ーデザインにも「自然界の優しさ」のコンセプトが反映されています。特にこだわった点はどこでしょうか?
青山 ホテルは今、女性顧客も増えていますし、ホテル自体に女性従業員も増えているそうです。そこで、流行に敏感な女性層を意識して、デザインに女性の感覚を取り入れようと、メンバーに畠山を入れました。
畠山 はい。担当させていただきました。女性だけでなく男性もお年寄りもお子さんも使用するものなので、デザインはあまりフェミニンになりすぎないように気をつけました。ボトルカラーは、野に咲く草花や大地の色を彷彿とさせるアースカラー。落ち着いた色を用いることでお客様をストレスから解放し、疲れた体と心を癒やしていただけるよう心がけました。また、草花に囲まれた逆コの字のロゴマークは、片側が開かれていることで、解放・リラックス・明日への活力を表現しています。
平田 ボトルは色味にかなりこだわりましたよね。あまりビビッドにならずに、でもきれいに見える色を狙いました。色の再現が結構難しくて、色味を決めてもボトルのサンプルができてくると、思っていたものより暗かったり発色が出なかったり……。サンプルを持ってホテルに何度も足を運び、実際の照明や光の下で見ながら、最終調整にもかなり時間をかけました。
青山 ボトルも癒しの空間を演出する重要なアイテムです。お客様は疲れて部屋に戻ってきますから、ゆっくりお風呂に入って体の疲れも心もほぐしていただきたい。バスルームはそのための場所なので、視覚的なストレスになるビビッドな色は避けたかったのです。
畠山 ボトルの形も優しさや安定・安心感を意識して丸みを帯びたフォルムにしました。容量も300mLと少し小さめのものも作りました。ホテルのバスルームはスペースが結構限られているんですよね。
平田 300mLにすることで「自分のためだけに置いてある」というふうにより感じてもらえるんじゃないかというのもありますね。
青山 それから、2020年の東京オリンピックに向けて年々増加する外国人のお客様も意識して、カテゴリーアイコンを他社よりもいち早く施しています。日本語や英語の表記がわからない人や小さなお子さんが見ても、シャンプーなのかボディウォッシュなのかをアイコンで識別できるようにしてあります。
ー研究開発、デザイン、マーケティング、それぞれの立場から「FIESTA PURE SHINE(フィエスタ ピュアシャイン)」にかけた熱い想いが伝わってきました。
藤原 ボトルもこんなふうにかわいらしくなり、女性にも親しみやすくなったのではないでしょうか。ホテルでお客様がこの商品に出会うのはその時だけかもしれませんが、たとえ1回の使用でも髪への効果を実感していただき、満足していただけるように開発しました。これまで設置のバスアメニティで、特にシャンプーなどのヘアケア用品は品質面でちょっと敬遠されがちでしたが、そのイメージを払拭したかったんです。だから、見かけたらぜひ試してみていただきたいですね。
青山 最初にも話した世界観は、今回、一枚の絵として描いてイメージを共有したんです。
言葉の表現だとそれぞれの違った解釈が起こりうるけど、ビジュアルで共有することでプロダクトコンセプトを一瞬で伝達することができました。これがあったから、一つの目標に向かってより一体感を持って進めたのではないかと思います。
山川 香りは、作る人によって方向性が変わるので、自由度はありますが、その分、確信が持てずにトライ&エラーの繰り返しになりがちです。でも、今回は明確なコンセプトがあったので、確かに香りのイメージは作りやすかったですね。
金田 最初の段階でビジュアルとしてコンセプトが共有できたので、商品化に向けて処方をしたり、イメージを膨らませたりしていく中でも、確かに一体感があったと思います。花王の市販品で、ヘアケアとスキンケア、香りも含めて、ここまでトータルに世界観を共有しているブランドって他にないですよね。
青山 コンセプトづくりから各部署が一緒になって商品を作っていこうという進め方で、「フィエスタ ピュアシャイン」はプロジェクトとして一つの結果を残せたのではないかという手応えを感じています。
こうして、プロジェクトチームが一丸となって共通の世界観を持ち、メンバー各々が自身の技術と知恵を集結して、「FIESTA PURE SHINE(フィエスタ ピュアシャイン)」を作り上げました。
ホテルに宿泊されるお客様、ホテルで働く従業員様に寄り添ったモノづくりをこれからも続けてまいります。
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