バイオフィルムと手荒れの関係

近年、手荒れについて「バイオフィルム」との関係が報告されています。ここではその「バイオフィルム」についてご紹介します。

手荒れ悪化の原因となる「バイオフィルム」とは

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花王調べ:2014年5月介護老人保健施設

手荒れした肌には通常よりも多くの細菌が存在しています。この状態を放置すると黄色ブドウ球菌が手荒れに吸着し「バイオフィルム」を形成し、殺菌・消毒剤の効果を阻害する可能性があります。
 
「バイオフィルム」とは、黄色ブドウ球菌が形成する細菌の集合体で、多糖・タンパク質・核酸から構成されます。バイオフィルムが常在化すると殺菌剤やアルコール、次亜塩素酸などの効果を妨げるため、業務上の感染リスクが高まります。また、黄色ブドウ球菌による毒素が刺激となり手荒れを悪化させ、さらに細菌感染のリスクが高まるという悪循環を招きます。

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「バイオフィルム」とは

⻩⾊ブドウ球菌が⼿荒れに吸着することで形成
多糖・タンパク質・核酸の複合体
殺菌剤、アルコール、次亜塩素酸等の効果を阻害

① ⼿荒れがおきると⼿指に「バイオフィルム」が形成されます

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② ⼿指衛⽣を⾏っても「バイオフィルム」が殺菌・消毒剤の効果を阻害します

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⼿指に優しくバイオフィルムを除去することが⼤切です

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手荒れした肌にはバイオフィルムが形成され、殺菌・消毒剤の効果を阻害している可能性があります。感染症を予防するためには、手指をいたわりながらバイオフィルムにも対応できる技術が必要と考えます。

(参考資料)
(介護施設に勤務する被験者の手指からStaphylococcus aureus Biofilmを検出した検討)
遠藤 史郎、浅岡 健太郎、鈴木 由希、西尾 正也、蓮見 基充、日置 祐一、賀来 満夫
介護現場職員の手荒れ、黄色ブドウ球菌の実態調査 2015年2月21日第30回日本環境感染学会総会(発表番号2-P43-3)

Hand hygiene using a new hand-cleansing formulation without sanitizers: Effect on Staphylococcus aureus removal and recovery of properties against skin damage
浅岡 健太郎1,2, 遠藤 史郎1, 鈴木 由希1, 小室 智3, 根本 忠信4, 賀来 満夫1
1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座 感染制御・検査診断学分野
2花王株式会社 ハウスホールド研究所
3介護老人保健施設コスモス
4泉整形外科病院
American Journal of Infection Control 44 (2016) e129-e132

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