新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、飲食店の売上の落ち込みは大変なことになっていますね。
うちの店は昨年同月対比30%しか売り上げがないよ、いやうちはこの3日間ノーゲストだよ。家賃も人件費も全く払える気がしないよ!などの悲痛な叫びが飲食店オーナーから聞こえてきます。
もちろん飲食店で食事をすること自体がコロナウイルスに感染することに直結しているわけではない、とお客様は分かっています。今は、外出さえ控えなければならない状況ですが、わたしたちはこの状況下でも生き延びなければなりません。コロナが収束して、またお客様が笑顔でお店に来てくれるようになるまで、お店を潰すわけにいかないのです。でも、どうしたら良いのでしょうか?
飲食店が生き延びるための秘策は、「テイクアウトで売上を作ること」です。お客様は「飲食店で食事をする」ことを控えていますが、こんな状況下では家で食事を作る余裕のない方もいらっしゃいますし、なによりおいしいものを食べることは心に安らぎを与えてくれます。実際にデリバリー業界は新型コロナウイルスが蔓延し始めてから売上を急激に伸ばしています。
店舗型の飲食店は、お客様が自店で食事をしていただけないのならば、お持ち帰りをしてもらいましょう。近隣の方には頑張ってデリバリーをしましょう。お客様に美味しいごはんを自宅で食べてもらいましょう。
「いや、開店からこれまでテイクアウトやデリバリーなんてしたことがないから、どうやったら良いかわからないよ」という方も多いでしょう。
今回は、テイクアウトをこれまで実施していなかった飲食店経営者に向けて、「テイクアウトを始めるには、特別な許可や届出がいるのか?」についてお伝えします。
先に結論から言うと、すでに営業許可を受けている飲食店がテイクアウトを始める際は、「店内で提供しているものと同じ商品をテイクアウト商品にする場合には、特別な許可や届出は必要ない」と保健所に判断されるケースが多いようです。
※届出が必要になる場合もありますので、詳細は必ず店舗管轄の保健所に問合せをしてみてください。また、気温の高い夏季は生もののテイクアウト販売を控えるなど、衛生管理には十分にご注意ください。
テイクアウトを始めるために特別な許可や届出が必要ないと判った(もしくは許可を得た)あとは
だけで、テイクアウトを始めることができます。
①の簡易容器はインターネットで「飲食店 テイクアウト容器」などと検索すれば高機能かつ安い商品がすぐに見つかります。容器やフタだけでなく、スプーンやお手拭き、持ち帰り用の袋などもセットで買っておく必要があります。最近では「どんぶり専門店お持ち帰り用50食分のテイクアウト包装資材セットです。」というように、テイクアウトに必要なモノをセットにして売っているサイトも多くなりましたので、ぜひ検索してみてください。
②告知用のPOPや看板には、一工夫が必要です。例えばテイクアウト用の麻婆丼を販売している場合は、POPに「持ち帰り用麻婆丼 ¥800」などとシンプルに書いてあるだけでは店前を通行されている方の目に留まりづらいでしょう。
「激辛麻婆丼 ¥800 テイクアウトの方には痺れマシマシ用中国花椒を無料プレゼント!」などお客様の興味を引けるような訴求をすることで、店前通行人の目に留まり、また口コミにもつながりやすくなります。
これからテイクアウトを始める飲食店は、まずはこれまでの月商の10%を初月度に稼げるように目標設定しましょう。これまでの月商が300万円の場合、30万円です。仮にコロナショックで店内売上が30%に落ちてしまっているとしても、300万円×30%=90万円の売上は立ちます。ここにテイクアウトで10%、30万円の上乗せをして、月商120万円にするのです。
例えば家賃が30万円/月の店舗では、新たに始めるテイクアウトでこの家賃分を稼ぎだせます。お客様が来なくてもかかってしまう家賃を、なんとしてもテイクアウトで稼ぎ出し、生き延びるのです。もちろん、持ち帰り用お弁当BOXなどの購入費用は多少かかってしまいますが、何よりもお店にお客様が来てくださらなくなっている今、家賃分だけでも売り上げを立てられる可能性があるということがテイクアウト実施の一番のメリットです。コロナショックで売り上げダウンに直面している飲食店経営者はテイクアウトの実施をぜひ検討してみてください。
飲食店がテイクアウトを実施して売上を伸ばすためには、大きく3つポイントがあります。
Point1:自店がテイクアウト販売をしていることを多くのお客様に知っていただく
まずは先ほども触れた「店前の看板やPOP」などによって、テイクアウト販売を行っていることを多くの店前通行人に告知することが重要です。
現在は在宅勤務やテレワークを導入している企業が増えたため、オフィスビルに出社している人は少なくなっていますが、「テイクアウト始めました。在宅勤務の方もぜひどうぞ!」というようなチラシをスーツ姿のビジネスマン、在宅勤務をしているであろう方や主婦の方などに見ていただくことで、「あ、このお店はテイクアウトを始めたんだな」と認知度を上げていくことができます。
Point2:知り合いと一緒に複数個の注文をいただけるようにする
また、学校が休校になっている今、お子さんの朝昼晩の食事を作るのに疲れ果てているお母さん・お父さんも多い状況です。こんな方々に向けて「ご家族やご近所の方の分もテイクアウトなさいませんか?お弁当を2つ以上同時に注文してくださった方には、100円以下のトッピングを無料サービスさせていただきます!」「高校生以下のお子さんがいらっしゃる家庭は全品100円引きにします!」というようなメッセージ付きのメニュー表を料理と一緒に袋に入れておけば、お客様の心に刺さるはずです。
Point3:事前注文・事前決済の仕組みを採りいれる
お客様の貴重な時間を奪わずに済むように、可能な限り「事前注文」の仕組みを採りいれましょう。電話、メールに加え、LINE、Facebook、Twitterなどのメッセージアプリを活用して事前注文をいただくことができれば、お客様をお待たせすることが少なくなります。
また、可能であれば事前決済の仕組みも採りいれましょう。最近は「注文と決済サービス」が初期費用無料で使えるアプリも多くなってきました。アプリを使うことで事前にテイクアウトの注文とクレジットカード決済が終わっていれば、お客様は店頭に来てテイクアウト商品を受け取るだけで済むため、ストレスなくご注文いただけるようになります。
「あの店のテイクアウトは、注文しておけばすぐに持ち帰ることができるし、現金を手渡ししなくて済むからリスクが少なくていいね」「外食にも行けなくて精神的に疲れてたけど、これで少し気が楽になるね」などとお客様に言っていただけるような状況を作れれば、あなたのお店のテイクアウト売上はグングン伸びていくことでしょう。
わたしたちは、コロナに決して負けず、生き延びなければなりません。
「お持ち帰り&デリバリー開始! 今なら〇〇サービス(もしくは〇〇%OFF)」
「お持ち帰り可! 当店おすすめの〇〇を〇〇円でご提供」
などの大き目なPOPを作成し、店の前を通るすべての方にお声がけをして、なんとか売上を立てていきましょう。
「お電話で注文いただければ、徒歩10分圏内だったらお届けします」というデリバリーも良いですね。
今は我慢の時、日常が戻ってくるまで何とか工夫で乗り切ろうと決意をされた飲食店の方は、ぜひ明日からでもテイクアウトをスタートできるよう、準備をはじめませんか?
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営業時間:9:00~12:00、
(土・日・祝日・年末年始・夏季休暇を除く)
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