2024年8月2日更新
嘔吐物や排泄物の適切な処理は感染を防ぐカギとなります。ここでは嘔吐が発生したケースを例に、正しい処理の方法や感染対策のポイントについて紹介します。
汚物処理には次亜塩素酸ナトリウムが適しています。次亜塩素酸ナトリウムは消毒剤や塩素系除菌漂白剤に用いられている化学物質です。インフルエンザウイルスやノロウイルスにも有効とされる消毒効果が特徴です。使用箇所に合わせて薄めることで幅広い場所を消毒できますが、汚物処理には有効塩素濃度1000ppm(0.1%)以上の希釈液が推奨されています。
嘔吐などのトラブルはいつ発生するか分からないもの。いざというときすぐに対処できるように希釈液を作り置きしている方もいるかもしれません。しかし、次亜塩素酸ナトリウム希釈液の消毒効果は時間の経過とともに弱くなり、不十分な消毒がかえって感染を広げる可能性もあります。次亜塩素酸ナトリウムは必要なときに必要な分だけ希釈して使用しましょう。
消毒液の調製方法(6%次亜塩素酸ナトリウムの希釈方法)
参考資料:厚生労働省 高齢者介護施設における感染対策マニュアル(平成25年3月)
嘔吐は突然発生することが多いため、あらかじめ処理に必要なアイテムをひとまとめにして用意しておくと処理もスムーズです。効果のある消毒薬を用い正しい手順で処理すれば、感染のリスクを減らすことができます。定期的に感染対策研修などを行い、いつ、どこで嘔吐が発生しても対応できるよう訓練しておきましょう。適切な汚物処理方法について、ポイントを解説します。
準備
手指洗浄剤
手指消毒剤
手指用の保湿ローション
または保湿クリーム
次亜塩素酸ナトリウム
保護メガネ、帽子、マスク、
手袋、シューズカバー
バケツ(ポリ袋2枚重ね)、
ペーパー
ガウン
手順
・個人防護具を着用する
・汚物にペーパーをかぶせる
ペーパーで中央に向かって汚物を拭き取る
汚物を拭き取ったペーパーをポリ袋に回収する
ここで、1枚目のポリ袋を縛り手指衛生し、新しい手袋を着用する
床に新しいペーパーを敷く
次亜塩素酸ナトリウムをまく
ペーパーを回収後、残った次亜塩素酸ナトリウムを中央に向かって拭き取った後、更に液が残らないように必ず流水で洗い流すか十分な水拭きをする。
拭き取ったペーパーをポリ袋に捨てる
手袋をポリ袋に捨て手指衛生をした後、新しい手袋を着用する
シューズカバー→ガウン→帽子→保護メガネ→マスクの順に脱ぎ2枚目のポリ袋に入れ、口を縛り捨てる
処理後、速やかに手洗いとうがいを十分に行う
ノロウイルス対策の啓発等にご活用ください
集団感染がどのように始まり、どう対応したのかは、意外と知る機会がありません。
このリポートでは、介護施設や保育園などでノロウイルスの集団感染を体験した方々の声をまとめました。施設内での啓発等に、ぜひダウンロードしてご活用ください。
体験者から学ぶノロウイルスとの戦い真相リポート
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