お酒を出している飲食店ならば、お客様が店内でおう吐してしまうことがありますよね?故意ではないとは言え、おう吐物はニオイは強烈だし、掃除をしても汚れは落ちないし、他のお客様を不快な気持ちにさせるので不適切な言葉ですが、ゲロなどと呼んで嫌がってしまいます。
いやな作業ですが、お客様のおう吐物を処理する際には、細心の注意を払っていただきたいと思います。そのお客様が単純にお酒を飲んで気分を悪くしておう吐したのであれば、大きな問題にはなりにくいのですが、もしお客様がたまたまノロウイルスなどに感染されていた場合は、他のお客様やスタッフに感染してしまう危険性が高いからです。
では、おう吐物の正しい処理は、どのようにしたら良いのでしょうか?
東京都健康安全研究センターの「ノロウイルス対策緊急タスクフォース」最終報告書によると、「模擬おう吐物を1mの高さから静かに落下させたところ、半径2m程度の範囲に飛散した」とのことです。1メートルというと、大人が吐き気をもよおして屈んだくらいの高さですよね。半径2m範囲に飛んだということは、狭い飲食店では、壁にまで飛び散っていることになります。
おう吐物を処理する際には、このことを念頭に入れ、しっかりと広範囲を掃除しないといけません。
では、実際に処理をする際にはどのような恰好・手順で行ったらよいのでしょうか?
処理をする際に使うべきもの(帽子やマスクは全て使い捨てられるものが理想的)
処理の手順
※おう吐物処理の際の有効塩酸濃度は1,000ppm(0.1%)以上です。作り置きしてある次亜塩素酸ナトリウム希釈液は、時間が経つにつれ効果が薄くなってしまうので、注意してください。
※平成25年10月22日付厚生労働省通知 食安発1022第5号 食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)についてに
6 食品等の取扱い
(13) おう吐物等により汚染された可能性のある食品は廃棄すること。
(14) 施設においておう吐した場合には、直ちに殺菌剤を用いて適切に消毒すること。
が追加されました。
おう吐物などにより汚染された可能性がある食品は廃棄をしなければなりません。「吐いた場所とは少し離れたところに保管してあった食材だし、なんとか使えるだろう」という思いは捨てて、もったいないですが廃棄してください。殺菌剤を用いて適切に消毒することができるようにしておくためにも、普段から次亜塩素酸ナトリウムなどを備えておくと良いですね。
飲食店において、お客様がおう吐をしてしまう可能性は非常に高いと言えます。「その時」が来てから対応をしようとしても間に合いません。日ごろから処理用具などを揃え、準備しておかれることをおすすめします。
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