コラム

2023年6月27日更新

オンラインレクリエーションは介護レクの幅を広げる

新型コロナウイルス感染症の感染拡大は介護現場にも大きな変化をもたらしました。この変化は、さまざまな場面で負の影響を及ぼしましたが、私たちに恩恵をもたらしてくれる変化も生み出しました。その一つにレクリエーションの実施方法も挙げられ、注目されているのがオンラインレクリエーションです。新しいレクの形として導入する施設も増えてきています。

オンラインレクリエーションのメリット

オンラインレクリエーションとは、施設と講師や演者をオンラインでつないで、映像や音声を双方向にやりとりして楽しむものです。
人と人との接触を避けるために機会が増えた、DVDなどを視聴するレクリエーションもありますが、一方向になってしまうケースが多々あります。オンラインレクリエーションならテレビ電話の要領でこちらの反応を伝えられるため、コミュニケーションを取りながら楽しめます。

また、海外とオンラインでつながって旅行気分を味わうなど、リアルでは難しいことも体験でき、バリエーションが豊かになるのもメリットと言えます。新しい刺激を提供することでご利用者様のQOL向上にもつながることでしょう。当日は講師などのエスコートも必要ないためスタッフ様の負担も軽減できます。

オンラインレクリエーションの導入ポイント

通信環境を整える

配信側と視聴側をオンラインでつなぐための通信環境と、映像を映すためのパソコンやタブレットなどの端末を用意します。複数人で行う場合は、画面の大きなモニターや映像を拡大投影できるプロジェクター、さらには外部スピーカーなどの音響設備があると便利です。

感染症対策と事故防止への配慮

オンラインレクリエーションであっても感染対策は怠らないようにしましょう。とくに複数名が1つの場所に集まりレクリエーションを行う場合は、密を避けられるよう参加人数の調整、こまめな換気、手指衛生など、基本的な対策は実施するようにしましょう。
また、体調チェックの結果、発熱やせき、倦怠(けんたい)感が見られるご利用者様は参加を控えていただくようにしましょう。
室内レクリエーションにおける感染症対策について、詳しくは「コロナ禍でも安全に!室内レクのアイデア・注意点とは?」でも紹介しています。ぜひご覧ください。

体を動かすレクは身体機能の維持・向上のために大切ですが、伸ばした手が隣の車椅子にあたる、普段は行わない動きによって転倒してしまうなど、画面に集中しすぎて思わぬ事故につながる可能性もあります。オンラインで行う場合でも、参加しているご利用者様をすぐにサポートできるような配慮が必要です。

また、配信側との事前打ち合わせも重要です。当日に準備しておくべきもの、ご利用者様がより楽しめるようにサポートできることなどをすり合わせておきましょう。

オンラインレクリエーションの一例

以下にオンラインレクリエーションの一例を挙げますので、ぜひ参考にしてください。

体操

ヨガやストレッチなどは、外出できない状況でもご利用者様の身体機能の維持・向上効果を期待できるレクリエーションです。介護予防体操や認知症予防体操、椅子に座って行う体操などご高齢者様向けのメニューも多くあります。オンラインなら講師から状況に応じた声がけもあるので、コミュニケーションも楽しめます。

音楽

生演奏をライブ配信で楽しめます。双方向のコミュニケーションが可能ですので、懐かしの歌を歌ったり、鈴やカスタネットを鳴らして演奏したり、一緒に参加できるのもオンラインのメリットです。

お笑い

漫才や落語などをリアルタイムで楽しめるレクリエーションです。演者側と観覧者側の双方が反応を確認できるほか、画面越しにコミュニケーションを取ることもでき、ライブ感のあるレクを楽しめます。

オンラインツアー

感染症を気にすることなく、気軽に旅行気分を味わえます。生中継で行うため季節ごとの今の景色を楽しめ、現地の案内人ともやり取りができます。サービスによってはお土産が付いたり、画面越しに寺社参拝ができるツアーもあります。
過去に行った旅行先の思い出話をし合うなど、ご利用者様とコミュニケーションを取るきっかけにもなります。

創作

フラワーアレンジメントや工芸品、キーホルダーなどの作品を作ります。材料が必要な際は事前に送付され、当日はオンラインで教えてもらいながら作っていきます。
指先を動かすことで脳への刺激にもなりますし、普段は作れないようなものにチャレンジでき、達成感も得られます。

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