介護保険制度
かいごほけんせいど
介護保険制度とは、少子高齢化によって発生する介護負担を社会全体で支えていくための仕組みです。介護保険法に基づき、2000年4月より施行されました。40歳以上のすべての国民を被保険者として一定の保険料を徴収し、その保険料と公費を元に介護サービスを提供しています。
介護保険制度の仕組み
介護保険制度は、介護保険料を納め、サービスを利用する人(被保険者)と保険料の徴収や判定を行う市区町村(保険者)、さらにサービスを提供する事業者の三者から成り立っています。
介護保険制度を利用して介護サービスを受ける場合は、所定の手続きが必要です。
まず、介護サービスを利用する方またはそのご家族が、在住の市町村や特別区に対して申請を行います。その後、市区町村や特別区は認定調査を行い、どの程度の支援・介護が必要であるかを明らかにします。認定は「日常生活に支援が必要な要支援1~2」の2段階と、「日常的に介護を必要とする要介護1~5」の5段階とで計7段階に分かれています。判定の結果、要支援、要介護認定を受けたうえで、介護保険サービスを受けることができます。
なお、認定が受けられなかった場合も地域包括支援センターに相談すれば地域支援事業などを利用できることがあります。
介護保険サービスの種類
ここでは主な介護保険サービスの内容を紹介します。
【居宅(介護予防)サービス】
【施設サービス】
ご利用者様が介護保険施設に入所・入院して、介護や療養のためのサービスを受けるものです。
特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護医療院が該当します。
【地域密着型サービス】
ご利用者様が住み慣れた自宅・地域での生活を継続するために、認知症ケアをはじめとして提供されるさまざまなサービスを指します。
これらの介護サービスには、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、ヘルパー、ソーシャルワーカー、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などさまざまな職業の人々が連携し、ご利用者様の生活を支援しています。
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