飲食店の売上を大きく左右する要素、その一つに「メニュー名」が挙げられます。繁盛している飲食店は、料理やお酒の味が美味しかったり、接客が良かったりするだけでなく、「ついお客様が頼んでみたくなるようなメニュー名」を日々研究してつけています。
一方、あまり繁盛していない飲食店では、ひねりのない、耳にしてもまったく面白味のないメニュー名をつけているところが多い傾向にあると言えるでしょう。
今回は、お客様からのオーダー数を増やすメニュー名の考え方について考えてみましょう。
お客様からのオーダーが多いメニューは、「店員から解説を聞かなくても、メニュー名を見ただけでその商品(料理)の内容やウリが理解できて、頼みたくなる」という特長があります。
例えば、カレーのメニュー名を考えてみましょう。以下3種類のメニュー名があるとします。
カレーは日本人の国民食と言われていますが、単純に「カレー」だけでは、どんなカレーなのか、お客様には想像できません。欧風カレーなのか、インド風カレーなのか、スープカレーなのか全くイメージが湧きませんよね?
では、スープカレーとだけ書けば良いのかというと、それでも足りません。3番目のメニュー名のように、その商品の「ウリ」を明確にしてあげることが必要です。また、最近は画一的なメニューを提供するだけでなく、「by order(バイ・オーダー)」でお客様のご要望通りに野菜の種類や辛さを選べるようにして、お客様に「自分にピッタリ」と思っていただき、満足度を高める工夫をしている飲食店も多くなってきました。
ラーメン通は以前から「味の濃さ、麺の硬さ、油の量」を「濃いめ、固め、普通」などのようにオーダーすることを喜びとしていましたが、このバイ・オーダーが、他の業態にも広がってきたということですね。
余談ですが、外国では「by order」とは言わず、「made-to-order」と表現するそうです。外国人のお客様が多い飲食店では、気を付けたほうが良いかもしれません。
また、特に若い年齢層のお客様は、飲食店に来る目的を「料理やお酒を楽しみに来る」ことだけでなく「インスタにアップするネタを探しにきている」という点は否めません。いわゆる「映える(ばえる)」メニューを求めているのです。その視点でいけば、料理の彩りや盛り付けだけに気を配るのではなく、メニューの横に「うんちく」を書いておくことで、セルフィや料理写真と併せてメニューブックもインスタにアップしてもらえるようになるかもしれません。
先ほどのスープカレーの場合でも、「煮込み野菜はカレースープの中に入っていますが、焼き野菜は別皿でご提供します。まずはそのまま一口召し上がり、大地の甘みを噛みしめてみてください。」などの注釈をメニューにつけて、野菜を別皿提供すれば、インスタアップと口コミにつながりやすくなるでしょう。
では、実際にご自分のお店のメニューを「売れるメニュー」に変更する練習をしてみましょう。まずお客様の目を惹きやすいのは、食材の産地と調理法です。
例えば、「ベイクドポテト」ではなく「店長の故郷北海道の美瑛町で獲れた、大き目の馬鈴薯をまるまる1個使った特大ベイクドポテト」のように、産地を入れておくと、お客様は「大自然で育ったおいしそうなじゃがいも」をイメージしてくれるため、オーダー率が上がるでしょう。
煮干しラーメンも、「1杯のラーメンを作るために、50グラムの国産煮干しを60度の低温で30時間、煮出し続けることでダシをとっています。沸騰させずにダシをとることで、えぐみを抑え、うま味だけを抽出することに成功しました。」などのように、こだわりの調理法をしっかりと伝えることでお客様の心にささり、注文数が伸びるはずです。メニュー名としては、「低温30時間うま味抽出煮干しラーメン」などが良いでしょう。
メニュー名の横には、出来れば「その料理(飲み物)を頼んで喜んでいる人の声」を体験談風に紹介しておくと、より注文率が上がるでしょう。「煮干しのえぐみが無いので、スープも完飲です。このスープ、水筒に入れて持ち帰りたい!」など、「他の人がこれだけ喜んでいるのならば、頼んでみよう。」と思わせる内容にしたら良いですね。
いかがでしょうか?飲食店のメニュー名は、「一目で見てその料理がどんなもので、どんな特長があるのか」をお客様に伝えられなければいけません。ぜひ、ご自分の店の売れ筋商品から、メニュー名を見直してみてくださいね。
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