2017年12月27日更新
介護施設におけるインフルエンザ対策
例年よりやや早めの流行シーズン入り
インフルエンザウイルスは例年12月~3月にかけて流行します。予防接種を受けられた方も多いでしょう。
平成29年第47週(11月20日~11月26日)の感染症発生動向調査によると、インフルエンザの定点当たり報告数が1.47(定点数/全国に約5,000ヶ所、報告数/7,280)となり、流行開始の目安である1.00を上回ったことから、今年もインフルエンザが流行シーズンに入ったと考えられます。これは例年よりやや早い流行シーズン入りとなります。
出典:国立感染症研究所 感染症情報センターHPより
インフルエンザは感染力が強く、いったん流行すると年齢や性別を問わず、多くの人に短期間で感染が広がります。日常的な対策としては、流行期前にワクチン接種を受けること、施設内を適切な湿度(50~60%)に保つこと、外出後の手洗い、手指消毒などが挙げられます。
ご高齢の方が多くいらっしゃる介護施設では、インフルエンザウイルスを持ち込ませないことが重要ですので、玄関や入り口付近など施設に入る前の手洗いや手指消毒が効果的です。また、咳やくしゃみをされている方には、マスクをしていただいたり、感染が疑われる方・感染している方には訪問を控えていただくことも必要です。
上記は面会にお越しになるご家族様、ご訪問者様にもご協力いただけるように、ポスターを掲示するなどして周知しましょう。ダウンロードしてお使いいただけるポスターをご用意いたしました。こちらもぜひご活用ください。
日常的な対策
感染対策委員会の設置
普段から幅広い職種で構成された感染対策委員会を組織しておきましょう。
委員会は流行の時期に関わらず定期的に開催し、感染症が発生しやすい時期や感染症流行の疑いがある場合は随時開催することも必要です。
感染対策委員会の役割
インフルエンザ患者が発生した際の緊急対応
複数のインフルエンザ患者が発生したときには、ご利用者様とスタッフ様の健康状態や症状の有無などを、発生した日時、階および部屋ごとにまとめ、併せて、受診状況と診断名、治療の内容も記録します。
施設内で広げない、地域へ持ち出さないためには以下の事も心がけましょう。
予防と感染拡大防止のためには日頃からの対策や体制づくりが重要です。
また、ノロウイルス対策についてはニューズレター「介護現場における感染対策ノロウイルス対策編」でご紹介しています。
啓発ポスターもご用意しておりますのでこちらもぜひご覧ください。
執筆:花王プロフェッショナル業務改善ナビ【介護施設】編集部
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