コラム

2020年10月20日更新

サンクスカードの活用が人間関係の改善につながる?【無料カード付き】

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公益財団法人 介護労働安定センターが公表した「介護労働の現状について 平成30年度 介護労働実態調査の結果と特徴」によると、前職(介護関係の仕事)を辞めた理由のうち最も多い「職場の人間関係に問題があったため」は、全体の22.7%(複数回答)を占めています。
 
より良い人間関係を構築するには、施設内コミュニケーションを活性化させることが大切です。そこで今回はコミュニケーション量の増加が期待できるツールの一つとして、スタッフ様同士で感謝の気持ちをカードや付箋などに書いて伝える「サンクスカード」をご提案します。
 
サンクスカードのメリットや書き方のコツ、渡し方をご紹介いたしますので、施設内の人間関係をより良くしたい管理者様はぜひご覧ください。本記事の下部にはサンクスカードのテンプレートもご用意しています。無料でダウンロードしていただけるので、コミュニケーションを活性化させるツールとしてご活用いただければ幸いです。

サンクスカードのメリット

ここではサンクスカードの導入によって得られる主なメリットをご紹介します。

コミュニケーションの種になる

幅広い年代の方が活躍できる介護業界。施設によっては、後輩スタッフ様が自身よりも年上という場合があるのではないでしょうか。また、介護業界は人材の入れ替わりが激しい傾向があるため、「〇〇さんは何に興味があるのだろう?」「なんて話しかけると良いのだろう?」と悩み、コミュニケーションを取れずにいるスタッフ様もいらっしゃるかと思います。サンクスカードを導入すれば、カードの交換が話すきっかけになります。

良い面を見つけられる

サンクスカードを書く行為は長所探しにつながるため、サンクスカードの導入は他のスタッフ様の良い面を見つける一助になります。苦手意識を持っていたスタッフ様の良い面を発見することで、コミュニケーションの円滑化が期待できます。
 
また、「自分のことをよく思われていない」「役立たずかも」という自己肯定感の低さから交流を避けていたスタッフ様は、サンクスカードを通して自身の良い面を知ることで自信がつき、自分から他のスタッフ様に声をかけられるようになるかもしれません。

信頼関係を築く土台になる

当然ながら介護スタッフ様の業務はチームワークが重要になります。最近ニーズが高まっている看取り介護やターミナルケアなどは特に多職種連携が求められるため、他のスタッフ様や専門職の方との信頼関係の構築は必要不可欠です。業務が忙しく他のスタッフ様と十分なコミュニケーションを取りにくい方も、感謝の気持ちを伝えることで互いの存在を認め合えば、心理的距離が縮まるかもしれません。

【事例】サンクスカードを導入された事業所の声

愛媛県では介護労働安定センター愛媛支部と連携して、スタッフ様同士のコミュニケーションを重視した職場環境改善の取り組みを支援する「新人介護職員定着促進プロジェクト」を実施しています。

以下、その事業活動をまとめた「平成29年度愛媛県 新人介護職員定着促進プロジェクト取組事例集」から、「サンクスカード」を導入した事業所の成果を抜粋(一部編集)してご紹介します。

愛媛県西予市の特別養護老人ホーム様の場合

愛媛県西予市の特別養護老人ホーム様は、感謝の気持ちを書いた付箋を、木のイラストが描かれた模造紙に掲示。付箋は、愛媛県の特産物であるミカンに見立てているようです。以下が、同介護施設様がサンクスカードの導入により感じた効果です。

まず1ユニットで始めましたが、「わざわざ紙に書いて伝えなくても良いかなぁ~」「あとで書いて渡そうと思ったが、日にちが過ぎてしまい渡せなかった。」など成果が出ず、12月中旬から松葉寮全体で取り組む事にしました。皆が通る場所にサンクスツリーを掲示、1日目は3枚、2日目は5枚、1週間もすると色とりどりの蜜柑達が咲き乱れました。サンクスツリーを見る事で自分のユニット以外にも関心が持て、ありがとうの言葉と笑顔が増えて来ています。

サンクスカードの他に、ウェルカムボードも取り入れた結果、以下のような成果が得られたようです。

  • ウェルカムボード…その月のイベントやスタッフ様からのメッセージを玄関などに掲示するボード

ウェルカムボードやサンクスカードのように職員一人ひとりの隠れた才能を引き出し発見できました。みんなと共有できたり、今まで挨拶くらいしか話すことがなかった職員との会話が増えました。コミュニケーションが取れるようになることで、その人その人に興味が持てるようになり、職場の雰囲気が変わってきていると実感しています。目標に向かって今後も継続して取り組み、まだ成果が現れていない、ハイタッチ等にも力を入れ、目標の温かい職場に近づけるように、みんなと頑張っていきます。

