「太郎・五木さん・G・1番・ゴロー」飲食店経験者ならば、これらが何を指しているか分かりますよね?そう、ゴキブリのことです。隠語は店によってそれぞれ違うでしょうが、これだけの種類の呼び方があるということは、飲食店においてゴキブリが出没する頻度がそれだけ高いということでしょう。ゴキブリを一回も見かけたことが無いという飲食店スタッフはいないのではないでしょうか?
新人スタッフがゴキブリを見て「店長、ゴ、ゴキブリがいます!」と騒いだら店長に「当たり前だろ、飲食店なんだから。」と答えられたなどという笑い話もあるくらい、飲食店にゴキブリがいるのは当然という風潮になってしまっています。
でも、本当に飲食店にはゴキブリがいて当然、などと言っていて良いのでしょうか?もちろん、そんなスタンスではいけません。飲食店スタッフがゴキブリを見かけるのは日常的なことであっても、お客様は全く違います。飲食店で食事中にゴキブリを見ただけで、気持ちが悪いと言って料金を支払わずに帰ってしまおうとするお客様がいるくらいです。お客様が召し上がる料理に病原菌まみれのゴキブリが混入してしまったら、下手をしたら食中毒を引き起こしかねません。
飲食店によく出没するのはチャバネゴキブリという種類ですが、彼らは水が1滴あるだけでなんと45日間も生きられるそうです。すでにゴキブリが住みついてしまっている飲食店においては、数週間店舗清掃に力を入れる程度では、冷蔵庫の裏や排水溝に潜んでいるゴキブリを全滅させることは出来なさそうですね。
飲食店においてゴキブリが出ないようにするには、継続的かつ相当な努力が必要です。対策のポイントは、
の2点です。この順番で対策を行わないと、ゴキブリを店舗から駆除することはできませんので、お気を付け下さい。
まず行うべきは、店外からゴキブリが侵入するルートを徹底的にふさぐことです。彼らの侵入経路は「穴」です。換気扇や排水管、エアコンの室外機につながる排水ホースはもちろんのこと、店舗外壁のひび割れなどからも侵入してきます。全ての穴を目の細かいフィルターで覆ったり、ひび割れを埋めたりすることなどから対策を始めましょう。
ゴキブリは店舗の営業終了後に排水管から侵入してくることも多いので、閉店後は排水溝などに全てフタをしてから帰るようにしましょう。また、ゴキブリは変温動物で熱に弱いので、熱湯を排水溝に流してから帰ることで、排水溝から侵入しようと潜んでいるゴキブリを退治することができます。
排水管にトラップがついていない直排水の場合は、ゴキブリの侵入を防ぐためにU字管などのトラップを取り付けることで侵入を防ぐこともできます。
ゴキブリが侵入できそうな「穴」を出来るだけふさいだら、閉店後に店を出る前にその穴にハーブなどのスプレーをかけておきましょう。ゴキブリはハーブの香りを嫌うため、侵入してこようとしなくなります。それでも効果が無い場合には、ホウ酸団子などの毒エサを置きましょう。
先ほどもお伝えしたとおり、ゴキブリの生命力は非常に強いため、現在自店にいるゴキブリを全滅させることは、非常に難しいと言えます。一朝一夕にはいきませんが、まずはゴキブリが住みやすい環境を無くすことから始めましょう。
ゴキブリが住みやすい環境を無くすとは、彼らが好む「温かく・湿度が高く・暗く・狭い場所」を無くしていくということです。飲食店においては常に通電している冷蔵庫の裏など、温かい場所がいくつもあります。この冷蔵庫の裏にゴミなどが溜まっている状態は、ゴキブリにとっては最高の住み家となります。ゴミを取り除き、換気を頻繁に行い、除湿剤などを置いて湿気を取り除くことなどで、彼らが住みづらい環境を作りましょう。
湿度が高いという点では、観葉植物などの植木鉢の下やシンクの下なども湿気がこもりがちです。植木鉢を置く場所を変えたり、シンクの下はこまめに扉を開けて換気したりすると良いでしょう。
当然ですが、店舗の清掃を徹底的に行い、ゴキブリのエサとなるものを残しておかないということも重要です。ゴキブリは衛生害虫とも言われていて、サルモネラ菌や大腸菌など食中毒の原因となる菌を身にまとっています。冷蔵庫ではなくキッチンカウンターに放置しておいた野菜にゴキブリが卵を産み付けたり、菌を付着させてしまったりすることも十分に考えられます。
食中毒を発生させてしまった飲食店には営業停止命令が出されます。食べ物を扱っている飲食店だからゴキブリが出るのは当然という甘い考えは捨てて、しっかりとゴキブリ対策を行っていきましょう。
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