インフルエンザ
いんふるえんざ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが口や鼻から入り、体内で増殖することで起こる急性の呼吸器感染症です。発熱、のどの痛み、頭痛、倦怠感、関節痛、鼻汁、咳など症状は全身に及びます。毎年の感染者数は、子どもからご高齢者様まで1,000万人ほど。特にご高齢者様は重症になりやすいため注意が必要です。例年11月上旬あたりに流行し始め、1月下旬から2月にピークを迎え、4月上旬ごろまでに終息します。
インフルエンザの感染経路
インフルエンザの感染経路は飛沫感染です。
飛沫感染は、インフルエンザに感染した人の咳やくしゃみで飛び散った飛沫が、ほかの人の口や鼻に入ることによる感染です。飛沫感染への対策はマスクと手洗いが基本です。マスクで飛沫の侵入を防ぎ、手洗いで手指についたウイルスを取り除きましょう。
しかし、感染している人の唾液や鼻水が、手から手へ、あるいはドアノブなどを介して手指に付着することによって起こる接触感染の経路も注意する必要があります。ウイルスが付着した手で、口や鼻などの粘膜に触れることが感染の原因です。接触感染はこまめな手指衛生により感染リスクを減らすことができます。また、人の手がよく触れる箇所は1日1回以上清掃することも有効です。
インフルエンザの感染対策の基本
インフルエンザの感染対策の基本は、インフルエンザウイルスを施設内に持ち込ませないことです。施設に入る前に手洗い、手指の消毒を行うというルールを徹底し、咳やくしゃみをしている方にはマスクの着用をお願いしましょう。感染症が流行している時には、場合によっては外部からの訪問をお断りする必要もあります。
また、施設内の衛生管理を行い、ウイルスを取り除くことも重要です。ドアノブや手すり、テーブルなど不特定多数の方が触れる部分は、除菌洗浄剤などを用いて拭きあげるようにしましょう。手洗い場にはセンサー式など直接触らないタイプの蛇口を採用し、使い捨てのペーパータオルを用意することをおすすめします。
さらに、インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度抑えたり重症化を予防したりする効果が期待できます。65歳以上のご高齢者様は、公費からの費用補助を受けてインフルエンザワクチンの定期予防接種が受けられます。60~64歳であっても、重度の呼吸器障害などの条件に当てはまれば同様です。
施設でインフルエンザが発生したら?
施設内でインフルエンザが疑われたら施設と連携する医師や医療機関を受診させ、適切な治療を提供するとともに、感染疑いの時点から感染拡大の防止に努めましょう。
発生(疑いも含め)を知ったらまずは発生した日時や場所、人数、症状の程度を確認し、医師などに連絡してどう対応すべきか相談します。感染した方によっては肺炎などの合併症を発症するなど重症化することもあるため、十分な管理を行ってください。同時に他のご利用者様やスタッフ様の健康状況を確認し、感染の拡大を防ぎます。マスク・手洗いなどの対策はさらに徹底してください。感染したご利用者様は、可能な限り個室に移っていただきます。
スタッフ様が感染した場合は、就業停止・自宅待機などの対処が必要です。感染したスタッフ様が無理に業務に従事するとさらなる拡大を招く可能性があるため、スタッフ様の治療を優先しましょう。なお、インフルエンザなど感染症による出勤停止を定めた法律はないため、就業規則などであらかじめ「病者の就業禁止」を規定し、施設内感染のリスクを避ける必要があります。
緊急時に迅速に対応するために、普段から幅広い職種で構成された感染対策委員会を組織しておきましょう。委員会は流行の時期に関わらず定期的に開催し、感染症が発生しやすい時期や感染症流行の疑いがある場合は随時開催することも必要です。
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