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飲食店は「おひとりさま」のご利用を徹底的に促進しよう

2022年1月25日 更新

2021年末頃には新型コロナはこのまま収まるのかな?という希望的観測がありましたが、また日本全国で蔓延が始まってしまいましたね。

飲食店はまだ「開店禁止」とはなっていませんが、一組あたりの人数制限が始まり、やっとこれからだ、という飲食店経営者の気持ちに暗い影を落としています。

しかし、人数制限があろうとなかろうと、このコロナ禍において「コロナ以前よりも利益を出している飲食店」があります。一体どんな秘訣があるのでしょうか?コロナ禍でも利益を出している飲食店の特徴の一つが、「おひとりさま」を徹底的にウェルカムしている、という点です。おひとりさまを呼び込むと本当に儲かるのでしょうか?また、いったいどうやっておひとりさまを呼び込んでいるのでしょうか?

おひとりさまを呼び込むメリットとは?

まず、飲食店がおひとりさまを呼び込むメリットについて確認してみましょう。

メリット1.客単価が高くなる
メリット2.回転率が高くなる
メリット3.来店時間帯がばらける

業態によって差はありますが、おひとりさまで飲食店に来られた場合でも、2人以上で来られた時と同じようなメニューを頼みたい方は多いはずです。焼肉業態だったら、お肉とライスとキムチとビール、締めに冷麺、という感じですね。これをおひとりで頼まれますので、客単価は高くなります。

ただ、基本的には黙食をされますし、盛り上がることがないため、お食事を終えられるとすぐに退店される方が多いはずです。つまり、回転率は高くなります。

また、2人以上のご予約を取っていたコロナ禍以前は、19時と21時の2回転しかできなかったようなお店でも、15時からとか22時からなど、ご予約や来店時間帯は以前よりもばらけるでしょう。
これらにより結果として客席の稼働効率があがり、コロナ禍以前よりも儲かっている飲食店が増えているのです。

本当にお客様は「おひとりさま」で食事をしたいのか?

OZmallさんが1,170名に対して行った「おひとりさまでのレストラン利用」に関するアンケートによると、「普段頑張る自分へのご褒美として、『おひとりさまでのレストラン利用』を満喫したいと思いますか?」という質問に対して、6割以上が「利用したい」と答えたそうです。

おひとりさまでのレストラン利用を満喫したいかのアンケート結果のグラフ。とてもしたい28.6%、まあまあしたい33.0%、あまりしたくない24.1%、全くしたくない14.3%。

また、今は利用できなくとも「コロナ禍が落ち着いたら、自分へのご褒美として『おひとりさまでレストラン利用』を満喫したいと思いますか?」という質問には、「はい」と答えた人が約9割という結果になったそうです。

コロナ禍が落ち着いたらおひとりさまでレストラン利用を満喫したいかのアンケート結果のグラフ。はい87.0%、いいえ13.0%。

このアンケート結果を見ても、本当にお客様は「おひとりさま」で食事をしたいのか?という疑問は全く杞憂だということがわかります。安心しておひとりさまの集客にとりかかれそうですね。

どうやっておひとりさまを集客すれば良いのか?

では、実際におひとりさまの集客に成功されている飲食店は、どのようなことを行っているのでしょうか?具体的にみてみましょう。
 

<おひとりさま集客のための具体的施策>

1.おひとりさま用メニューを開発する
先ほど焼肉店の事例で、一人で来られても多くのメニューを頼みたくなる、とお伝えしましたが、やはり通常のポーションで提供していてはムリが出てしまいます。そこでおすすめなのが「ハーフポーション」の提供です。
例えば、わかめスープは通常500円のところを半分量で300円にする、冷麺950円も金額は200円引きだけど量は半分にする、などです。
このハーフポーションを提供することで、おひとりさまでも多くのメニューを頼むことができるようになり、満足度を高めることができます。
 

2.おひとりさまでも入りやすい工夫をする
そもそもファストフードやラーメン店などを除き、ほとんどの飲食店では複数で来店されることを前提にしていることが多いはずです。ご自分のお店のご予約ページを見てみてください。「コース料理は2名から、宴会メニューは4名から」などと書かれていませんか?
 
