フレイル
ふれいる
フレイルとは、日本老年医学会がfrailty(フレイルティ)の日本語訳として提唱した用語です。加齢によって身体や心の活力、社会的なつながりが低下した状態をいい、フレイルになると、生活機能障害や要介護状態、死亡のリスクが高くなります。「身体的な衰え」「精神・心理的な衰え」「社会的な衰え」などと多面的な問題を抱えていることから、フレイルの発症・進行を予防するには早いうちから、「栄養」「身体活動」「社会参加」をご利用者様の生活に取り入れることが大切です。
フレイルの概念
以下の図の通り、「フレイル」は健康状態と要介護状態の間に位置します。フレイルを放っておくと要介護のリスクが高くなり、要介護状態になると健康状態に戻ることが大変難しいといわれています。ただ、要介護状態の前段階である「フレイル」ならば、介入・支援次第で健康な状態に回復できる場合があります。
フレイルの危険因子
フレイルの危険因子は5つあります。
なお、令和元年に厚生労働省が公表した「高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン 第2版」によれば、慢性疾患とフレイルの関わりについては、検証段階のようです。
フレイルの予防法
フレイルは身体的要因だけでなく、精神・心理的、社会的要因があると考えられているため、多面的な介入・支援が求められます。以下、フレイル予防法のポイントをご紹介します。
栄養
フレイルの発症・進行を防ぐためには、1日3食、栄養バランスの良い食事を摂取することが重要です。また、食べる力が低下しないよう、噛みごたえのある食べ物を用意する、口腔ケアに気を配ることも欠かせません。なお、食事メニューについては、栄養士や管理栄養士の方に相談すると良いでしょう。
身体活動
筋力や、歩行能力、身体運動機能などは、年齢を重ねるごとに低下する傾向があります。継続的な身体活動を行うことで、フレイルを予防しましょう。中には、運動機能に障害をお持ちのご利用者様がいらっしゃることもあるため、くわしい活動内容はリハビリ職の方に相談することをおすすめします。
社会参加
外出の機会が少ない、ほとんどの時間を一人で過ごしているなど、社会とのつながりが弱いと、フレイルにつながる場合があります。ご利用者様に「畑仕事」や「クラブ活動」といった社会参加に取り組んでいただくことで、フレイルを予防します。
このようにフレイル予防の3つの柱として「栄養」「身体活動」「社会参加」がありますが、ご利用者様自身の身体状態を客観的に知ることも重要です。フレイルなど後期高齢者の特性を踏まえた健康状態を総合的に把握するものとして、「後期高齢者の質問票」があります。くわしくは「2020年度からフレイル健診が開始 そもそもフレイルって何?」でご紹介していますので、フレイルの知識をより身に付けたい方はぜひご覧ください。
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