協働を大切に、社会全体に影響をもたらすものづくりを スタッフ職 [ 事業企画部 商品開発担当 ]  2015年入社

お客様のその先にいる利用者様までベネフィットを届けたい 

「人の生活を支える働きがしたい」という思いから、社会貢献に密接に関わるKPSへ入社しました。花王というと一般家庭向けの製品の開発・販売のイメージが強いと思いますが、BtoB製品を扱うKPSを志望したのは、影響力の大きさが理由でした。
 
BtoB製品は、商品を購入した企業様はもちろん、その先にいる利用者の方へもベネフィットを届けることができるのです。例えばある飲食店が花王の洗剤を使って清掃を行えば、そこの従業員の方が清潔な現場で働けますし、来店したお客様はきれいな店内で過ごすことができます。商品が直接的な購入者だけでなく、最終的なサービス利用者にも良い影響を与える点に魅力を感じ、私が目指す「人の生活を支える」という思いも実現できるのではと考えてKPSへの入社を決意しました。 

地道な訪問で学んだ「現場目線」が大きな成果につながる 

入社後は飲食店チェーン様向けの営業を担当していました。そこで感じたギャップとして大きかったのは「現場での活動が多い」ということです。メーカーの営業はオフィスに出向いて商談をするというイメージを持っていたのですが、実際は店舗へ訪問することが大半。自分の目で現場を見ることで、「どのような商品をご提案するのが良いだろうか」と考えることができるからです。提案に説得力を持たせるためには、地道な活動が重要であることを身をもって実感しました。  
 
また、若手の頃から責任が大きい仕事を任されることにも驚きました。KPSはBtoBの企業ということで、一つの案件の取引額が大きいという特徴があります。例えば、500店舗を構える飲食店チェーン様にご契約いただくと、洗剤一品でも年間1,000万円の売上になるということもあり得ます。一つ契約が結べると大きな売上につながるため気合も入りますが、責任の大きさは並大抵のものではありません。お客様にとっては新人でも10年目社員でも同じ花王の営業スタッフです。当時はプレッシャーを感じながらも、大きな仕事を地道にやり遂げることで成長できたのではないかと思います。 

仲間と共に、一つのゴールに向かってプロジェクトを進める楽しさを実感 

現在所属している事業企画部は、新商品のアイデア段階からマーケティング、販売に至るまであらゆる場面に関わる部署です。具体的には商品開発のスケジュール管理、関連部門との調整、パッケージデザインや販促物の作成、販売数量の見込み策定など、プロジェクト管理者としての多様な業務を行っています。数ある商品の中でもトイレ用洗浄剤と掃除用紙製品を担当しており、課題検討や市場調査、戦略立案などに取り組んでいます。  
 
事業企画部は、研究、サプライチェーンマネジメント、生産、物流、販売などあらゆる部門との協力が必要不可欠。管理者として関係者の意見をまとめ、決断する力が求められると思います。不明点や不安なことに直面した時は専門知識を持つ関連部門に協力を求め、フォローしていただくための謙虚な姿勢も大切です。自分一人では実現が難しいプロジェクトも、さまざまな人と連携を取ることで成功に導けるのが、事業企画部の魅力だと思います。「良い商品を作る」という共通の目標に向かって、力を合わせて物事を進めていく楽しさや大きな達成感が感じられ、自分らしく働けていると感じます。 

1年目で任された大型改良。 

サポートの偉大さを実感 

周りのサポートの偉大さをまさに感じたのが、配属1年目に担当した「クイックルワイパーワイド 業務用」の改良プロジェクトです。従来の商品は持ち手のパイプが長いまま梱包されていたため輸送効率が悪く、販売代理店様や物流業者様からコンパクト化をご要望いただいていました。しかし、仕様変更にかかるコストなどの問題で改良ができていませんでした。そこでパイプのコンパクト化に加え、ヘッドのクッションを、耐変形性を高めて長持ちする仕様に改良。ユーザー様にもメリットのある仕様変更をすることで、コスト面でのハードルを乗り越えることができました。  
 
異動して初めての大型改良で、商品知識や開発手順の理解がない中でプロジェクトリーダーを担当することになり、大変苦労しました。それまでは1人で手際よく仕事を進めることを得意としていた私も、どうしても乗り越えられない課題に直面するように。そんな時に、他部署のプロフェッショナルの皆さんがサポートしてくださり、良いものを作るためには周囲に頼ることの重要性を学んだのです。研究や技術開発など関連部門の方々に連絡し、分からないことを相談する日々を繰り返し、なんとか発売にこぎ着けることができました。長年の課題を解決し、ユーザー様や販売代理店様から嬉しい声をいただいた時の達成感は、今も忘れられません。この経験を経て、さまざまな役割の人と協力する意識が根付きましたし、協働で商品を作り上げる楽しさも知ることができました。  
 
現在、事業企画部に配属されて4年目になります。これまでは先輩の業務を引き継ぎ、先輩が築いてくださった実績や信頼関係をさらに磨くことを頑張ってきましたが、今後はゼロから物事を考えていくことも意識していきたいです。トイレ用洗浄剤に関しては、コロナ禍で便座除菌クリーナー用のディスペンサーの設置が増加し、トイレの衛生を重視する動きが高まりました。これからは衛生活動に加えて、労務負荷をかけない清掃という観点で商品開発にチャレンジしたいと考えています。自分の働きで社会全体の暮らしを快適にしていきたいです。 

後輩の目線に立って、進む道を照らせる先輩に 

来年、社会人10年目に突入します。ここ数年、部署には1〜2年目の後輩も入ってきて、自分が教える立場に立つことも多くなりました。私も経験したように、後輩たちも時に迷い、不安を感じる場面があると思います。そんな時は彼らと同じ目線に立ち、進むべき方向を示せる先輩になりたいです。配属1年目の時に育成係をしてくださった先輩は精神力が強く、世の中の変化が激しい状況でも決してへこたれず、商品開発を着実に進める姿を示してくれる方でした。そんな先輩のように、私も後輩に頼もしい姿を見せられるよう、より高みを目指していきたいと考えています。 

学生へのメッセージ

先輩や上司に言われたことだけをするのではなく、自分の力で物事を考えて意見を言える人が成長できると思います。そのためには、さまざまなことに対して自分はどう判断するかを考える癖をつけることが大切です。疑問や意見を積極的に言える方と一緒に働けるのを楽しみにしています! 

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