このままでは、おひとりさまはご来店してくださいません。
「当店のコース料理はおひとりさまでも楽しんでいただけます」などのように、しっかりとおひとりさま大歓迎、ということを明記しておきましょう。最近ではコースではなく、あえて「定食」とメニューに表記するフレンチなども出てきています。

また、その他おひとりさまを集客するためには、

  • 照明を少し暗くする
  • 店員ともあまりしゃべらずにすむようにする
  • カウンターや間仕切りで仕切り個室感覚を演出する
  • タッチパネル注文やテーブルにおけるキャッシュレス決済を導入する

などの工夫をこらしてみましょう。これにより、「自分はひとりで飲食店に来ていることを誰かに指さされていないかな?」「テーブル席を占有してしまって迷惑でないかな?」などと心配しているお客様の心を少し和らげられるはずです。
 

3.おひとりさま用イベントを開催する
例えば、「2月10日はおひとりさま専門貸し切りDay」などという感じで、イベント当日はおひとりさまでしかご来店いただけない日を作るなども面白いですね。
このイベントにより、ひとりで飲食店に行くことに引け目を感じている方にも、安心してご予約・ご来店ていただけるようになります。

おひとりさま専門貸し切りDayは、全ての席を壁側に向けて設置しておき、「誰にも食事中の顔を見られずにすむ」ようにしている飲食店などもあります。

おひとりさまの安心感を高めるために

先ほどアンケート結果をご紹介しましたが、お客様はコロナ禍であっても、自分へのご褒美のためにおひとりさまで「いつもよりも少し上質なお店」に行きたいと考えられています。例えば、フレンチでおひとりさま用コース料理をご提供される場合には、こういったおひとりさま用に「普段はなかなか聞きたくても聞けない虎の巻」をスッと差し出してみましょう。

『普段はなかなか聞きづらいかもしれないご質問にお答えします』

Q.ナイフやフォークはどこから使うのですか?


Q.お肉に乗っている草みたいなものや、デザートに乗っている花びらなどは食べた方が良いのですか?


Q.お肉料理なのに白ワインを頼んでも良いですか?

などですね。

気を付けていただきたいのは、「こんなことを聞いたら笑われないかな?」と心配しているお客様に、「バカにされた」と感じさせないような答え方をすることです。
それぞれ、

A. 迷われたら外側のナイフやフォークから順番にお使いください。食器はお気軽に自由にお使いいただければと思います。お客様が食べやすいと思われる食べ方で、お料理をお楽しみください。


A. ハーブ(草)などはお料理の一部ですので、一緒にお召し上がりください。口の中に香りが広がって、お料理の味わいをいっそう豊かにしてくれます。もちろんお口にあわなければ、そのまま残していただいて構いません。


A. お肉に合う白ワイン、お魚に合う赤ワインなどもございますので、お好みをお申し付けください。ご予算などもお聞かせいただければ、おすすめをご紹介することもできます。

などの答え方が良いのではないでしょうか。普段聞きづらい質問をあえてこちらから書いてご提示することで、「このお店は自分のようなおひとりさまにもとてもやさしくて良いお店だ」と気に入ってもらうことができるでしょう。

新型コロナの再蔓延は、大人数での飲食店利用をしづらくするなど、一見逆風にしか見えません。ただ、コロナ禍においては、その逆風をものともせず、逆に追い風として前に前に進んでいる飲食店があることも事実です。

誰かに文句を言っていても、何もうまれません。今現在売上に苦しんでいる飲食店は、ぜひおひとりさまの集客にトライしてみてください。きっと、逆風に感じていた風を、心地よい風だと感じられるようになるはずです。

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