識の改革につながりました。

感染対策は繰り返し学ばないと忘れてしまいますが、定期的な勉強会に参加してもらうことで職員の意識の継続につながっています。

※1 : 施設におけるリスク評価・分析・可視化の取り組み

ー 新たに始められた園独自の感染対策について教えてください。

大森様: Kiralia INFECTION CONTROLの導入をきっかけに感染対策を強化しようという意識が強まり、園独自の取り組みとして感染対策強化週間「バイバイキーンウィークリー」を始めました。これは1か月に1度、第三週目に実施する感染対策強化週間で、継続的に実施することで職員の意識付けと習慣化を目指しています。特に職員の意識向上は課題でしたので、園児への指導を通じて職員自身の意識を高めるきっかけづくりにもなりました。

今後も継続し、感染対策の習慣化を進めていきたいと考えています。


不足していた感染対策に気付くきっかけに。
数値でリスクを確認でき、納得感や興味を持って取り組めた

山中湖村立東小学校 
校長 大澤 芳久様

ー 導入前の感染対策の状況はいかがでしたか?

大澤様: 東小学校ではあまり感染対策に課題を感じていませんでした。子どものちょっとした体調不良でも大事をとって学校を休ませるような保護者が多く、もともと感染症を蔓延させにくい環境だったのだと思います。

ー もともと感染対策の意識が高かった東小学校でも、導入による変化はありましたか?

大澤様: 「職員室の清拭の不足」「感染対策の指針の不徹底」などの感染リスクに気付くきっかけになりました。結果的に、リスクの高かった職員室の電話機などの共用部分の清拭を意識する職員が増え、うがい・消毒・換気を行う習慣も自然と生まれました。

低学年向けに実施した「手指バリア・手洗い勉強会」は、子どもたちが自分の手指バリア(人の手指に生来そなわっている、菌やウィルスを減少させる感染防御力)を数値で確認することで、人それぞれ違う数値が出ることに興味を持ち、楽しみながら学べたのが良かったと思います。正しい手洗い方法も歌に合わせて教えて頂き、手洗いの重要性を実感する機会となりました。

今後も子どもたちが「自分のいのちは自分で守る」という学びを深められるような、さらなるサポートを期待しています。


感染対策への意識が向上。
今後は「定期的に取り組みを改善する場」も検討したい

山中湖村立山中小学校 
校長 清水 克佳様

ー Kiralia INFECTION CONTROLを導入する前の衛生課題は何でしたか?

清水様: 学校全体として環境衛生全般に十分に注力できていない状況がありました。月に1回、学校環境衛生のチェックをしていましたが、それは主に遊具やガラスの安全点検が中心でしたので、換気設備の不具合や清掃状況などの衛生管理は十分とは言えませんでした。

ー 導入後は衛生管理状況について変化は生まれましたか?

清水様: 「Kiralia MONITORING」で汚れを数値化し、電話機など汚れ数値の高い箇所を重点的に清掃する習慣が生まれました。また「自己点検シート」で教員が自身の対策を振り返ったことで、教室や職員室へ出入りする際に手指消毒を行うようになり、デスク周りに消毒液を置く職員が増え、事務員に追加購入を依頼するケースもありました。
環境衛生は学校職員にとって本業ではないため専門知識がない職員も多く、学んだことが新鮮で、定着しやすかったと感じています。

今後は、環境衛生部会のような組織を設け、校長・教頭・養護教諭・職員が定期的に「そういえば、ここの清掃はどうなっている?」と話し合える場を作りたいと考えています。また、使用する備品の見直しを行う際には、Kiraliaが示した根拠を基に検討を進めていく予定です。


平時から継続的な感染対策を行うことで、
流行期にスムーズに対応できるよう備える

山梨県南都留郡山中湖村 
村長 高村 正一郎様

ー 今回Kiralia INFECTION CONTROLを導入してみて、どのような点に認定を受ける意義や効果を感じていますか?

高村様: 子どもたちを預かる行政の立場として、学校・保育所・給食センターなどの施設における衛生対策は最低限取り組まなければならない課題です。コロナ禍の影響が落ち着いてきた現在、世間全体で感染症への意識が薄れつつあります。しかし今後新たな感染症が流行することを考慮し、感染対策を定着させる基盤作りとして、Kiralia INFECTION CONTROLの認定を受けることが有効だと考えています。

日頃から対策を行うことで、感染症流行期におけるスムーズな対応が可能となり、今後のリスクに備えるための基盤ができたと感じています。結果的に、今回の取り組みは無駄ではなかったと自信を持って言えます。

ー 今後の感染対策の方針をどのように考えていますか?

高村様: 感染対策は一過性のものではなく、継続的に実施することが重要です。具体的には、2〜3年に一度、Kiralia INFECTION CONTROLの取り組みを継続的に実施するなど定期的な見直しと更新を行うことが必要だと考えています。この取り組みを継続し、進化させることで、さらなる感染症対策の強化を図ってまいります。

トータル衛生ソリューション
プログラム

企業・団体の感染対策ご担当者様向けのソリューション

Kiralia INFECTION CONTROL:リスクを早期に発見することで、 感染拡大防止を年間を通じてサポート

食品の衛生管理ご担当者様向けのソリューション

Kiralia FOOD SAFETY:安全安心な食の実現をサポート ~KiraliaでSmart・着実に自主衛生管理のレベルアップ~

お問い合わせ

感染対策にお悩みの方や
Kiraliaの導入をご検討の方など
お気軽にお問い合わせ・ご相談ください

Page Top