• スタッフ雇用・教育

従業員を即戦力化したければ、「飲食店用語」を正確に教えよう

誰にでも「初めての経験」はありますが、飲食店での勤務経験が無い方にとっては、初めて飲食店で接客や調理をする際には、かなり緊張をされるようです。あなたのお店では、その緊張している新人スタッフに対しても、ベテランスタッフが容赦なく「飲食店用語」を使って指示をかけていたりしていませんか?
 

若いスタッフを採用した際に、残念ながら「即日に無断欠勤・無断退職(いわゆるバックレ)」をされてしまった経験のある飲食店経営者の方もいることでしょう。無断欠勤や無断退職は、もちろん褒められた行為ではありませんが、彼ら彼女らにとってみたら、接客や調理ができないから嫌になったのではなく、「先輩たちが容赦なく専門用語で話しかけたり指示をかけたりしてきて、ついていけなくなり、嫌になった。」という理由の方も多いのではないかと思います。
 

この人材難の時代、もし新人スタッフを採用できたならば、即戦力化のためにも、しっかりと初期段階で「飲食店用語」を教えてあげることをおすすめします。

先輩たちが使っている飲食店用語は呪文のように聞こえる

例えば、初めて飲食店にアルバイトで入ったホールスタッフが、バイトリーダーから「〇〇さん、2番バッシングと4名セットの後に3番チェックお願い。あ、やっぱセキマエでチキン蹴っておいて!」と急に言われた際に、理解ができると思いますか?
 

経験者は当然、この指示が「〇〇さん、2番テーブルで帰られたお客様のお皿やグラスを片付けた後に、次にお越しになるお客様4名分のナプキンやカトラリーのセットをしてください。それが終わったら次にトイレの清掃状況チェックをしてください。あ、やっぱりそれよりも先に調理中のチキンが焦げないように様子を見て、裏返したりしておいてください」という内容だということは無意識で理解できるはずですが、飲食店勤務初心者の人にとっては、呪文以外の何ものでもないのです。

飲食店用語集と利用場面集を作ってあげる

こんな呪文を、入店初日に先輩方からぶつけられた新人さんは、自信を失い、下手をしたら「即日バックレ」をしてしまうかもしれませんね。飲食店としては、そのようなお互いにとって不幸な状態を作らないためにも、自店独自の「用語集」を作り、新人さんに見せてあげることをおすすめします。

最初はあまり難しいことを考えすぎずに、「自店独自の略語や隠語」はどんなものを使っているのか考えてみましょう。店舗によっては、トイレを3番と言わず、5番というところもあるでしょうし、ゴキブリのことをG、ジョージ、太郎などと呼ぶところもあるでしょうからね。次に、実際に業務を行う際に指示が飛ぶであろう場面を想定して、場面別用語集を作ってあげましょう。
 

例えば、旅行用英会話を覚えたい人向けには、TaxiやHotelという単語の意味を教えるだけでなく、「空港からホテルに行きたいのですが、タクシーはどこで拾えますか?」という例文を出した後に、それを英訳して掲載している想定場面別英会話教材がありますよね。そんなイメージです。

「カスター」・・・カスターとは、卓上用小物のことです。
当店の卓上においてある調味料(塩、醤油、酢、コショウ)と楊枝を立てる容器を指します。

こんな「用語解説」をするだけでなく、利用場面として、ディナータイムのピークが終わりかけて一息つけそうなタイミングで、

「今日のラスト後は全卓のカスターを食洗機に入れてリセットしておいて」
「今日の営業が全部終わった後は、全てのお客様テーブルの塩や醤油などが入っている「カスター」の中身を全部抜いて、容器を食洗機で洗い、よく乾かした後に中身を詰め直しておいてください。」という意味です。

という感じで、実際に現場で飛ぶ指示を解説してあげるのです。慣れている方にとっては、「そんなことは業務中に自分で覚えてくれよ。」と言いたくなる内容でしょうが、新人にとっては、この用語集の存在は非常にありがたいものです。
 

人材難で高い時給を提示してもなかなか店舗で働いてくれるスタッフが集まらないこの時代、「自分で覚えろ。」ではなく、新人のために飲食店用語集や利用場面集を作ってあげる。こんな地道な努力が、スタッフの即戦力化、ひいてはお店の繁盛につながっていくのだと思います。がんばっていきましょう!

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