2024年2月20日 更新
東京都では最低賃金が令和5年10月1日より時給1,113円となりましたが、今都内では時給1,200円程度でアルバイトの募集をかけても、1件も応募が入らないことなどはざらにあると言われています。
では時給を1,500円などにアップすれば人は集まるのか、というとそう簡単なことではありません。特に学生などの若い方は、「時給以外の要素」を基に応募する飲食店を選ぶ傾向にあるようです。
飲食店のアルバイトスタッフになぜこのお店で働いているのかをヒアリングをすると、「このお店で働きたいと思う明確な理由があった」との答えが多いのです。
お金を稼ぐという以外のプラスαは人によって違いますが、具体的に挙げてみると、
などがあるようです。
つまり、自分にとってのメリットや自己実現といったことも働く先を選ぶ際に重要視するということです。
プラスαの要素と言っても難しく考える必要はありません。既存スタッフに「うちの店で働いてくれている理由」を聞いてみれば、それぞれの意見を教えてくれるはずです。
その意見を自店で働くプラスαのウリとして、募集要項などにも書いてみましょう。
日本の在留外国人は年々増えており、2022年10月時点では外国人労働者数は約182万人<※参考>で過去最高となりました。ちなみに労働者数が多いトップ3がベトナム、中国、フィリピンで、対前年で増加率が高いトップ3がインドネシア、ミャンマー、ネパールです。
いずれもアジア圏ですが、各国で公用語は異なります。最近飲食業界では、マニュアルを多言語化するだけでなく、安価な翻訳ツールを導入して日々の業務を店長から母国語で指導できるようにしている飲食チェーン店などが増えてきています。
アルバイトスタッフを募集する際には、外国人にとってのプラスαも含めて検討するほうが良さそうですね。
外国人を雇用する際には、大きく2つ気をつけるべきポイントがあります。
外国の方には、在留資格や在留期間をしっかりと書面で確認させてもらいましょう。
確認は主に「在留カード」やパスポートを使って行います。
確認のための書類の見本等も上記の資料でご確認いただけます。
念のため、出入国在留管理庁ウェブサイト上で、在留カード等番号が失効していないか確認しておくとよいでしょう。
在留資格が「留学」となっている方にも働いてもらうことが可能ですが、留学生は基本的に週28時間までしか働けないので注意が必要です。
毎日シフトに入ってくれるからと、週28時間を超過して働かせてしまうと、雇用側は「不法就労助長罪」に問われ、留学生も最悪の場合は本国に強制送還となってしまう可能性があるので必ず確認しましょう。
外国人を雇用する事業主には、外国人労働者の雇入れや離職の際に、その氏名、在留資格などについて、ハローワークへ届け出ることが義務づけられています。
雇入れの場合はアルバイトであっても翌月10日までに届け出が必要ですので、忘れずに必ず行いましょう。
ハローワークの「外国人雇用状況届出システム」を使えば、インターネットで届け出ができるので、便利です。ただし、これまでに一度でもハローワークに外国人雇用状況の届出を行ったことのある事業主の方は、インターネット上からユーザIDとパスワードを取得することはできないため、事業所を管轄するハローワークにお問い合わせください。
初めて外国人を雇用する際には不安や不明な点が尽きないと思います。
外国人労働者の雇用管理に関する相談は、「外国人雇用管理アドバイザー」が無料で受け付けてくれます。詳しくは最寄りのハローワークまでお問い合わせください。
さあ、色々な工夫をすることで、無事にスタッフが集まってきたとしましょう。日本人、外国人を問わず、日々働いてくれているスタッフのモチベーションを高めるためには、「がんばったで賞」の導入がおすすめです。
「がんばったで賞」というのは、ことあるごとにスタッフを褒めるための賞です。
などがいいでしょうね。
雇う側からすると、『シフト通りに仕事をするのは当たり前でしょ?』という感覚もあるかもしれませんが、見方を真逆にしてみましょう。
シフト通りに出勤し、穴をあけずにしっかりと仕事をしてくれた、ということは感謝すべきことなのです。色々なアイディアを考えて提案してくれることや、お客様に対して笑顔で気持ちの良い接客をしてくれることは、本当にありがたいことなのです。
こういったありがたい動きをしてくれたスタッフに、ありがとうの気持ちを込めて例えば500円が入った大入り袋をお礼の言葉とともに渡すのが、「◎◎賞」です。きっとそのアルバイトスタッフのモチベーションはグンとアップして、さらに活躍してくれることでしょう。
「ご家族半額ご招待券」なども結構若いスタッフにはウケがいいですよ。
「がんばったで賞」を考える際は、プラスα同様経営者や店長だけが考えるのではなく、「こういう賞が欲しい」という要望をスタッフから聞くことです。スタッフが欲しい賞というのは、裏を返せば「自分たちがやっている動きを褒めてほしい」というポイントです。
この褒めポイントを明確にしておき、タイミングを見て賞をプレゼントすれば、それぞれが得意分野の能力を発揮して、お店の雰囲気と接客レベル、清掃レベル、チームワークなどがどんどん上がっていきます。これらが上がるということは、比例してお店の売上も上がるということですから、みんながハッピーになれますね。
飲食店において、新規採用したスタッフをどれだけ短い時間・期間で戦力化するかは、自店の売上と利益に直結するため、非常に重要なポイントです。
そのためには、初心者にも分かりやすい動画マニュアルを作成することをおすすめします。
『先輩の背中を見て覚えてね』ではなく、マニュアルを作成したり、そのマニュアルの内容を解説する動画などを作成したりしておけば、早期戦力化を実現しやすいでしょう。
動画制作と聞くと難しそうに感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。スマホで撮影した30秒程度のショート動画にテロップを入れるだけで、簡単に完成します。
場面1:ホールでの料理/ドリンク提供の仕方
1-1:トレイは手前に重いものを載せよう
1-2:カップルやお子さま連れの場合は、女性やお子さまから先にご提供しよう
などのように、場面ごとに「正解」と「よくある間違い」を再現してスマホで撮影しておくだけです。撮りためた動画はクラウドのドライブなどに、場面ごとにフォルダを分けて格納しておけばよいでしょう。
学生スタッフなどは日ごろからショート動画を自分で編集している人が多いでしょうから、動画マニュアル制作を手伝ってもらうのも良いでしょうね。もちろん手伝ってくれるたびに「がんばったで賞」も渡してくださいね。
いかがでしょうか?もしアルバイトの応募が少ない場合は、応募する側の視点で募集内容を見直してみましょう。特に、応募検討者に「この店で働いていると人生が豊かになりそうだ」というイメージを持ってもらえるような内容になっているか、という視点で見直されるとよいでしょう。
皆さんのお店のスタッフ募集に応募が殺到することを祈っています!
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