お知らせ

2022年04月26日更新

高齢者介護施設における新型コロナウイルス感染症関連情報(2022年3月23日時点)

新型コロナウイルス感染症 変異株について

一般的にウイルスは増殖や感染を繰り返す中で少しずつ変異をしていきます。新型コロナウイルスも約2週間で一箇所程度の速度で変異していると考えられています。新たな変異株が世界各地で確認されており、こうした変異株に対して警戒を強めていく必要があります。

■オミクロン株について

昨年の11月に南アフリカ共和国から新たな変異株オミクロン株が見つかり、国内では全てオミクロン株に置き換わっています。

オミクロン株の特徴

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■濃厚接触者の観察期間の短縮について

オミクロン株の感染が拡大することにより、医療機関や介護福祉施設だけでなく学校・幼稚園・保育所等でも、職員とその家族の感染や、濃厚接触による職場離脱が増加しています。感染拡大を防ぎつつ、社会経済活動を維持するためにも、厚生労働省は、科学的知見を検証し、濃厚接触者の健康観察期間を短縮化する等の事務連絡を発出しました。

事 務 連 絡
令 和 4 年 1 月 5 日
令 和 4 年 2 月 2 日 一 部 改 正
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部
新型コロナウイルス感染症の感染急拡大が確認された場合の対応について
(一部抜粋)

今般、科学的知見や専門家の意見を踏まえ、濃厚接触者の待機期間について、
・原則、7日間で8日目に解除
・社会機能維持者の方は、2日にわたる検査を組み合わせることで、5日目に解除という取扱いといたします。
ただし、10 日間を経過するまでは、検温などご自身による健康状態の確認等を行っていただくようお願いいたします。
併せて、無症状患者(無症状病原体保有者)の療養解除基準についても、検体採取日から「7日間」を経過した場合には療養解除を可能といたします。濃厚接触者と同様、10 日間を経過するまでは、検温などご自身による健康状態の確認等を行っていただくようお願いいたします。

■BA.2系統について

国立感染症研究所はBA.2系統について、「BA.1系統よりも変異の箇所が少なく、BA.1系統でスパイクタンパク質に見られる欠失箇所がない。」としています。世界各国の現在の主流はBA.1系統ですが、海外の一部地域ではBA.2系統による感染が拡大していることが報告されています。国内でもBA.2系統が検疫や国内で検出されています。厚生労働省アドバイザリーボードの資料では、「現在、BA.2系統への置き換わりが進んでいる。今後、感染者数の増加(減少)速度に影響を与える可能性がある。BA.2系統はBA.1系統との比較において、実効再生産数及び二次感染リスク等の分析から、感染性がより高いことが示されている。」としていますが、国立感染症研究所は、「重症化・死亡のリスクが増加するという報告はないが、引き続き知見の集積が必要である。」としています。

■変異株に対する感染対策

変異株であっても基本的な感染予防策は、3密(密集・密接・密閉)対策や、適切なマスクの着用、手洗いの徹底など、これまでと同様に有効とされています。引続き感染対策を続けていくことが重要です。

■追加接種(3回目接種)について

国立感染症研究所は、「ワクチン2回接種による発症予防効果がデルタ株と比較してBA.1系統への感染では著しく低下するが、3回目接種(ブースター接種)によりBA.1系統感染による発症予防効果が一時的に高まることが示されている。国内においても、2回接種後一定期間経過すると発症予防効果が低下すること、短期的には3回接種で発症予防効果が高まることが示されている。海外の報告では、3回接種後の発症予防効果が数ヶ月で低下しているという報告もあり、長期的にどのように推移するかは不明である。」という見解を示していることから引続き新たな知見の収集が必要です。

オミクロン株に対するワクチンの効果については、各国でラボでの実験や疫学データが示されています。厚生労働省の新型コロナワクチンQ&Aで紹介されています。

オミクロン株に対する追加(3回目)接種の効果

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新型コロナワクチンQ&A 厚生労働省 利用:2022年3月23日 を参考に作成

