2021年11月30日 更新
新型コロナ前に「1人カラオケ」「1人焼肉」が流行っていると話題になりました。
感染症対策うんぬんではなく、「普通は大人数で行くところでしょう」と思われていたカラオケや焼肉店に1人で来られるお客様が多くいらっしゃったのです。さらに客単価はむしろ大人数で来られるよりも高かったそうです。大手飲食チェーンが「おひとりで来られることを前提とした焼肉店」を出店して行列ができているシーンが何度もニュースになりました。
新型コロナに翻弄された飲食店ですが、実はこの「1人〇〇」が生き残るためのヒントとなるかもしれません。
コース料理を出されているお店は、自店のWebサイトやコース料理の説明文を読んでみてください。
などと書いてありませんか?
新型コロナは、お客様の心理と行動パターンを根底から変えてしまいました。お客様は「今は大人数で飲食店に行く時代ではない」と考えられているのです。
お客様の心と行動が変わっているのに、飲食店のご予約条件やメニュー構成が「大人数で来られることを前提としているもの」のままになっているのはおかしいと思いませんか?
「あ、このお店、コロナ前は行きたくてもなかなか予約が取れなかった有名店だ。今はどうなんだろうな~」と自店のWebサイトを見てくださっている方がいるとしましょう。
そのお店のWebサイトに堂々と、「当店では、”おひとり様”大歓迎です!」と書いてあったらどうでしょうか?「今はまだ外国人観光客も少ないし、1人でも歓迎してくれるのならば予約して行ってみようかな!」とお客様が行動してくれる姿が頭に浮かびませんか?
ファストフードや低単価のお店ならばお客様は気兼ねなく”おひとり様”でご来店していただけますが、少しでも重厚感があったり単価が高そうだったりするお店では、そうはいきません。
「1人ですって言ったらお店の人に断られないかな、入れてもらえるかな?」
とお客様は心配をされているはずです。そんな方に向けて、
「当店ではおひとり様でもコースメニューを楽しんでいただけます。お酒を召し上がらず、お料理だけという方もぜひお越しください」
と書いてあれば、お客様は喜んでご予約を入れていただけるはずです。
詳しくはこちらのコラムにも書いてありますが、これからの飲食店経営では、以前のようにディナー時間帯の売り上げが80%以上を占めるような業務形態は成立しないでしょう。
夜に大人数で飲食店に行き、お酒と食事を楽しむ、という行動スタイルをお客様が好まれなくなっているからです。
そこで、“おひとり様用コースメニュー”をつくり、そのメニューをモーニングやランチの時間帯にもご提供する、ということをしてみましょう。
極端な話、“おひとり様”דモーニング”דコースメニュー”を提供することで、これまでにご来店していただけなかったお客様層をつかみ、また朝とお昼にかなりの売り上げをたたき出すことが可能となるのです。
さらに、「もしよろしければ、本日のコースメニューでお召し上がりいただくお料理の内、〇〇と〇〇はテイクアウトしていただけます。会社やご家庭にいらっしゃる方、またはご自分のためにもお持ち帰りになりませんか?コースをお召し上がりの方は2割引きとさせていただきます」などとアピールをすれば、さらに無理なく客単価をアップできるかもしれません。
最後に、おひとり様を自店に呼び込むことができた際に気を付けていただきたい点があります。それは、「どのお席にご案内するか」ということと、「座られるイスは店内向きか壁向きのどちらにするか」という2点に細心の注意を払っていただきたい、ということです。
おひとり様の中には、やはり1人で食事をしている姿をあまり人に見られたくない、と感じられる方もいらっしゃいます。
例えばカップルでご来店の場合、テーブルがどこであろうとも、女性が店の奥側(壁側)、男性はその逆に座られることが多いでしょう。でも、おひとり様が女性の場合、いつもの感覚で壁側のイスをおすすめしてしまうと、「一人で食べている姿を周りに見られたくないのに、この店員さんは気が利かない人だ」と低評価を受けてしまいかねません。
お客様をご案内する際は、「こちらのテーブルでよろしいでしょうか?」「お席は店内向きと壁向きとどちらに座られますか?」としっかりと事前に確認するようにしましょう。
今後、飲食店の口コミサイトなどでも「このお店はおひとり様を歓迎してくれた。良いお店だからまた必ず行こう」というような内容が多く投稿されると思われます。
その口コミで高評価を受けていれば、その次のおひとり様を呼ぶことができます。
逆に低評価を受けてしまっていると、「一人で行ってみようかな」と来店を検討してくださっていたお客様を逃すことになってしまいます。
ウイズコロナの飲食店経営においては“おひとり様大歓迎”をしっかりと打ち出し、ご来店いただくお客様を増やしていくことが重要そうですね。
これまでの常識はすべて捨てて、「え、そんなことまでやっちゃっていいの?」と思われるような新しいアイディアを色々と試していきましょう。
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