2023年02月03日 更新
2020年の春から本格化してしまった新型コロナウイルス感染症の蔓延は、飲食店から常連客をも奪ってしまいました。しっかりとお客様との信頼関係を築き、毎日リピート来店のお客様でにぎわっていたお店も、「常連さんの顔ぶれ」がほとんどリセットされてしまったのではないでしょうか?
多くの飲食店から「新型コロナで40代・50代の常連さんがリセットされてしまった。若い方は比較的来てはくれるが・・・」という声が聞こえます。
では、新たにリピート来店してくださるお客様を獲得するためには、どうしたらよいのでしょうか?
*ここでは新規客の獲得方法には触れず、リセット後の新規客のリピート獲得方法のみに絞ってお話します。
まず、当然のことであり一番大事なことは、「お客様は覚えていないお店にはリピートしてくださらない」ということです。
会社帰りやデートの時にどの飲食店に行こうかな、と考える際に、あなたのお店のことを覚えてもらっていなければ選択肢には入れてもらえないのです。
リピート客を獲得するためには、まずはあなたのお店を覚えてもらうことから始めましょう。
お客様が飲食店を選ぶ際の視点は、『味、値段、雰囲気、接客サービス、衛生管理』の5つだと言われています。最初の視点の「味」さえ良ければお客様が来てくれる時代は、コロナの蔓延とともに終わってしまいました。
今は美味しいだけでなく、「どうやって自店をお客様の記憶に残してもらうか」をしっかりと考えてアクションを起こす必要があるのです。
その記憶が良い意味で強烈であればあるほど、お客様はあなたのお店のことを思い出してくれ、リピート来店してくださります。
では、本題です。お客様に自店を思い出してもらうためには、「あの店はこんな店」というキャッチコピーのようなものをお客様の頭に植え付ける必要があります。
キャッチコピーと言われると難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です。
まずはこんな感じで自店のウリを考えてみましょう。
こんな感じでしょうか?
このようなキャッチコピーを看板やメニュー表、店内で謳っておけば、一度ご来店してくださったお客様に「あの店はこんな店」というイメージがインプットされるため、「外で飲みたいけど金欠だから、あのハイボールが激安のあの店にしよう」とか、「来週の土曜日はママ友たちと子連れで食事会だから、子供が騒いでもウェルカムしてくれるあの店で集まろう!」というようにお客様に選んでいただきやすくなります。
お客様は「今日はこの辺りのお店に行こう。いい店はなかったかな?」と頭の中で考えます。その時に自店のことを思い出してもらえるようなキャッチコピーを植え付けておくことは、リピーター確保のために非常に重要なのです。
次に、「リピート来店したり常連になることのメリット」をお客様にしっかりと打ち出しましょう。
例えば、
などのように、「次にご来店いただくとどのようなお得なことがあるのか」を具体的にお客様にお伝えすることが大事です。
スタンプカードを発行することはおすすめしますが、10回来店でやっと1品プレゼントというように、かなりの回数お店に通わないと特典がもらえないものは、お店の選択肢が多いお客様にとっては「ケチくさい」とメリットを感じてもらえないこともあるため、来店条件を減らすなどした方が良いでしょう。
ただし、航空会社のマイルのように「来れば来るだけ得になる」という演出はしたほうが良いので、
というように、カードの色をそのお客様へのスタンプカード発行枚数ごとに変えるとよいでしょう。
というように、航空会社のマイレージを貯めていく喜びのように、「あと2回通えば私はゴールドランクに昇格だ!頑張って通おう」とお客様に楽しんでいただくような仕掛けが大事です。
最近の飲食店は、待ちの姿勢ではなく、SNSを駆使して自ら集客を行っているところも増えていますね。
SNSで情報発信をする際も、例えば「今日は美味しいカワハギを入荷しています!」というようなすべての人に対するメッセージではなく、「常連カードをお持ちのお客様には肝付きの握りを一貫プレゼントします」「ゴールドランクの方には純米吟醸の日本酒を1杯サービスします」というように、「うちの店は常連さん(リピーター)を大事にしていますよ」というメッセージを明確に発信していくとよいでしょう。
いかがでしょうか?
一度ご来店いただいたお客様をリピーター化するためのコストは、純粋新規のお客様にご来店いただくコストの1/7で済むともいわれています。
誰の目に留まるかも分からないチラシを大量に刷って配るよりも、今まさに自店でおいしく食事やお酒を召し上がってくださっているお客様に対して、しっかりと「自店のウリは◎◎です」「次回ご来店いただくとこんな特典があります」ということをアピールしていくメリットを感じていただけましたか?
まずは、自店のウリを紙に書き出すことから始めてみましょう。
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