「飲食店を経営してみたい!」食べることが好きな方だったら、必ず一度は夢見たことがあるのではないでしょうか?例えばカレー好きな方だったら、日本中のおいしいカレー屋を食べつくしてきているため、「さすがに数百軒もカレー屋を見ているから、味だけでなく、経営的な視点でもアドバイスができるくらいになっている。」などと、ご自身があたかもカレー屋の経営ができるようなつもりになっていることもあるでしょう。
ただ、大変失礼ながら、お客様として行くカレー屋と、ご自身で経営するカレー屋では、全く違います。飲食店開業には多大な期間と資金が必要なため、そう簡単に軌道に乗せることはできないからです。
飲食店をご自身で開業しようとするのならば、最低でも開業予定の12ヶ月前から準備を始めてください。
運よく物件を「居抜き」で見つけられたために、準備期間が3ヶ月程度で済んだ、という方の話などもありますが、大抵の場合は「物件が見つかっただけ」で、その他の準備が出来ていなかったために、開業後に苦しまれます。
原因は、「うまくいった場合しかイメージしていなかったため、お客様の数や客単価が少なかった場合の対処方法が練られていない」とか、「掘り出し物の物件で急遽契約、開業までに空家賃を払う期間を出来るだけ短くするため、厨房機器や備品などの相見積もりもとらず、業者さんの提案でバンバン購入してしまってコストが通常以上にかかっている。」など様々あります。
これらは、開業前にしっかりと損益シミュレーションを行ったり、最低限必要な厨房機器、什器などはどれなのか、上限でいくらくらいまで支払っても問題ないのか、などを検討していなかったことが原因と言えます。
では、本題の「飲食店を開業するために必要な費用」についてですが、個人経営の小規模店(15~20坪程度)の場合、「60~80万円×坪数」として大体1,000~1,500万円程度かかると考えてください。もちろん、この費用は飲食店を出店する地域や規模、業態によって大きく変わってきます。
飲食店開業時にかかる費用の内、大きなものは以下2点です。
1.物件取得費用とは、開業用の物件を購入するための費用、ということではありません。店舗用の物件を契約する際に必要な費用のことです。この物件取得費用の内、最も金額が大きいのが、「保証金」です。敷金と言う場合もありますが、店舗保証金は、月額家賃の10~12ヶ月程度です。保証金10ヶ月・償却2ヶ月という場合は、解約時に8ヶ月分の保証金が返金されるということです。
その他、不動産屋への仲介手数料(通常家賃の1ヶ月分)、礼金(相場は無し。オーナーの言い値)、造作譲渡代(居抜き物件の場合の設備代など)、前家賃などが必要となります。物件によっては、さらに保証会社への加入が必須というものもあります。この場合は、加入時に家賃の0.5~1ヶ月分を保証会社に支払います。
最近は開業までの準備と期間を圧縮できる「居抜き物件」が人気ですが、この場合は、設備代や内装代を譲り受ける「造作譲渡代」がかかってくるので要注意です。また、造作譲渡をする場合はすでに他の人が使っていた設備のため、老朽化や故障などの危険性もあります。必ず造作譲渡目録を作成し、譲渡実施の際には前所有者立ち合いの元、動作確認をされることをおすすめします。
2.店舗投資費用とは、内装外装の設計・施工や厨房機器、調理器具、机、イスの購入など、「店舗で営業が出来る状態にするための費用」のことです。
スケルトン(店舗骨組みだけで内装などが全くない状態)で契約をする場合は、これらが全てゼロからかかってきます。居抜きの場合には、これらが安く手に入るので開業費用を抑えることができますが、店舗クリーニング費用はかなりかかりますので覚悟が必要です。
内装工事費・設備費の目安は、スケルトンの場合60~80万円/坪、居抜きの場合10~40万円/坪程度。客席用テーブルやイスなどは、居抜きでない場合は中古などを購入して、コストダウンされることをおすすめします。
開業時にかかる費用としては、これらの他に看板代、メニュー作成代、人材採用費、人材研修費、オープン告知やレセプション開催のための販売促進費などがあります。また、絶対に忘れてはいけないのが、「開業時の運転資金」です。
運転資金は、「毎月かかる固定費の最低でも6ヶ月分以上」を用意しておいてください。飲食店開業時は「お客様がバンバン来すぎて店が回らなくなったらどうしよう。」などと夢を見がちですが、実際はそんなことはありません。丸一日ノーゲストの日だって、十分あり得るのです。開業後数ヶ月間は赤字のまま、ということは全く珍しくありません。
開業前にかなり多めの運転資金を用意しておかないと、食材やお酒などを仕入れるお金すら払えなくなり、あっという間に閉店に追い込まれてしまいます。
事業計画を立てる段階で、開業資金以外に、運転資金をしっかりと予算に入れておかれることを、おすすめします。
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