手指衛生のQ&A
Q3
何度伝えても必要なタイミングで手指衛生を行わないスタッフがいます。部署によっても偏りがあるように感じます。ICNとしてできることはあるでしょうか?
A3
手指衛生を行わないスタッフが、どのような考え方で行わないのかを分析する必要があります。手指衛生が重要だと思っている人ばかりではなく、しなくても影響はないと思っている人もいます。スタッフがどのように認識しているかを分析したうえで、例えばそのスタッフに対して影響力のある人から啓発してもらい、介入につなげるのも一案でしょう。
この質問の回答者
四宮 聡 先生
箕面市立病院 感染制御部副部長
感染管理認定看護師
手指衛生は感染対策の基本ではありますが、必ずしも正しく理解している人ばかりではありません。「自分はしなくても影響はない」と思っているケースでは、同じことを何度も伝えても効果はありません。相手の認識を分析する必要があります。
手指衛生を行わない人は、患者さんとどんな接点があり、どんな専門性を持ち、これまでに感染症や感染対策を学ぶ機会があったのかなど現状を分析します。アプローチするにはどのような課題があるかを明らかにすることがスタートラインです。
背景がわかったうえで、「個人の考え方ではなく、病院内のルールとしても見過ごせない」ことを伝える必要があります。そのとき、必ずしもICNが直接伝えなければいけないというわけではありません。誰から伝えれば最も効果的かを考えて、上層部に依頼する方法もあります。例えば院内研修の際、院長から冒頭に手指衛生についても話してもらうこともできます。各部署に協力を仰いで、啓発してもらうとよいでしょう。
そこがうまくいけば、次の課題も見えてくるかもしれません。
できることが増え、介入が難しかった場合も成功率が上がるかと思います。
ケア手順に手指衛生のタイミングを追加
おむつ交換・陰部洗浄手順
処置ごとにタイミングをチェックするためのリストです。
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