コラム

2018年8月1日更新

特養で検証 面倒なカビとり作業を減らせる<カビ予防>とは

夏を迎え気温がますます高くなってきました。浴室では黒カビ汚れも気になる季節です。黒カビは見た目が気になることはもちろん、衛生的にも好ましくありません。しかし、「暑い中でのカビとり作業は避けたい」と考えるスタッフ様も少なくないでしょう。
カビとりの頻度や作業範囲を減らすためには、黒カビ汚れの発生そのものを抑えることがポイントです。今回は、新しく発売された「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」の黒カビ予防効果について、都内の特別養護老人ホームで検証させていただきました。はたして、介護施設の労務改善につなげることができるのでしょうか?

  • 黒カビを落とす効果はありません

カビとり作業を軽減し労務改善

検証前の状況

浴室内の壁のタイル目地に黒カビ汚れが発生発生している様子の写真

日々の清掃

こちらの介護施設様では、週に6日入浴介助をされています。入浴介助の後は毎回浴室清掃を実施されていて、床は浴室洗剤を使用したこすり洗いを行い、壁には水をかけて汚れを流していました。

黒カビ汚れへの対処

入浴介助後は毎回清掃を実施されていたものの、やはり壁などに生えてくるカビが気になる状況でした。そこで衛生状態を保つために、月に4回程度カビ除去の時間を設け、スタッフ様お2人でおよそ1時間かけて清掃を行われていました。場合によってはスタッフ様が残業して対応することもあったそうです。

防カビ効果の検証開始

「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用 4.5L」と「住居用洗剤スプレー容器」の製品画像

「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」は中性タイプでスタッフ様も扱いやすく、機械浴の入浴機器にもお使いいただけます。
こもったニオイも消臭する、爽やかなグリーンハーブの香りです。

検証を行った浴室の壁の位置を示す画像

検証は黒カビ汚れが目立っていた浴室の壁で実施しました。今までは流水で汚れを落とすのみだったところを、「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」をスプレーし、軽くこすったあとに水で流すようにしていただきました。

防カビ効果の検証開始から1週間

  • 防カビ効果の検証開始から1週間経過した壁の写真。

  • 「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」を使用して洗浄した壁にはタイルの目地に黒カビがほとんど発生していないことがわかる。

    SUPER CLEAN業務用を使用

  • 水のみで清掃を行った壁にはタイルの目地に黒カビ汚れが発生している事がわかる。

    洗浄剤 使用無し

検証開始から1週間経ちました。
水のみで清掃した壁は既にタイルの目地に黒カビ汚れが発生しています!

防カビ効果の検証開始から5週間

  • 「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」を使用した防カビ効果の検証開始から5週間経過した壁の写真。タイルの目地に黒カビがほとんど増殖していないことがわかる。

    SUPER CLEAN業務用を使用

  • 水のみで清掃を行い5週間経過した壁には、1週間経過後と比較して、さらに黒カビ汚れが発生している事がわかる。

    洗浄剤 使用無し

続けて5週間後の様子。水洗浄を行った右側は明らかに目地が黒くなっています。
一方で「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」を使用した左側は、近付いて詳細に見ても黒カビ汚れは確認できません。

  • 「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」を使用して清掃を行った壁を拡大した写真。タイルの目地に黒カビ汚れは確認できない。

    UPER CLEAN業務用を使用
    カビが生えにくい状態が続いている!

  • 水のみで清掃を行った壁を拡大した写真。タイルの目地に黒カビ汚れが発生している。

    洗浄剤 使用無し
    黒カビ汚れが発生

  • 2018年4月 花王調べ
  • 入浴後に一日一回洗浄

「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」のカビ予防効果を確認することができました。

この結果を受けて、こちらの介護施設様ではカビとりの作業を月4回から月1回へ減らすことを検討されています。主任の方からは「カビとり作業の頻度が減ることで残業をお願いしなくて済む」「別フロアの浴室にも活用したい」などのコメントをいただき、大変ご満足いただけたご様子でした。

  • 既に生えている黒カビを漂白するには「強力カビハイター 業務用」がおすすめです。一度きれいにしたあとは「バスマジックリン SUPER CLEAN 業務用」で清潔な状態を維持しましょう。

黒カビの正体は菌 発生の条件は?

浴室やトイレ、洗濯機の内部などに発生する黒い斑点状のカビは、一般に「黒カビ」と呼ばれています。カビはキノコや酵母などと同じ菌類(真菌)に分類されます。同じ「菌」という文字が付きますが、大腸菌や乳酸菌などの細菌類とは異なる「菌類」です。カビは丸い形をした胞子(ほうし)と糸状の菌糸(きんし)から成り、菌糸が枝分かれを繰り返し、水あかや汚れなどの栄養源を取り込み増殖していきます。胞子はやがて成熟し、空気中を舞うなどして他の場所に運ばれ、さらに仲間を増やしていきます。

黒カビは以下の3つの条件が
揃った環境で増殖します。

  • 温度:20~30℃
  • 湿度:70~95%以上
  • 栄養源:手あか、皮脂、石鹸カスなど

黒カビは施設のあらゆる場所で発生する可能性がありますが、特に浴室は高温多湿な環境や汚れなど、カビ発生の条件が揃っています。入浴介助が終わった後の一工夫でカビ発生を防ぎましょう。

今日からできるカビ予防! 入浴介助後の3ステップ

1.汚れを残さない

浴室やトイレ、洗濯機の内部などに発生する黒い斑点状のカビは、一般に「黒カビ」と呼ばれています。カビはキノコや酵母などと同じ菌類(真菌)に分類されます。同じ「菌」という文字が付きますが、大腸菌や乳酸菌などの細菌類とは異なる「菌類」です。カビは丸い形をした胞子(ほうし)と糸状の菌糸(きんし)から成り、菌糸が枝分かれを繰り返し、水あかや汚れなどの栄養源を取り込み増殖していきます。胞子はやがて成熟し、空気中を舞うなどして他の場所に運ばれ、さらに仲間を増やしていきます。

2.入浴後の浴室の温度を下げる

清掃後は、浴室全体に冷水シャワーを掛けて温度を下げます。洗剤のすすぎもかねて行うと効率的です。

3.湿気を残さない

窓を開けるなど換気を行いましょう。例えばドアのパッキンや窓の周辺、浴槽のフタなど凹凸のある場所は水が溜まりやすく、カビ増殖の温床となりがちです。面倒でも、ワイパーやクロス等を用いて水分を落とし、から拭きを行うと、カビが繁殖しにくい環境をすばやく整えることができます。

それでもカビが生えてしまったら?

清掃に気を付けていても、カビが生えてしまうことがあります。その際は浴室用のカビ取り剤でカビを落としましょう。カビ取りは大変な作業なので、日ごろからカビが繁殖しにくい環境を整えてカビを防ぐようにしたいものです。

執筆:花王プロフェッショナル業務改善ナビ【介護施設】編集部

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