介護現場の用語集

ピック病

ぴっくびょう

ピック病は、前頭葉や側頭葉の萎縮によって行動異常や感情障害などが発生する前頭側頭型認知症の一種です。40代~60代で発症することが多く、若年性認知症に分類されています。認知機能障害が現れるのは病気が進行してからになるため、早期の診断・治療が難しい病気です。

ピック病の代表的な症状

前頭葉は、ものごとを計画し順序立てて実行する機能(遂行機能)、注意力、やる気、我慢する力(理性)、感情の動き(情動)、長期の記憶、言葉を話す能力、体の運動など、さまざまな働きを担っています。側頭葉も、言語の理解、音を感じる機能(聴覚)、記憶、物事の判断、感情の制御などの機能があります。
 
ピック病になると、上記の前頭葉と側頭葉の機能が低下し、以下のような症状が見られるようになります。

  • 会話中に突然立ち去るなどの自分本位な行動をとる
  • 万引きや暴力などの反社会的な行動をとる
  • 同じ言動を繰り返す(常同行動)
  • 身なりや周囲のことに無関心になる
  • 食事の内容や嗜好が変化する
  • 言葉の意味が分からなくなり、物の名前が出てこない

ピック病のご利用者様への対応ポイント

ピック病の初期段階では記憶・運動・知覚能力が保たれているため、ゲーム、カラオケ、絵画など身体で覚える記憶を使うことで、認知症の行動や心理症状が少なくなることがあります。
 
また、ご利用者様の生活に支障をきたす常同行動があれば、より良い常同行動に置き換えた上で、単純作業から徐々に複雑な作業に移行していきましょう。常同行動を無理やり遮るとご利用者様が興奮してしまう場合があるため、注意が必要です。ご利用者様の性格や職業、趣味などを把握しておき、一人ひとりの状態に合わせた対応をとることが大切です。

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