引用文献:
新型コロナワクチンQ&A 厚生労働省 利用:2022年3月23日

■高齢者施設における感染対策の更なる推進について

高齢者施設や自治体における新型コロナウイルス感染症対策に係る取組については下記のリンクをご参照下さい。

新型コロナウイルス感染症とは

「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」はコロナウイルスのひとつです。コロナウイルスには、一般の風邪の原因となるウイルスや、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」ウイルスが含まれます。

■感染経路

飛沫感染と接触感染が主体と考えられています。
感染者(無症状病原体保有者を含む)から咳、くしゃみ、会話などの際に排出されるウイルスを含んだ飛沫・エアロゾル(飛沫より更に小さな水分を含んだ状態の粒子)の吸入が主な感染経路と考えられています。エアロゾル感染は厳密な定義がない状況ですが、新型コロナウイルスは密閉された空間において、短距離でのエアロゾル感染を示唆する報告があります。一般的に1m以内の近接した環境で感染するとされていますが、エアロゾルは空気中にとどまり得ることから、密閉空間などにおいては1mを超えて感染が拡大するリスクがあるとされています。医療機関では、エアロゾルを発生する処置が行われる場合には、空気予防策が推奨されています。
新型コロナウイルスが環境に付着した場合の生存期間は、プラスチック表面で最大72時間。ボール紙で最大24時間とWHOは発表しています。

■潜伏期・感染可能期間

潜伏期1~14日間で、5日程度で発症することが多いとされていますが、オミクロン株は潜伏期が2~3日から7日以内に発症する者が大部分であると報告されています。発症前から感染性があり、発症から間もない時期の感染性が高いことが市中感染の原因となっています。
感染可能期間は発症2日前から発症後7~10日間程度と考えられています。血液、尿、便から感染性のある新型コロナウイルスが検出されることは稀であるとされています。

■主な症状

発症時の症状は、発熱、呼吸器症状、倦怠感、頭痛、消化器症状、鼻汁、味覚異常、嗅覚異常、関節痛、筋肉痛の順に多くみられています。インフルエンザや普通感冒と比較して、鼻汁・鼻閉は少なく、嗅覚・味覚障害の多いことが新型コロナウイルス感染症の特徴と考えられていましたが、オミクロン株による感染では、ウイルスが上気道で増殖しやすい特性に伴い、鼻汁、頭痛、倦怠感、咽頭痛などの感冒様症状の頻度が増加したとされています。また、嗅覚・味覚障害の症状の頻度が減少した報告もされています。

施設での感染対策

新型コロナウイルス感染症は、高齢者と基礎疾患がある方については重症化しやすいため、感染経路を絶つことが重要です。新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染、接触感染です。感染が疑われる者や感染者が発生した場合は、標準予防策に加えて感染経路別予防策を実施することが必要です。この基本的な対策方法を踏まえて新型コロナウイルスを「持ち込まない」「広げない」ことに留意して具体的な対策を実施しましょう。
さらに、日常的に実施していただく手指衛生などの「標準予防策」と、新型コロナウイルス感染予防のために、常日頃からのマスクの着用や3つの密の回避、換気、新しい生活様式の実践を行うことが重要です。

■標準予防策

標準予防策は感染対策の基本となる考え方です。全ての血液、体液、分泌物(喀痰等)、嘔吐物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜等は感染源となり、感染する危険性があるものとして取り扱うという考え方です。そして、この対策は感染者、非感染者を問わずに実施される対策です。
標準予防策は以下の10要素で構成されています。これらは、医療施設での対策を考慮したものなので、介護を提供する施設においては、①手指衛生から⑧咳エチケットを実施していく必要があります。

