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飲食店はデジタルツールの活用で人手不足を乗り切ろう

2024年11月25日 更新

オープン準備は整っているのにスタッフが集まらないことが多い

新規で飲食店を開業することになり、ほとんどのことは準備万端。あとはスタッフを雇ってお店をオープンするだけ、という段階になって多くの方が焦るのが、「スタッフを募集しても応募が来ない」ということです。

都内では最低賃金の少し上どころか、時給1,500円で募集をかけても1人も応募がなかった、などの状況はザラにあります。これから飲食店を開業する方は、スタッフの数が揃わない可能性があることを前提に、対策を練っておく必要があります。

人手不足解消の切り札はデジタルツールの活用

スタッフが足りない時には、店内のあらゆるサービス提供が滞ってしまいます。
「厨房での調理」「お客様へのご提供」「空いたお皿のバッシング」などの業務は人が行う必要があるためにデジタル化は難しいですが、ご来店予約やオーダーテイク、お会計などの業務にデジタルツールを導入することで、そこに割いていた時間をカットできるため、「本業」に時間を充てられるようになります。

デジタルツールという言い方をすると少し難しく聞こえるかもしれませんが、普段私たちが客として来店する時に使っているツールばかりなので心配は無用です。

では、デジタルツールと呼ばれるものにはどんなものがあるのでしょうか?

デジタルツール:予約管理システムってどんなもの?

◆来店予約・・・予約管理システム
例えば17時オープンのお店で昼過ぎから仕込みと開店準備をしているとしましょう。必死に準備をしている中で、予約電話が鳴ります。ご予約はうれしいものですが、電話が鳴る都度仕込みの手を止めていると、一向にオープン準備がすすみません。

こんな時は、予約管理システムの導入です。予約受付や管理をオンライン上で行うことができるため、仕込みの手を止める必要がありません。もちろん閉店後の夜中でも予約を受け付けてくれるため、取りこぼしが少なくなります。

導入するシステムによって料金はまちまちですが、初期費用無料、月額も月間予約件数○件までは無料、というツールもあるので、開業時でツールにあまりお金がかけられない場合は、まずは無料ツールを使ってみて、余裕が出てから有料のものに乗り換える、ということでも良いでしょう。

できればシンプルに予約を受け付けるだけでなく、事前決済機能やお客様へのリマインドメール機能がついていると、ドタキャン(ノーショー)を減らすことができるためおすすめです。

予約に関しては、予約管理システムと電話、グルメサイトなど多くの予約ルートがあると、ダブルブッキングをしてしまいお客様にご迷惑をおかけする可能性があるため、慣れない間は1つのルートのみに限定するか、こまめに全ルートを確認するようにしましょう。

デジタルツール:モバイルオーダーシステムってどんなもの?

◆オーダーテイク・・・モバイルオーダー
人手が足りない飲食店にかなりおすすめなのが、このモバイルオーダーシステムの導入です。大手回転寿司店やファミレスのように備え付けのタブレットからテーブルオーダーをしてもらうのではなく、各席のQRコードを読み込み、お客様のスマホからオーダーをしてもらうシステムです。

モバイルオーダーを導入すれば、まずはテーブル上の面積をかなり奪ってしまう「メニューブック」を無くし、店内をスッキリさせることができます。

QRコードを読み込んだお客様のスマホには、飲み物、食べ物、本日のおススメなどのタブで分けられたお店のメニューが写真と金額付きで表示されるため、物理的なメニューブックを卓上に置いておく必要がなくなります。

「追加オーダーをしようと思ったけどスタッフが忙しそうでできなかった」という意見を聞いた経験はありませんか?モバイルオーダーを導入すれば、お客様が好きなタイミングでスマホから注文をしてくれるため、機会損失を少なくすることができます。

また、オーダーされた商品の復唱確認や会計時のレジ打ちなども不要となるため、従来スタッフが対応していた時間を節約することができ、他のサービスに充てられます。これはかなり大きいメリットですね。

テイクアウトを提供するお店ではご来店前にオーダーを済ませてもらうことで、待ち時間なくすぐにお持ち帰りしていただくことが可能になります。

また、モバイルオーダーを導入すればグランドメニューを変更したり商品や価格を改定したりするたびにメニューブックを印刷しなおすコストと手間を省けるため、大きなコストダウンにつながります。

デジタルツール:コード決済ってどんなもの?

◆お会計・・・コード決済
経済産業省の発表によると、2023年のキャッシュレス決済比率は、39.3%(126.7兆円)だったそうです。

内訳は、クレジットカードが83.5%(105.7兆円)、デビットカードが2.9%(3.7兆円)、電子マネーが5.1%(6.4兆円)、コード決済が8.6%(10.9兆円)とのことですが、意外と高い比率ですよね。

2022年は36%でしたが、たったの1年で39.3%に上がっています。数年後には決済の半数以上がキャッシュレスになるかもしれません。

これから飲食店を開業する方にはキャッシュレス決済の導入をおすすめしますが、中でも「〇〇ペイ」などと呼ばれるコード決済は導入ハードルが低いため、中~低客単価のお店では導入を検討するに値します。

クレジットカードや電子マネーの導入はカード会社の審査や指定の決済端末(カードリーダー)の導入などが必要となることが多く、少しハードルが高いとも言えますが、コード決済は比較的導入コストが安く、導入期間が短く済むため、新規開業店でも導入をしやすいでしょう。

では、コード決済を導入するメリットにはどんなものがあるでしょうか?

若い年代では外食に出かける際に現金を持ち歩かないという方も多くいるため、その方々にお店を選んでもらえる期待が高まります。お金の受け渡しをしないで済むため、会計業務にかかる時間を大幅に短縮でき、お客様にも好評です。

また、現金を扱わずにコード決済のみにした場合、現金の管理やレジ閉め作業、銀行への毎日の入金などの業務を省けるため効率化につながります。

さらには業務時間中にお金を触らずに済むため、衛生管理の視点からもおすすめできます。

このように、コード決済は、店舗側にもお客様側にもメリットが非常に大きいため、ぜひ導入の検討をなさってみてください。

POSレジに多くの機能が備わっている場合もある

いかがでしょうか?
あなたの店の規模感や業態によって導入すべきデジタルツールは変わってきます。インターネットで検索をすればすぐに色々な情報が出てきますのでしっかりと調べてみましょう。

特に飲食店向けのPOSレジと呼ばれるサービスには、今回ご紹介したようなデジタルツールを標準やオプションで使えるものが多くあります。

開業時にはやることが多く、また資金は潤沢ではないはずです。
まずは解約金なしの無料期間が設けられたフリープランがあるデジタルツールを選び、使ってみることをおすすめします。

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