CDCガイドライン
しーでぃーしーがいどらいん
CDCガイドラインとは、米国CDC(Centers for Disease Control and Prevention:疾病管理予防センター)が公表したガイドラインを指します。多くの文献やデータを基に、手指衛生や隔離予防策などのガイドラインを作成しており、これらを活用すればエビデンスに基づいた感染対策が可能です。厚生労働省が「介護現場における感染対策の手引き」でCDCガイドラインの「標準予防策」を示しているように、CDCガイドラインの一部は本邦の介護現場における感染対策の指針にもなっています。
CDCとは
CDC(Centers for Disease Control and Prevention:疫病管理予防センター)は国内外の公衆衛生の管理・維持向上を目的に、実地疫学の調査や統計調査などを行っている感染症対策組織です。日本の厚生労働省に相当する米国連邦政府機関「HHS(米国保健福祉省)」に属しています。
【CDCの位置づけ】
CDCガイドラインの種類
1946年に伝染病センターとして組織されて以来、CDCは公衆衛生に関するガイドラインをいくつも公表しています。
【CDCガイドラインの例】
以下、「医療機関における手指衛生のためのガイドライン」「隔離予防策のためのガイドライン:医療現場における感染性物質の伝播の予防」の内容を簡単にご紹介します。
医療機関における手指衛生のためのガイドライン
同ガイドラインは、第Ⅰ部「手指衛生に関する科学的レビュー」、第Ⅱ部「勧告」、第Ⅲ部「実践の指標」の3部で構成されており 、 第Ⅱ部「勧告」には以下のような内容が書かれています。
隔離予防策のためのガイドライン:医療現場における感染性物質の伝播の予防
2007年に公表された「隔離予防策のためのガイドライン:医療現場における感染性物質の伝播の予防」は、1996年に公開された「病院における隔離予防策のためのガイドライン」の改訂版で、標準予防策や感染経路別対策などがまとめられています。今では標準予防策の1つである「咳エチケット」も、2007年の改定で追加されたものです。
同ガイドラインは4部で構成されており、第Ⅰ部に「科学的データのレビュー」、第Ⅱ部に「医療現場における感染性微生物の伝播予防のための基本要素」、第Ⅲ部に「感染性微生物の伝播予防のための予防策」、第Ⅳ部に「勧告」が記載されてあります。
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