施設内での手指衛生、咳エチケットの啓発にポスターをご活用ください

■感染経路別予防策

新型コロナウイルス感染症は飛沫感染、接触感染の可能性があるため、標準予防策に加え、飛沫予防策・接触予防策を実施することが必要となります


飛沫感染

接触感染


定義

患者の気道から出た病原性微生物が、飛沫(咳、くしゃみ等)を介してヒトに伝播すること。2m以内の範囲で伝播の恐れがあると言われている。

病原性微生物が感染者から他者へと伝播、あるいは汚染された物あるいはヒトの介して伝播すること。


主な対策

  • 個室管理、もしくは集団隔離
  • 個人防護具の使用
  • 個室管理、もしくは集団隔離
  • 個人防護具の使用
  • 環境整備

■ウイルスを持ち込まない

  • 職員は、出勤前に体温を計測し、発熱等の症状が見られる場合には出勤を行わないことを徹底する。
  • 委託業者等については、物品の受け渡しは玄関など施設に限られた場所で行う。立ち入る場合には、体温を計測してもらい、発熱が認められる場合には立ち入りを断る。
  • 不要不急の面会は中止し、やむを得ず面会される場合にはマスク着用をお願いする。
  • 施設内での密集するようなイベントや、外出するようなレクリエーション、延期可能な定期検診などは控える。
  • 地域の流行状況を十分に考慮し、高齢者の不活発化にともなうフレイルにも注意する必要があることから、換気や入居者同士の距離(1-2m以上離れる)に留意してプログラムを組む。

■ウイルスを拡げない

厚生労働省が示した感染対策マニュアル等に基づき下記のような対策を行う。

  • 手洗い・手指消毒用アルコールによる消毒。
  • 患者周囲の高頻度接触部位などのアルコールあるいは 0.05%の次亜塩素酸ナトリウムによる清拭。
  • サービス提供時におけるマスクやエプロンの着用。
  • 手袋の着用、食事介助の前の手洗いや清潔な食器での提供の徹底。
  • 居室、サロン、食堂、リハビリ室、診察室、職員休憩室など施設内すべての換気。
  • 空調による換気に加え、開窓による定期的な換気(例:日中は1時間に1回、1回10分程度)。
  • 開窓による換気は風の流れができるように2方向以上で実施。

■濃厚接触が疑われる利用者に対する個別のケア時の感染対策

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食事の介助等

  • 原則として個室で行う。食堂で食事をする際は、換気に留意して間隔を空けるなどする。
  • 食事前に利用者に対し、(液体)石けんと流水による手洗い等を実施する。
  • 食器は使い捨て容器を使用するか、または、濃厚接触が疑われる利用者のものを分けた上で、熱水洗浄が可能な自動食器洗浄機(80℃10分間)を使用する。
  • まな板、ふきんは、洗剤で十分洗い、熱水消毒するか、次亜塩素酸ナトリウム液(0.05~0.1%)に浸漬後、洗浄する。

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清潔・入浴の介助等

  • 介助が必要な場合は、原則として清拭で対応する。
  • 清拭で使用したタオル等は熱水洗濯機(80℃10 分間)で洗浄後、乾燥を行うか、または、次亜塩素酸ナトリウム液浸漬後、洗濯、乾燥を行う。
  • 個人専用の浴室で介助なく入浴ができる場合は、入浴を行ってもよい。その際も、必要な清掃等を行う。
  • 浴室清掃を行う場合は、手袋を着用し、洗剤で洗い、温水(熱水)で流し、乾燥させる。体液等が付着したときは、次亜塩素酸ナトリウムで清拭する。

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排泄の介助等

  • 使用するトイレの空間は分ける。
  • おむつ交換の際は、排泄物に直接触れない場合であっても、手袋に加え、サージカルマスク、使い捨て袖付きエプロンを着用する。
  • 使用後ポータブルトイレは洗浄し、次亜塩素酸ナトリウム液(0.1% 5分間)等で処理を行う。

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リネン・衣類の洗濯等

  • 当該利用者のリネンや衣類については、その他の利用者と必ずしも分ける必要はないが、熱水洗濯機(80℃10 分間)で処理し、洗浄後乾燥させるか、または、次亜塩素酸ナトリウム液(0.05~0.1%)浸漬後、洗濯、乾燥を行う。

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ゴミの処理等

  • 当該利用者が鼻をかんだティッシュ等のゴミの処理は、ビニール袋に入れて感染性廃棄物として処理を行う。
  • おむつは感染性廃棄物として処理を行う。

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