手荒れ
てあれ
手荒れとは、一般に、手指の皮膚が水分を失い、乾燥するとともに粉をふいたような状態になったり、炎症を生じたりすることです。皮膚のかゆみ、ひび割れなどの症状を伴うこともあります。
医療・介護の従事者は水仕事も多く、感染管理のための手洗いや手指消毒も頻回に行わなければならないため、否が応でも手荒れしやすい状況にあると言えます。手荒れした手指を介して感染を広げてしまう可能性もあるため、水仕事の際には手袋を使用し保湿を行うなど、手荒れを予防することが大切です。
手荒れの分類
手湿疹は、その発症機序(発生の現象が起こる因果関係)から、おもに刺激性接触皮膚炎、化学物質(単純化学物質、ハプテンなど)によるアレルギー性接触皮膚炎、蛋白質接触皮膚炎(protein contact dermatitis)、アトピー型手湿疹の4つに分類されます。
手湿疹の約7割を占める刺激性接触皮膚炎は、物理的、化学的な刺激が直接皮膚を傷害して生じる皮膚炎です。
これらの刺激を頻繁に受けることが多い方は、手荒れになるリスクが高いとされています。
物理的刺激
化学的刺激
手荒れを予防する方法
手荒れはご自身がつらいだけでなく、手指衛生に消極的になってしまうなど施設の感染対策にも影響してしまいます。手袋の着用やハンドクリームの使用など、手指の保湿を心がけましょう。
手袋を着用する
食器洗いなどの水仕事の際は、ゴム手袋や使い捨て手袋などを着用しましょう。清掃や洗濯など水を使わない作業の際は、綿の手袋を着用しその上にビニール手袋等を装着する方法がおすすめです。
保湿する
クリームやローションなどを手に塗って保湿する方法です。特に手洗いや水仕事が終わった後は、肌を保護するバリア機能が低下しやすいため、こまめな保湿が必要です。花王プロフェッショナル・サービス「業務改善ナビ」では「ハンドクリーム使用方法ポスター」にて適切なハンドクリームの塗り方をご紹介しています。ハンドクリームの効果的な使用方法の啓発にぜひご活用ください。
手荒れとバイオフィルムの関係
手荒れがひどくなると、手洗いを行っても細菌などが皮膚上に残りやすくなってしまいます。さらに黄色ブドウ球菌が付着していると、バイオフィルムと呼ばれる菌の集合体を形成することもあります。バイオフィルムが形成されると、アルコール等の消毒効果が阻害されるため、殺菌・消毒しきれなかった黄色ブドウ球菌による毒素が刺激となり、手荒れを悪化させるという悪循環も起こり得ます。
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