愛媛県八幡浜市の通所介護(地域密着型)事業所様の場合

愛媛県八幡浜市の通所介護事業所様も、上記の介護施設様と同様にサンクスカードを壁に掲示することで、感謝の気持ちを見える化。サンクスカードの導入によって、スタッフ様に以下のような気持ちが生まれたとのことです。

  • とても嬉しい
  • 良い信頼関係が生まれる
  • 普段からありがとうを心掛ける様になった
  • 当たり前のことではなく感謝できるようになった
  • 何度も見ることができるので、何度も嬉しい気持ちになり、やりがいに繫がる

ありがとうの伝え方

では、具体的にどのように感謝の気持ちを伝えると良いのでしょうか。ここではサンクスカードの書き方のポイントを例文とともにご紹介します。

先輩スタッフ様から後輩スタッフ様へ

例文1

△△さんへ
先日、ご利用者の〇〇様から「△△さんのそばにいるととても明るい気持ちになる」とお褒めの言葉をいただきました。私も△△さんの明るいあいさつや前向きな姿勢にはいつも励まされています。まだ慣れないことも多いと思いますが、何かあれば気軽に相談してくださいね。

□□より

【ポイント】
ご利用者様の声といった第三者の言葉を加えると、より説得力のあるメッセージになります。中には仕事がうまくできず、迷惑をかけていると落ち込んでいる後輩スタッフ様もいらっしゃいます。先輩スタッフ様は後輩スタッフ様の長所を認め、それが相手に分かるように記載しましょう。

例文2

△△さんへ
いつもご利用者様の様子をくわしく伝えてくださり、本当にありがとうございます。△△さんの丁寧な報告・相談のおかげで、ご利用者様の褥瘡悪化を防げました。大変心強く思っています。これからも、よろしくお願いします。

□□より

【ポイント】
上記は、年上の後輩スタッフ様にサンクスカードを渡す場合です。年上の後輩スタッフ様への接し方に迷うこともあるかもしれませんが、敬意を持って感謝の気持ちを言葉にすれば、嫌な気持ちはしないはずです。

後輩スタッフ様から先輩スタッフ様へ

例文1

△△さんへ
先日は、入浴拒否をされるご利用者様への対応法についてアドバイスしてくださり、本当にありがとうございました。△△さんのアドバイス通り、「お風呂上がりに冷たい牛乳を飲みましょう」と声をかけたら、「それは楽しみだ」とすんなりと入っていただけるようになりました。これからもご指導、よろしくお願いいたします。

□□より

【ポイント】
中には、「教えたことがちゃんと伝わっているだろうか」と不安な気持ちを抱いている先輩スタッフ様もいらっしゃると思います。後輩スタッフ様は指導を「当たり前」と捉えず、先輩スタッフ様のアドバイスによってどのような良い変化があったのかを具体的に伝えましょう。

同期へ

例文1

△△さんへ
最近、仕事が思うようにできなくて落ち込むことがあったけれど、△△さんはいつも親身になって話を聞いてくれるので、とても元気が出ます。一緒に企画した節分のレクリエーションはご利用者様から「楽しかったよ」とおっしゃっていただけて、とてもうれしかったよね!
これからも、一緒にがんばろうね。

□□より

【ポイント】
同期となれば改めて感謝の気持ちを伝えるのは気恥ずかしいかもしれませんが、ささいなことでも「うれしかったこと」「助けられたこと」などを言葉にし、信頼関係を深めましょう。

サンクスカードの渡し方【テンプレートも】

サンクスカードの主な渡し方として、「直接手渡す方法」と「壁に貼り付ける方法」があります。
 
カードを直接渡せば、「いつもありがとうございます」と簡単な会話ができるので、今すぐにでもコミュニケーション量を増やしたい介護施設様にはおすすめです。

事例でご紹介した事業所のように壁にサンクスカードを貼り付けると、感謝の気持ちが見える化され、施設全体の雰囲気が明るくなります。壁に貼られたサンクスカードを通して他のスタッフ様の長所を発見できるため、「介護リーダーが褒めていましたね! 私も〇〇さんの明るいあいさつには元気をもらっていました。ありがとうございます」と感謝の連鎖が生まれ、結果的にコミュニケーション量の増加につながります。
 
以下、サンクスカードを導入したい方向けに、サンクスカードのテンプレートをご用意しました。壁に貼り付ける用のポスターもご準備したので、ぜひご活用ください。

イラスト

自施設のコミュニケーションを活性化!サンクスカードはこちらから

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