洗浄の基礎知識

主な洗浄剤の種類

主な洗浄剤の種類


製品カテゴリー

主な成分

主な形状

主な働き


手指用洗浄殺菌剤

界面活性剤・除菌剤

液体

洗浄成分である界面活性剤の作用で、汚れを洗い落とします。同時に、殺菌成分の効果により手指の殺菌ができます。


食器・野菜用洗剤

界面活性剤

液体

界面活性剤の作用で、油などの汚れを乳化し分散して落とします。

  • この洗剤は、食器や食物に付着して口に入ることも想定されるため、食品衛生法上の規制を受けます。

エタノール製剤

エタノール添加剤

液体

エタノールを主剤とした食品添加物製剤で、食品の制菌や調理道具の除菌に用いられます。


除菌漂白剤

塩素系

液体・固体

強い酸化作用により除菌、漂白(色素の分解、無色化)、消臭(ニオイの原因物質の分解)効果があります。

  • 酸と混ぜると有毒な塩素ガスが発生します。



酸素系

粉末・液体

酸化作用により除菌、漂白(色素の分解、無色化)、消臭(ニオイの原因物質の分解)効果があります。

  • 酸化力は塩素系に比べて弱いので、メラミン食器、色柄物の衣類などに適しています。

除菌洗浄剤

界面活性剤・除菌剤

液体

洗浄に適した成分と除菌に適した成分を配合したもので、洗浄と除菌が同時にできます。

  • 洗い流せない箇所に適しています。

強力油汚れ用洗浄剤

界面活性剤・アルカリ剤・溶剤

液体・粉末

変性した油汚れやこびり付き汚れを溶かしたり、膨潤させて落としやすくする成分を配合したアルカリ性の洗浄剤です。


洗浄剤の種類は様々です。洗浄剤の成分を理解し、汚れに合った正しい洗浄剤の選定が必要になります。

代表的な成分と働き


成分

主な働き


界面活性剤

少量で界面の性質を変える作用があり、界面張力を下げ、水と油を混ぜることができます。働きとして、湿潤作用・浸透作用・分散作用・可溶化作用・再付着防止作用などがあります。


アルカリ剤

汚れの油脂や脂肪酸を科学的に変化させ、がんこな汚れを分散・分解させることができます。


溶剤

物質を溶解する用途に用いられるもので、油性の汚れを膨潤・溶解させます。特に落ちにくい変性油に効果があります。


除菌漂白剤

除菌漂白剤は、塩素系と酸素系の酸化剤が主体で酸化型の漂白剤です。酸化型は酸化作用により最近のタンパク質を変性させることで、細菌を殺します。また、黄ばみ・シミなどの原因となる発色物質を分解(酸化)させることで漂白を行います。


エタノール製剤

主成分のエタノールで細胞表層にある脂質を可溶化させ、タンパク質を変性させることで、瞬間的な殺菌効果を発揮します。


キレート剤

水分中に含まれるマグネシウム・カルシウム・鉄などの金属イオンを封鎖し、スケールの付着を防ぎます。


研磨剤

研磨することで物理的にこげつき汚れ・こびりつき汚れを落とします。


酵素

生体内の化学反応(代謝)を進行させる触媒的な作用を示し、汚れの中のタンパク質・糖分などを分解します。


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