DESIGN-R®2020
でざいんあーるにせんにじゅう
DESIGN-R®2020とは、褥瘡の重症度を分類し、治癒過程を数量化するためのツールです。褥瘡の深さや大きさなどの7つの項目があり、数値化することで重症度を定量的に比較評価することが可能です。DESIGN-R®2020は医療・ケアの分野で褥瘡評価の共通スケールとして広く活用されています。
DESIGN-R®2020の前身「DESIGN」が開発された背景
DESIGN-R®2020は、2002年に日本褥瘡学会が発表した「DESIGN」を前身としています。DESIGNは褥瘡の重症度を分類し、治癒過程を数量化することを目的として開発されました。
DESIGNという名称は、褥瘡の評価項目のうち深さ(Depth)、滲出液(Exudate)、大きさ(Size)、炎症/感染(Inflammation/Infection)、肉芽組織(Granulation tissue)、壊死組織(Necrotic tissue)の頭文字を取って作られたものです。
DESIGNは褥瘡評価スケールとして広く使用されるようになり、2008年には褥瘡の深さ以外の項目について重症度を絶対的に評価し治癒過程を定量的に比較評価する「DESIGN-R®」に変更されました。「R」は評価を表すRatingを指しています。
さらに2020年に公表された「DESIGN-R®2020」では、急性期褥瘡のうち深部組織の損傷が疑われる場合に経時的な観察ができるよう、「深さ」の評価結果として新たにDTI(深部損傷褥瘡)が追加されました。また、同じケア・介入が繰り返されて治癒が遅延するケースが多かった臨界的定着に関しても、「炎症/感染」の評価結果として「臨界的定着疑い」も追加されました。
DESIGN-R®2020の評価方法
DESIGN-R®2020では以下の7つの項目で褥瘡の状態を評価します。
DESIGN-R®2020で評価する際は、以下の「DESIGN-R®2020褥瘡経過評価用」のシートを使用します。深さ以外の6項目については計0~66点の範囲で評価し、褥瘡の重症度が示されます。深さについては損傷の程度を0~5点で評価し、DTIに該当する場合や壊死組織で覆われており判定ができない場合は、評価結果の欄にDTIIまたはDUと記載する仕組みです。
DESIGN-R®2020で評価する際は、深さの点数を合計点に含めないように注意しましょう。深さは創の状態を評価するもので、重症度の改善目安にはならないためです。合計してしまうと実際よりも点数が高くなってしまい、適切なケアにつながりません。DESIGN-R®2020を適切に活用し、ご利用者様にとって最適な褥瘡ケアを行いましょう。
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