肌快適設計

高齢者は、おむつの使用以外にも入浴の機会が少ないなど、排泄物や汗が皮膚に付着したままの状態が長く続き、肌が常にムレやすい環境にあります。
特におむつで覆われた臀部周辺は、肌の細胞がふやけて傷つきやすいため、汚れや摩擦などの刺激を一層受けやすくなります。

おむつのムレは使用者の大きな悩みの１つです。お肌のムレを防ぐためには、「通気性のあるおむつ」を使うことが最も大切です。おむつの外側の「防水シート」に通気性素材（通気性シート）が使用されていると、尿のモレをしっかり防ぎつつ、おむつの中の湿った空気をどんどん外に逃がすため、ムレる心配がありません。通気性がないおむつは、排尿後のおむつ内の湿度が上昇し、ムレが発生するため、スキントラブルのもとになります。

「リリーフ」にも採用されている、通気性素材でできた全面通気性シートは、シートの全面に肉眼では見えないミクロの穴が開いています。

この穴は湿気などの「気体」は通しますが、尿のような「液体」は通しません。尿は漏らさず、湿気だけを外に逃がすことで、おむつの中の湿度を下げます。おむつの通気性の違いがわかる動画をご覧ください。
各々のおむつにお湯をかけ、コップをその上に置きます。
通気性の高いおむつは、ムレた空気（水蒸気）が通気性シートを通過して、外に出る様子がわかります。
（この動画は1.5倍速で再生しています）