一般衛生管理とは、「どの食品についても行うべき共通事項」であり、普段から取り組んでいる衛生管理の項目のことです。ここでは「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」の衛生管理計画を作成する上で、「いつ」「どのように」「問題があった時どうする」を決める為のポイントを紹介します。
■なぜやるの?
腐敗しているもの、包装が破れているもの、消費期限が過ぎているもの、保存方法が守られていない原材料などには有害な菌が増殖している可能性があります。また包装が破れているものは、異物が混入している可能性もあります。
■管理方法は?
検品時に外観、におい、包装の状態、表示(期限、保存方法)、品温などを確認します。
■管理ポイント
品温チェックは確実に行いましょう!
■問題があった場合は?
■なぜやるの?
温度管理が悪かった場合には、有害な菌が増殖したり、食品の品質が劣化したりする可能性があります。
■管理方法は?
毎日決められた時間に冷蔵庫、冷凍庫の温度を確認します
■管理ポイント
食材に適した温度帯で保管しましょう!
庫内の温度を正常に保ちましょう!
■問題があった場合は?
■なぜやるの?
保管や調理の際に、生肉や生魚介類などから他の食品へ有害な菌の汚染が広がる可能性があります。
■管理方法は?
■管理ポイント
区分と用途別使い分けで二次汚染を防ぎましょう!
■問題があった場合は?
■なぜやるの?
まな板、包丁、ボウル等調理器具に汚れが残っていると、他の食品に汚れや有害な菌の汚染が広がる可能性があります。
■管理方法は?
■管理ポイント
洗剤は正しく使用しましょう!
■問題があった場合は?
■なぜやるの?
トイレはノロウイルス、腸管出血性大腸菌などのさまざまな病原体に汚染されるリスクが特に高い場所です。トイレを利用したヒトの手を介して食品を汚染する可能性があります。
■管理方法は?
■管理ポイント
菌を厨房内に持ち込まないことが重要です!
■問題があった場合は?
■なぜやるの?
調理担当が下痢をしていると手指などを介して食中毒が発生する危険性があります。また、手指に切り傷などがある場合や汚れたままの作業着の着用、装飾品を外し忘れたままでの調理作業などは、食品を有害な菌で汚染したり、異物混入の原因になる可能性があります。
■管理方法は?
■管理ポイント
普段からの健康管理が大切です!
出社時に身だしなみチェックしましょう!
■問題があった場合は?
■なぜやるの?
手には目に見えない有害な菌が付着していることがあり、食品を汚染する可能性があります。手洗いは見た目の汚れを落とすだけでなく、これらの菌で食品を汚染しないためにも大切です。
■管理方法は?
このようなタイミングでは衛生的な手洗いをします。
●手洗いが必要なとき
■管理ポイント
適切なタイミングと正しい手順で手洗いをしましょう!
■問題があった場合は?
一般衛生管理計画書フォーマット例もご活用ください。
洗浄の手順書や衛生管理ポイントを記した書類があれば一緒にしておきましょう。