コラム

2019年9月23日更新

スタッフ様が私生活でも意識したいインフルエンザ予防策

スタッフ様の中には、日々手指衛生や環境衛生に気を配っている方も多くいらっしゃるかと思います。感染対策の取り組みとして、手洗いや清掃のマニュアルをご用意されている施設も多いでしょう。

一方で、スタッフ様が施設外でインフルエンザに感染し、内部に持ち込んでしまうケースも珍しくありません。ご自身が感染・発症しないためには、職場だけでなく、私生活で予防策を講じることも大切です。

インフルエンザの流行シーズンについて

国立感染症研究所によれば、昨年(2018/19シーズン)のインフルエンザは「近年では最も大きな流行」であり、「A型が大半を占めた」とされました。インフルエンザの流行シーズンは例年12~3月頃とされていますが、過去3シーズンの流行開始時期はいずれも11月中旬から下旬。また、今年はすでに流行している地域もみられます。このように例年より早く流行が始まることも珍しくはないため、今年(2019/20シーズン)も早いうちから予防を意識しておいたほうが良いかもしれません。

介護施設様が抱える集団感染のリスク

以前、コラム「集団感染による介護施設の損失額は? アウトブレイクがもたらす経営的リスク」でご紹介したように、介護施設様は集団感染というリスクを抱えています。全国老人保健施設協会の報告書では、インフルエンザ集団感染が発生して通所サービスを停止した場合、約261万円(※)の損失が発生するという推計が示されました。

※通所リハビリテーションサービスのご利用者様数を定員の平均(41.7人)としたときに推計される1施設あたりの1日の単位数(37,856単位)に、インフルエンザ集団発生による通所サービスの平均停止期間(6.9日)を乗じて算出(1単位=10円として計算)。

上記の損失に加え、治療投与や予防投与、検査などのコストがかかるほか、スタッフ様が勤務中に感染した場合は労災として認定され、施設様側に補償が求められる可能性も考えられます。

このようにインフルエンザ集団感染には大きな経営リスクがあるのです。さらに、万が一集団感染を起こしてしまった場合は施設様が風評被害を受ける恐れもあります。現場で働くスタッフ様にとっても、こうした勤務先の経営事情は決して他人事ではありません。

5つのインフルエンザ予防策

以下に示すのは、厚生労働省が「インフルエンザを予防する有効な方法」として紹介している5つの予防策です。みなさまにとっては既知の内容かとは思いますが、流行シーズンを迎える前に改めて意識し、私生活でも実践していただきたいと思います。

  1. 流行前のワクチン接種

    ワクチンには「感染後に発症する可能性を低減させる効果」があり、「発症した場合の重症化防止に有効」と報告されています。

  2. 外出後の手洗い等

    手指についたインフルエンザウイルスを物理的に除去する方法として、流水と石けんによる手洗いが有効とされています。このほか、アルコール製剤による手指衛生も効果があるとされています。

  3. 適度な湿度の保持

    空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下してインフルエンザにかかりやすくなるため、特に乾燥しやすい室内では、加湿器などで湿度を50~60%に保つことが効果的とされています。

  4. 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

    体の抵抗力を高めるために、日頃から十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を心がけることが推奨されています。

  5. 人混みや繁華街への外出を控える

    特に高齢の方、基礎疾患のある方、妊娠している方、体調の悪い方、睡眠不足の方は、インフルエンザ流行時は人混みや繁華街への外出を控えることが推奨されています。やむを得ず外出する場合の防御策としては、不織布製マスクの着用が推奨されています。

上記に関連し、「インフルエンザにかかったかもしれない」ときの対応として、厚生労働省は「咳エチケット」というものを推奨しています。咳エチケットとは、咳やくしゃみをする際にマスクやティッシュ、ハンカチ、上着の袖などで口や鼻を押さえることで、インフルエンザの主な感染経路である飛沫感染を遮断しようというものです。インフルエンザに感染しているのに症状が出ない不顕性感染である可能性もあるため、流行シーズン中は特に心がけましょう。

ウイルスを「持ち込まないこと」が大切

「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」でも示されているように、施設内でインフルエンザが新規に発生することはまれであり、施設外で感染して持ち込まれるケースが主です。そのため、「外部からウイルスを持ち込まない」という考え方が重要とされています。スタッフ様ご自身が日々の予防を行うとともに、ご利用者様のご家族が面会で訪問される際に手洗いや手指消毒を行っていただくようお伝えしましょう。

以下に、手洗いとマスクの着用を啓発するポスターをご用意いたしました。施設の入り口や玄関などに掲示するなどしてご活用ください。

執筆:花王プロフェッショナル業務改善ナビ【介護施設】編集部

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