就職活動は、納得いくまで妥協せずに取り組めたことが今となっては良かったと思っています。メーカーや商社等、様々な会社を受けて、内定をいただいた会社もいくつかありましたが、「本当に自分はこれで満足なのか?」という想いが消えず、どこか腑に落ちず、迷いを抱えたまま就職活動を継続していました。いくつも選考を受けていく中での手応えや、合う・合わない感覚を通じて、やっと自分のことがわかってきました。ある意味就職活動自体が自己分析だったと思います。
これまで自分がどのような場面で成果を発揮してきたのかを振り返ると、学生時代のバレーボールチームのキャプテンなど責任が大きい仕事を任された時ほどモチベーションになり、力を発揮できたということに気がつきました。自分の仕事が及ぼす影響が大きい業界がいいな、と漠然と思い描いていました。中でも、BtoBの企業に挑戦したい想いがありました。大学時代は経済学部で大きなお金の流れを学んでいたこともあり、企業の事業活動が世の中にもたらすインパクトを重視したかった。さらに、法人相手の事業であっても、その先の消費者への影響まで見届けられるKPSの仕事は魅力を感じました。
学生時代は、学業に教育実習・介護実習、飲食店でのアルバイトと、様々なことに興味をもって取り組んでいました。そんな中、自分が携わってきたこれらの内容―教育や福祉の分野、食品を扱う業界など―は、どれもKPSのビジネスと繋がっていることに思い当たり、仮に入社した場合にはどの部署の担当になったとしても、仕事を楽しめそうだと考えました。自分の興味関心を見つめ直し、じっくり就職活動を続けたからこその出会いであり、納得した就職が出来たのだと思います。
入社してからは4か月間、研修で仕事の基礎知識を教わります。ビジネスマナーはもちろん、外食業界やホテル業界、医療・介護業界といったKPSの各種事業について、お客様の置かれている市場環境や動向をまずは座学で学びました。
研修では幅広い学びがあるため、何も知らない状態で現場に飛び込むようなことはありません。
BtoBの仕事、特にKPSにおいては、お客様も専門的な知識をお持ちのプロフェッショナル達です。手厚い研修のおかげで、初めて先輩社員についてお客様先の商談に同行した際にも、プロ同士の会話に何とかついていくことが出来たと思います。また、座学で理解したつもりになっていた知識も、商談同行で実際に先輩社員がお客様に説明している姿を間近で見ることによって、よりしっかりと定着する感覚がありました。お客様の懐に入り込むコミュニケーションの取り方も学べますし、たくさんの収穫がある研修でした。
現在は、全国にチェーン展開する企業様との取組みや新規商談を行う、カスタマーソリューション部に属する外食グループの営業として、これから事業を拡大していこうとしている外食チェーンを担当しています。一年目で任される仕事のボリュームも裁量も大きく、責任も重く受け止めていますが、今の忙しくてプレッシャーがかかるくらいの状況が自分には合っていると思います。
商品の開発や改善、マーケティングを担当する部署に配属された同期もいて、商品の誕生から成長に携われる仕事に羨ましさも感じましたが、今は営業の仕事に専念し、「お客様のことは何でも知っている営業になりたい」という気持ちも芽生えました。営業は完成した商品をお届けする仕事ですが、着実に実力をつけて、営業目線でしか語れない情報を開発部門に提供することで商品のブラッシュアップに貢献したい。建設的な意見交換ができる存在になりたいと思っています。
カスタマーソリューション部の特長は、ただ商品をお渡しして「目標達成」ではなく、常にお客様にとってメリットになることを追求するところにあります。お客様の事業を成長に導けるよう、私たちが商品とソリューション提案を通じてサポートしていく。そんな仕事をするためには、まずは専門性を高めていくことが必要になります。
知識も経験も豊富な社員の多い職場ですが、中でも所属しているチームの上司が驚くほどに博識で、とても尊敬しています。専門的な知識を、論理的に的確なポイントを押さえてお客様に提案する技術。社内からも、お客様からも頼られる憧れの存在です。まだまだ追いつけそうになく、先輩・上司の背中を見ながら勉強を続ける毎日ですが、私も「自分だからこそできる提案」でお客様の心をつかむ仕事ができるように経験を積んでいきたいと思います。
今年から、上司のアドバイスがきっかけで業務日記をつけ始めました。「自分の言葉で表してみることで、何が出来るようになって、何が出来ていないのかの気づきを得られる。目標とのギャップがわかれば、次は何を頑張ればいいのかが明らかになってモチベーションになる」。周りに育てていただくだけはなく、自分で自分を成長に導く努力も、日々の積み重ねですが習慣にしていくつもりです。