成長を応援してくれる環境に惹かれ今しかできないことへキャリアチェンジ
前職は病院や在宅訪問の看護師をしていました。看護師は病院で働くのはもちろん、保健師や助産師としてキャリアを広げることもできる職業。さまざまな働き方が選べる中で、今しかできないことはなんだろうと考えたのがキャリアチェンジのきっかけです。数ある企業の中でもKPSを選んだのは、成長をサポートしてくれる環境に魅力を感じたから。学会への参加やプロジェクトの立ち上げなど、挑戦したいという強い意思があれば背中を押してくれるサポート体制があり、年々整ってきています。多様な挑戦がしやすい点は、前職にはない魅力と感じています。
入社後に配属されたのは学術部という部署でした。看護師としての知識や技術、経験を生かして、感染対策や排泄ケアなどの仕事に関わりました。おむつの快適な付け方やスキンケアは十分理解しているつもりでしたが、商品を開発・販売する人たちの知識は圧倒的です。病院や介護の現場で質の良い看護を提供するためには、商品そのものや、どのように使うのが良いかを伝える我々メーカーの存在がとても大切なのだと気付かされました。
成長分野である国際事業部
中国の衛生意識向上を目指し奮闘中
そして2023年4月、国際事業部へ異動。看護師時代に発展途上国の衛生環境について学んだり、学術部時代にJICAの活動でケニアへ行った同僚から海外の衛生事情について聞いたりしており、国際的な視点で衛生・感染に関わりたいという思いがありました。不安もありましたが、常に刺激を求める性格の私にとってこの異動は絶好の機会でした。現在、国際事業部は会社の成長分野に位置づけられ、気合を入れて取り組まなければと感じています。
国際事業部は、海外に向けて日本の強みを生かしたソリューション提案と商品導入を行い、高い付加価値を提供し続けながら、今までにない事業を創造し、お客様の求めるサービスを届けることをミッションとしています。日本の衛生レベルは世界の中でもトップレベルです。日本の強みに、KPSの「お客様や現場が必要とすることを探求する力」を掛け合わせ、事業の展開を目指しています。
台湾をはじめ、タイ、欧米など、さまざまな国へソリューション提案を進めており、私は中国を担当。経済発展が著しい中国ですが、衛生意識に関してはまだまだ乏しい地域が数多くあります。そこで中国の衛生レベルを高める取り組みとして、花王ブランドで家事代行サービスを提供するプロジェクトを立ち上げました。私は清掃スタッフの育成を担っています。手洗いや掃除など衛生習慣が身についていないスタッフに対し、日本の丁寧で繊細な清掃技術を求めるには根気強い教育が必要です。トイレを掃除した手でほかの場所を触らない、清掃用タオルは清潔な状態で管理するなど、日本では基本的な清掃手順も、初歩から教える必要があります。ですが日本のやり方を押し付けるだけではいけません。中国の文化や価値観も大切にしてこそ良いサービスが提供できると信じ、現地スタッフに適した教育方法や指導を行っています。
中国における家事代行サービスのスタッフには、低賃金で過酷な労働というイメージがあることは事実です。職を失った人たちが雇用を求めてたどり着く仕事でもあります。そのようなイメージを払拭し、花王ブランドとして高品質の清掃サービスを提供する人材を育て、スタッフの皆さんに誇りを持って働いてもらうことが目標です。将来的には中国全体の清掃スタッフの地位が向上し、衛生基準の引き上げに貢献できる取り組みになることを目指しています。
自信に満ちたスタッフの姿に自分の仕事の意義を再認識
新規立ち上げのプロジェクトということもあり、中国には月に1回、1〜2週間程度出張しています。対面でしかできない現場研修や清掃の抜き打ちテストなどを行い、現地スタッフとコミュニケーションを図るのが中心です。
先日、トレーニングを積んだ方々を花王の清掃スタッフとして認証する「認証式」を行い、賞状と共に清掃時に着用するエプロンとポロシャツを授与しました。その時のスタッフたちの自信に満ち溢れた目は今も忘れられません。お客様へ高品質のサービスを届けることが目的ではありますが、スタッフたちの生活レベルも引き上げ、仕事に誇りが持てるようサポートできていると感じ、この仕事を進めてきて本当によかったと感じました。これまで誰も経験したことがないプロジェクトということで、すべて手探りで進める大変さもあります。多くの人を巻き込み、サポートしてもらってなんとか前に進んでいますが、時には「本当にこれで良いのだろうか」と不安を抱えることもしばしば。ですが認証式のように、自分の働きが良い結果を生んでいることを実感できると、もっと頑張ろうと奮い立たされます。
家事代行サービス事業からスタートし、この取り組みが実績となり、中国の宿泊施設や商業施設へビジネス展開していければいいなと考えています。そして中国の実績を他国へ転換することも目指し、KPSの国際事業推進に貢献したいと考えています。
困難を乗り越えるために大切なのは
「共感力」と「胆力」
国際事業部で活躍するためには、2つの力が必要だと思います。
1つ目は共感力です。海外を相手にビジネスをするには、文化や価値観を含めてさまざまなことを受け入れ、共感することが大切だと思います。なぜ手洗いができないのかと疑問を持った際、その人の背景を想像すると解決策や適切な対応方法が見えてくることも。「インフラが整っていない地域に住んでいたから水が出なかったのかな」、「水辺までの動線がなかったのかな」、「だから手洗いの教育がされていなかったのかな」、「必要なことは教育だけなのかな」と具体的なイメージができます。共感力を磨き、個々の価値観や違いを認め合い、柔軟にコミュニケーションを取ることが事業を円滑に進め、良い結果をもたらしてくれると思います。
2つ目は胆力です。海外出張中は、予期せぬハプニングに遭遇し、急な変化に対応しなければならないことも多々あります。私も急にスピーチを依頼されたり、発言を求められるという場を何度も経験し、その度に緊張してきました。そのように気後れするような場にあえて飛び込んで果敢にチャレンジする強さは、海外の人と対等にビジネスを進める上で重要だと思います。困難なことも多い海外事業ですが、私自身も胆力をさらに伸ばして目標を目指していきたいです。
学生へのメッセージ
国際事業部はさまざまな個性が集まった賑やかな部署です。会議の場では自分の意見をしっかりと主張し、議論することが求められます。何事にも臆せずに積極的にチャレンジできる人と一緒に働ける日が待ち遠しいです。
人を知る
目標は多様なニーズに
柔軟に応えられる、
視野の広い営業
2022年 入社
営業職 [ 近畿支社 エリア担当 ]
医療・介護現場の声と向き合い、商品のファンを大切にしたい
2017年 入社
営業職 [ 首都圏支社 エリア担当 ] 兼
スタッフ職 [ 人財開発部 働き方サポート担当 ]
営業はお客様に一番近い存在。大切なのは“現場視点”と“聞く力”
2017年 入社
営業職 [ カスタマーソリューション部 フードサービス担当 ]
協働を大切に、
社会全体に影響を
もたらすものづくりを
2015年 入社
スタッフ職 [ 事業企画部 商品開発担当 ]
新たな道を切り拓き、人々の衛生を守る働きを
2016年 キャリア入社
スタッフ職 [ 国際事業部 アジア担当 ]
花王グループ初のサービスを提供する新事業を、“清潔の証”として広めたい
2011年 入社
スタッフ職 [ 衛生ソリューションビジネス部 事業開発担当 ]