BPSD
びーぴーえすでぃー
BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)とは、認知症による認知機能障害(中核症状)に伴って現れる、精神・行動面の症状のことです。「周辺症状」とも呼ばれ、中核症状がご本人を取り巻く環境や本来の性格などに影響することで引き起こされます。周囲の対応次第で症状が改善することも多く、正しい理解に基づく適切な対応が重要です。
中核症状とBPSD(周辺症状)の違い
中核症状は、認知症による脳の働きの低下が直接的な原因となって起こる認知機能障害です。症状としては、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能障害、言語障害(失語)、失行・失認などが該当します。
一方BPSD(周辺症状)は、残っている脳の神経機能が周囲の状況などに反応して現れるものとされています。症状としては、妄想や抑うつ、興奮、徘徊、不眠、幻覚、意欲の低下などがあります。
BPSDは、認知症の発症から時間が経過するにつれ、現れやすい症状が変化します。例えば認知症の早期には抑うつや不安感が多く見られる傾向がありますが、中期になると幻覚や妄想、徘徊などが現れやすくなります。
認知症ご利用者様のBPSDを悪化させないためには
BPSDの悪化を防ぐためには、スタッフ様がご利用者様と関わる際の気持ちや、コミュニケーションの方法、生活環境などあらゆる面からアプローチすることが重要です。
穏やかな気持ちで笑顔で接する
認知症ご利用者様の感情は、ケアを行うスタッフ様の心理的状態に影響されます。スタッフ様が負担感やストレスなどを抱くとその気持ちがご本人にも伝わってしまい、不安感や不快感からBPSDへと発展してしまいます。BPSDを悪化させないためには、ご利用者様が安心して過ごせるように、穏やかな気持ちで笑顔で接することが大切です。
コミュニケーション方法を工夫する
ご利用者様が満足できる生活を送るためには、ご本人にとって理解しやすいコミュニケーション方法を見つけることも重要になります。例えば、会話をするときは以下のように工夫をすると、意思疎通がよりスムーズになるかもしれません。
生活リズムや環境を整える
BPSDの悪化を防ぐためには、施設内でご利用者様が抱く不安感を少しでも軽減することが大切です。特に入所したばかりの方は慣れない環境に戸惑い、強いストレスを感じてしまいます。施設に早くなじんでもらうために、生活リズムや環境を整えてご利用者様にとって安心できる場所を用意することが重要になります。
例えば、排泄記録表を用いてご利用者様の排泄のタイミングを把握したり、レクリエーションやアクティビティに参加してもらったりすることも環境を整えるためにできる工夫です。また、居室にご本人のなじみの物を置いて新しい環境に対する不安感を軽減するといった方法もあります。
ご利用者様の生活リズムの改善にご活用ください
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