慣れや経験に基づくあて方は、場合によってはおむつの性能を活かしきることができずに、ご利用者様やスタッフ様の負担になることもあります。
よりよいあて方を知ることが、肌トラブルの防止や看護・介護の負担を軽くすることにつながります。
おむつ選びで最も大切なのは、ご利用者様の体に合わせたサイズを選ぶこと。おむつのサイズが体に合っていないと、モレや肌トラブルの原因になります。
テープ止めタイプのおむつの場合はヒップサイズを基準にしておむつを選びましょう。次に「リリーフ病院施設用股モレ防止テープ止め」を例にあて方についてご紹介します。
尿とりパッドは両端をもって軽く引っ張るようにして広げましょう
引っ張ることによって自然にギャザーが立ち上がります
テープ止めおむつの中心に尿とりパッドをおきます
立体ギャザーをつぶさないように内側におさめます
片方の幅が広い尿とりパッドの場合、尿道口の位置によって使い分けることで効果的にご使用になれます
【例】
女性の場合は、幅の広い方をうしろ側(背中側)
男性の場合は、幅の広い方を前側(おなか側)
上側のテープの位置を腰骨より少し上にくるようにセットします
背中心におむつの中心がくるように、おむつの端を内側に巻き込み、差し込みます
仰向けになって頂き、巻き込んだおむつを広げ、左右対称になっているか確認します
【注意】
位置がずれている場合は、引っ張らずに体位変換して再度あて直します
パッドのそけい部近くのギャザー部分を持ち
そけい部に当たるようにパッドを装着します
次にテープ止めおむつのお尻のたるみをとるために一度足先の方向にひいてから上にあげます
立体ギャザーを持ち吸収体がそけい部に沿うようにあてると左右脚まわりにフィットします
前のサイズの表示が中心にくるようにあて、横のフラップ部を伸ばしながら背中側に入れ込みます
はじめに下側のテープ(①)から止めます
次に上側のテープ(②)を、腰骨に引っ掛けるように斜め下の方向に引っ張りながら止めます
最後にレッグギャザーが内側に折り込んでいないか確認します
ウエスト部分がゆるくなりすぎず、座った時に苦しくならないように指一本分程度のゆとりが目安です
体型に合わせた効果的なクロス止めの方法をマスターしよう!
いずれの方法も、テープを止めた位置が左右対称になるように注意してください。
テープ止めタイプのあて方は動画でもご確認いただけます。
「リリーフ病院施設用 股モレ防止テープ止め」を例に、尿とりパッドのあて方もご紹介しています。
寝たきりでおむつを使用する方は、寝返りによる股モレが一番の悩み。
そこで花王は、独自の特殊構造でモレ対策を万全にした「股モレ防止テープ止め」を開発しました。脚まわり吸収体、立体ギャザー、レッグギャザーの3重のモレ対策を施しました。
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